リスティング広告の中で機械学習を用いたレスポンシブ検索広告の活用が注目されています。
今まではGoogle広告のみの機能でしたが、2021年5月12日よりYahoo!広告でもリリースされました。
本記事では、レスポンシブ検索広告についてわかりやすく解説していきます。
- レスポンシブ検索広告とはどんな広告なのか?
- どんなメリットがあるか?
上記の疑問点を解決したい方はぜひご覧ください。
レスポンシブ検索広告とは
レスポンシブ検索広告とは、登録した複数の見出しと説明文を自動で組み合わせることにより、検索キーワードと関連性の高いメッセージ表示ができる広告です。
広告主が行うのは、複数の見出しと説明文を設定するだけ。その後は検索ユーザーそれぞれに対して自動で効果的な広告が配信されます。
時間や労力を大幅に省くことができるため、費用対効果の高い広告と言えるでしょう。
レスポンシブ検索広告のメリット
レスポンシブ検索広告のメリットは以下の3点です。
- 関連性の高い見出しと説明文を自動で組み合わせて表示される
- 参加できるオークションを増やし、広告配信される回数が増える
- ユーザーの使用端末に対して最適化された文字数で表示できる
それぞれ詳しく解説します。
関連性の高い見出しと説明文を自動で組み合わせて表示される
レスポンシブ検索広告は、検索キーワードからユーザーに対して関連性の高い見出しと説明文を自動で組み合わせて表示されます。
拡張テキスト広告は、見出しや説明文の位置が固定されるものになり、想定したターゲットごとに広告パターンを作成する必要がありました。
それに対し、レスポンシブ検索広告は検索キーワードからユーザーの反応が見込める広告の組み合わせがテストされ、関連性の高いメッセージが表示されます。
これにより、1つの広告でさまざまな検索キーワードに対応できるため、さまざまなユーザーから反応されやすい広告を表示できるのです。
参加できるオークションを増やし、広告配信される回数が増える
レスポンシブ検索広告は参加できるオークションを増やし、広告配信される回数を増やすことができます。
登録した複数の見出しと説明文を組み合わせることができるため、1つの広告に対し、想定されるユーザーの検索キーワードの一致率が高まります。
これにより、さまざまな検索キーワードと広告の関連性が高くなり、参加できるオークションが増えるため、結果として広告配信される回数が増えます。
詳しい説明は割愛しますが、リスティング広告は品質スコアが高いものが優先的に検索画面に表示されます。レスポンシブ検索広告では、複数の見出しと説明文の組み合わせることで広告の関連性を高まりますので、結果品質スコアが上昇する傾向があります。。
そのため、レスポンシブ検索広告は参加できるオークションが増え、広告配信される回数を増やすことができるのです。
ユーザーの使用端末に対して最適化された文字数で表示できる
レスポンシブ検索広告のもう一つの特徴として、配信されるパソコンやスマートフォンといった端末に応じて、最適な文字数を表示してくれることが挙げられます。
拡張テキストでは見出しと説明文が固定されてしまうため、広告主は端末ごとに広告パターンを作成する必要がありました。
そのため、レスポンシブ検索広告は、1つの広告でユーザーの使用端末に応じて適切な文字数を表示してくれるため、広告主の時間や労力を省くことができると言えるでしょう。
レスポンシブ検索広告の入稿規定
種別 | 入稿可能数 | 文字数 | カウント方法 |
見出し | 3~15個 | 30文字以内 | 全角および半角カナ:2文字 半角英数記号:1文字 |
説明文 | 2~4個 | 90文字以内 | |
表示URLのパス | 0~2個 | 15文字以内 |
レスポンシブ検索広告の入稿規定について上の表にまとめました。
各項目について説明していきます。
見出し
見出しは、3~15個の見出しの登録が可能です。
ユーザーが検索したキーワードに基づいて関連性の高い見出しを2~3個順不同で表示します。
その他、表示位置を固定することができ、特定の見出しの固定したい位置を選択することが可能ですが、常に表示したい見出しを3つ選択してしまうと、メリットが活かせないため固定のしすぎには注意しましょう。多くても見出しの表示位置の固定は、2つまでにすることをおすすめします。
説明文
説明文は、2~4個の説明文の登録が可能です。
ユーザーが検索したキーワードに基づいて関連性の高い説明文を1~2個を順不同で表示します。見出しと同様に表示位置を固定することができ、特定の説明文の固定したい位置を選択することが可能です。
常に固定したい説明文を2つ選択してしまうと、2番目に固定した説明文は表示されない場合があるので注意しましょう。説明文の表示位置の固定は、1つまでにすることをおすすめします。
表示URLのパス
URLの間に最大2つをテキストを表示させることができ、ユーザーがWeb上のどのページにたどりつくかわかりやすくするのに役立ちます。
レスポンシブ検索広告を設定する際に注意すべきポイント
自動で見出しや説明文を組み合わせて魅力ある広告表示をしてくれるレスポンシブ検索広告ですが、機械学習に基づき最適化される機能であるため、以下2点の注意点があります。
- 広告見出しは似たようなテキストは避けること
- 多くの見出し、説明文が必要
それぞれの注意点について解説します。
見出しは似たようなテキストは避けること
登録する15個の見出しは似たようなテキストの作成は避けましょう。
似たようなテキストを登録しても、組み合わせて表示させる見出しが似たようなものしか作成されず、ユーザーに反応されにくくなってしまいます。
できるだけ、違うテイストの見出しを用意することで、さまざまなユーザーに反応されやすい広告として配信ができます。
多くの見出し、説明文が必要
レスポンシブ検索広告は、登録された見出しと説明文を組み合わせて広告配信される機能のため、多くの見出し、説明文の登録が必要になります。
最低限登録しなければいけない登録数は以下になります。
- 見出しは最低3個
- 説明文は最低2個
最低限の個数だと機械学習を用いたレスポンシブ検索広告のメリットを活かすことができません。費用対効果を上げるためにも、できるだけ多くのテキストを登録をしましょう。
多ければ多いほど様々なパターンの広告が作成され、ユーザーに反応されやすい広告配信ができます。
学習期間は約30日間必要
最適なタイトルと説明文を表示させるには学習期間として約30日が必要になります。そのため、短期間でレスポンシブ検索広告を停止することは推奨されていません。
もしCTRやCVRが芳しくない場合でも、できる限り最低30日間はそのまま配信するのをおすすめします。ただCTRが追加までの3分の1になったなど、あまりにも悪化している場合は差し替えをしましょう。
まとめ
機械学習を用いたレスポンシブ検索広告の活用することで、検索されたキーワードから自社サイトへ訪問してくれる可能性を高めることができます。
設定した見出しと説明文を自動で組み合わせユーザーが興味をもってくれるように広告を表示することで、最適な形で自社の商品やサービスを検索画面上でアピールできるようなります。
注意点として、設定する見出しや説明文の複数登録やパターンを工夫する必要がありますが、自社の商品やサービスを魅力的に検索画面上で広告配信できるため、とても効果的な方法と言えるでしょう。
現在活用している拡張テキスト広告とあわせて、ぜひご活用ください。