Google広告は、2023年6月29日、検索広告とP-MAXにおいてブランドトラフィックをコントロールする機能を発表しました。
参考：Google広告ヘルプ｜検索キャンペーンと P-MAX キャンペーンの新しいブランド設定
本記事では、その概要について紹介します。
検索広告での部分一致向けのブランド制限
ブランド制限は、管理画面上で選択したブランドが含まれた検索やブランドに関連する商品の検索に対して配信を行うために、「部分一致」のトラフィックを制限する機能です。
従来のGoogle 広告の検索広告において、ブランドに関するキーワードで「部分一致」のマッチタイプを選択した場合、広告配信を完全にブランドトラフィックのみに絞ることはできませんでした。
しかし、ブランド制限機能により、目的とするブランドトラフィックのみにリーチしつつ、部分一致のメリットを活用することができるようになります。
つまり、ブランドニーズを満たした上で、リーチとパフォーマンスを向上させることが可能となるのです。
検索広告のブランド制限を利用するには
ブランド制限は、新しい部分一致のキャンペーン設定をオンにすることで利用できます。
設定をオンにすると、既存のフレーズ一致と完全一致のキーワードはすべて部分一致に変換されます。
また、追加されたすべてのキーワードでも部分一致が適用されます。
P-MAXキャンペーンでのブランドトラフィックの除外
P-MAXキャンペーンでは、広告配信するブランドを選択するのではなく、除外するブランドを選択できるようになります。
また、より詳細な管理が可能になり、検索とショッピングの広告枠で避けたいブランド関連のキーワードに対して P-MAX キャンペーンが配信されないようコントロールが可能です。
これにより、ブランドのスペルミスや外国語でのブランド検索によるトラフィックをブロックすることもできます。
また、除外したいブランドはリストから選択でき、 ブランドがリストに存在しない場合、Google 広告に追加をリクエストすることが可能です。
まとめ
今回は、Google広告のブランドトラフィックに関する2つの機能について紹介しました。
検索広告のブランド制限機能では、これまで完全一致やフレーズ一致を使ってブランドのニーズに対応していた場合でも、部分一致にブランドの制限を使ってリーチとパフォーマンスの向上が期待できます。
また、P-MAXキャンペーンのブランドトラフィック制御では、検索広告とショッピング広告で避けたいブランド関連のキーワードに対してP-MAXキャンペーンが適用されないようにすることが可能です。
この2つの機能により、広告配信はよりコントロールしやすくなるでしょう。ぜひ今後の広告運用にお役立てください。
