Googleは2022年10月31日、「Ads Data Hub」から分割した、広告主や代理店向けの「Ads Data Hub for Marketers」と測定パートナー向けの「Ads Data Hub for Measurement Partners」について発表しました。
今回は、Ads Data Hubから分割された、新しい2つのソリューションをご紹介します。
Ads Data Hubについて
Ads Data Hubは、クラウドベースで計測や分析が行えるソリューションです。
Googleが所有しているクラウドプロジェクトからデータを読み取り、集計されたGoogleキャンペーンデータは自身のクラウドプロジェクトに書き込まれるという仕組みになっています。
Ads Data Hubによって、ビジネス目標に沿ってカスタマイズした分析を行いながら、ユーザーのプライバシーを保護し、Googleの高水準のデータセキュリティを維持することが可能です。
現在、3,000を超える広告主や代理店、測定パートナーが、Ads Data Hubを使用して特定のビジネス目標などの分析を行っています。
Ads Data Hubの多くのユーザーにはさまざまなニーズや目的があるため、今回Googleは、より専門的なエントリポイントを作成しました。
一般的に、マーケターは、購入経路を定量化するツールやユーザーを活性化させる機能を必要とし、測定パートナーは、動画の視認性やリーチなどの指標の第三者評価を実施します。
そのため、マーケター向けのAds Data Hub for Marketersと測定パートナー向けのAds Data Hub for Measurement Partnersの2つの専用ソリューションを導入することで、Ads Data Hubを使いやすく進化させました。
Ads Data Hub for Marketersについて
新しいソリューションの1つ、Ads Data Hub for Marketersは、広告主と代理店がデータ分析する際に使える新しい方法を提供します。
このソリューションの利用で、マーケターがユーザーの購入経路を分析するためのクエリ実行や、オーディエンス生成をよりシンプルにすることが可能です。
分析面では、新しいクエリテンプレートやワークフローの自動化、レポートの更新によって、マーケターの技術リソースの削減とインサイト生成の時間短縮が実現します。
また、オーディエンス生成の面では、近い将来、YouTubeを含む新しい広告在庫でもマーケターのオーディエンスセグメントが利用可能になるということです。
Ads Data Hub for Measurement Partnersについて
もう一つのソリューション、Ads Data Hub for Measurement Partnersは、測定パートナーがYouTube測定サービスをマーケターや広告主、代理店などに提供するためのものです。
これによって測定パートナーは、正確な測定結果とリアルタイムに近いインサイトの提供が可能になります。
また、マーケターは、独立した測定パートナーとクロスデバイスで、さまざまな広告フォーマットと指標に基づいてYouTube広告のパフォーマンスが測定できます。
まとめ
今回は、Ads Data Hubから分割された、新しい2つのソリューションについてご紹介しました。
これからもGoogleは、Ads Data Hub周辺のアップデートを進めていくようなので、注目していきましょう。
今後の広告運用にぜひご活用ください。