2023年6月29日、Yahoo!広告は、検索広告のマッチタイプ「部分一致」において、広告の表示可否を判断するための新しい要素の追加を発表しました。
今回は、「Yahoo!広告 検索広告」の部分一致に追加される、新たな広告表示判断要素についてご紹介します。
部分一致の新たな広告表示判断要素とは
Yahoo!広告 検索広告において、これまで、キーワードのマッチタイプが部分一致の場合、広告を検索キーワードに対して表示するか判断する要素には「ユーザーの過去の検索行動」しかありませんでした。
今回のアップデートでは、次の2つの要素が追加されます。
- ランディングページの内容
- 同じ広告グループ内にある、他のキーワード
これにより、多くのユーザーにアピールできるという「部分一致のメリット」を保ったまま、より精度の高い広告表示が可能となります。
つまり、従来から部分一致で利用していたユーザーの過去の検索行動に加え、新たにこれらの要素を加味することで、ユーザーの検索意図を汲んだ広告表示に対応されるということです。
例えば、「フランクフルト」という検索キーワードは、ユーザーによって探したい意図が地名と食べ物で異なる場合があります。
そのため、「フランクフルト」を販売している会社が「フランクフルト」を部分一致で登録すると、ドイツのフランクフルト市を検索しているユーザーに対しても広告表示されることがありました。
今後は、追加される要素によって、食べ物としての「フランクフルト」を検索しているユーザーのみに広告が表示される確率が上がります。
部分一致で登録されたすべてのキーワードを対象として順次アップデートを実施中で、2023年7月上旬までにはすべてのキーワードに反映される予定です。
Google広告との違い
Google広告においては、ランディングページの内容や同じ広告グループ内にある他のキーワードを考慮した部分一致の配信がすでに行われています。
今回のアップデートによって、Yahoo!広告はさらにGoogle広告に近づいたとも言えるでしょう。
データ量や機械学習の性能といった観点から精度の差はあるかもしれませんが、これまでに比べ、ユーザーの検索意図に適した部分一致の配信が見込めます。
まとめ
今回は、Yahoo!広告 検索広告の部分一致に追加される、新たな広告表示判断要素について紹介しました。
今後の広告運用にぜひお役立てください。
