検索広告のテキストを設定する際に「この文字数じゃ自社商品・サービスの良さが伝えきれない!」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
検索広告に加えて様々な情報を広告に掲載することができるのが、Google広告表示オプション。
「聞いたことがあるけれど、どのように使えば良いのかわからない」
「よくわからなくてまだ設定していない」
という方に、今回はメリットや種類をご紹介します。
広告表示オプションとは
広告表示オプションとは、広告見出しや説明文とともに表示される商材やサービスについての情報を表示する機能です。
ユーザーが取り扱う商材によって適したオプションは異なりますが、店舗であれば電話番号や住所、商品なら価格表示など、テキスト広告だけではカバーできない情報を伝えることが可能です。
広告表示オプションを設定する4つのメリット
広告表示オプションを使うとどのようなメリットがあるのでしょうか。
4つのメリットをご紹介します。
広告クリック以外の様々なアクションを促せる
広告表示オプションを使用することで、ユーザーに広告をクリックを促す以外に、様々な具体的なアクションを促すことが可能です。
ECサイトの場合は、検索広告に連動して商品の価格を表示させることができるので、実際にページに訪問しなくても、コンバージョン率の向上が期待できます。
画面の占有範囲が広く、広告クリック率の向上が見込める
広告表示オプションを使用することで、広告見出し・説明文の下にオプション情報が表示され、1画面に対して広告が占める割合が上がります。
その視認性の高さがユーザーの目を引き、広告クリック率の向上が見込めるのです。
追加費用が発生しない
広告表示オプションは無料で設定できます。
クリックされた際は通常の広告同様に課金はされます。
広告ランクの向上
Google広告には、広告の掲載順位を決定する要因の1つに広告ランクというものがあり、広告ランクが向上すれば、より上位に広告が表示されます。
広告ランクは入札単価✕品質スコア✕広告表示オプションの有無で算出されます。
広告表示オプションの種類と役割
広告表示オプションのそれぞれの役割について表にしました。
名称 | 概要 | 目的 | 有効な商品・サービス |
電話番号表示オプション | 広告に電話番号を追加表示 | 問い合わせを増やす | 水道修理などの急を要するサービス |
住所表示オプション | 住所等店舗に関わる情報を表示 | 来客数の増加 | 店舗型サービス |
コールアウト表示オプション | 商品やサービスの詳しい情報をテキストで表示
(送料無料・24時間カスタマーサービスなど) |
Webサイトでのコンバージョン増加 | すべての商品・サービス |
サイトリンク表示オプション | Webサイト内の特定のページへ誘導するリンクを表示 (ランディングページ以外) |
Webサイトでのコンバージョン増加 | 多様な商品・サービスを展開する企業 |
構造化スニペット表示オプション | 商品のラインナップやサービスの詳細を追加で表示 | Webサイトでのコンバージョン増加 | 多様な商品・サービスを展開する企業 |
価格表示オプション | カテゴリ別の価格表示 | Webサイトでのコンバージョン増加 | ECサイト |
アプリリンク表示オプション | 指定アプリのダウンロード促進 | アプリのダウンロード数増加 | アプリ運営会社 |
プロモーション表示オプション | セールなどのプロモーション情報を追加で表示 | Webサイトでのコンバージョン増加 | 季節商材を取り扱う企業・ECサイト |
販売者評価表示オプション | 利用者からの評価を★を使って表示 | Webサイトでのコンバージョン増加 | ECサイト、一般向けサービス・商品 |
アフィリエイト住所表示オプション | 商品を販売している最寄りの店舗を表示 | 来客数の増加 | 小売点を通して販売するメーカー |
では、それぞれの役割を細かく解説します。
電話番号表示オプション
電話番号表示オプションは、広告に電話番号を追加し、スマホなどのモバイル端末にタップできる電話番号や通話ボタンを表示できる機能です。
わざわざサイトへ遷移することなく、表示をタップするだけで電話を掛けることができるので、電話相談や緊急性の高いサービスなどに最適と言えます。
既存の広告に電話番号を追加したい場合、広告文のどこかに電話番号を記載すると広告が不承認となる可能性がある為、電話番号表示オプションの利用がオススメです。
住所表示オプション
住所表示オプションは、検索広告の下部に会社や店舗の住所や地図、距離や道順も追加で表示できる機能です。
店舗の近くにいるユーザーが「近くの〇〇」と検索したときに広告が表示されるので、実店舗に誘導し来店率の向上を目的とする場合にオススメです。
画像引用元:住所表示オプションについて-Google広告ヘルプ
コールアウト表示オプション
コールアウト表示オプションは、広告文下部に自身の商品、サービスの特徴、情報を追加で表示できる機能で、一言で商品やサービスの特色をサイトに遷移しなくても示すことができます。
コールアウトの文言は独立していて、いつでも編集できるので期間限定のセールや、特典などをアピールするのにオススメです。
画像引用元:コールアウト表示オプションについて-Google広告ヘルプ
サイトリンク表示オプション
サイトリンク表示オプションは、リンクをクリックすることで、特定のページへユーザーを誘導できる機能のことです。
広告に設定しているリンク先URLとは別に、URL内のユーザーに遷移させたいリンクを設定することができます。
画像引用元:サイトリンク表示オプションについて-Google広告ヘルプ
構造化スニペット表示オプション
構造化スニペット表示オプションは、商品のテーマや種類、サービスの一部を強調して説明できる機能です。
スニペットとは「断片」という意味で、SEOでは本文から抽出した内容の一部を指します。
広告の場合、その商品やサービスがニーズに沿っているかを判断できる短い説明文という意味で使われます。
画像引用元:構造化スニペット表示オプションについて‐Google広告ヘルプ
価格表示オプション
価格表示オプションとは、広告の下部に価格情報と商品・サービスの詳細を一緒に紹介できる機能です。
最大8つの掲載枠を1セットとして、各枠に異なるオプションや価格が表示されます。
価格メニューの商品をクリックした際に、該当の商品ページに直接誘導することが可能です。
実際の金額を表示することで、ユーザーを視覚的にひきつけやすくなります。
アプリリンク表示オプション
アプリリンク表示オプションは、指定したアプリをダウンロードできるリンクを表示させる機能です。
iPhone・Androidどちらでも使用できるので幅広いユーザーへのリーチが可能になります。
アプリリンク表示オプションは、1つのテキスト広告につき1つだけの表示ですので、ご注意ください。
プロモーション表示オプション
プロモーション表示オプションは、商品やサービスの割引情報を表示させることができる機能です。
期間限定のセールや季節のイベントごとに設定できるので、その都度広告を作成する必要がありません。
プロモーション期間として指定できる主な年中行事は以下のとおりです。
行事 | 開始日 | 終了日 |
新年 | 12月1日 | 2月28日 |
年末 | 12月15日 | 1月15日 |
セール(春夏秋冬) | 全期間 | 全期間 |
表引用元:プロモーション表示オプションの概要‐Google広告ヘルプ
販売者評価表示オプション
販売者として高い評価を受けていることをアピールできる機能です。
5つ星評価で受け取った評価の数が記載され、広告掲載結果の改善やより質の高い見込み顧客の獲得に繋がります。
アフィリエイト住所表示オプション
アフィリエイト住所表示オプションは、小売りチェーンの住所表示をさせる機能で、自店舗以外に自社商品を取り扱っているチェーンから、ユーザーに最適な店舗を表示させることができます。
広告表示オプションを配信する上で知っておくべきこと
広告表示オプションを配信する上で知っておくべきことも確認しておきましょう。
課金されるタイミング
広告表示オプションを用いる表示された部分のクリック(タップ)は、検索広告本体のクリック同様に料金が発生します。
具体的な課金基準は以下のとおりです。
- 広告の1クリックにつき1回分の料金が課金される
- 1回の広告表示で課金が発生するのは広告本体と広告表示オプションに対しそれぞれ1回。合計2回のクリックまでで、3回目以降のクリックは料金が発生しない
- 販売者評価の広告オプションに対するクリックには課金されない
- モバイルで価格表示オプションのプルダウンした場合は課金されない
表示される条件
広告の画面占有率やクリック率向上が期待できる広告表示オプションですが、常に上位に表示されるとは限りません。
表示される条件として、以下の3つが挙げられます。
- 広告ランク(入札単価✕品質スコア✕広告表示オプションの有無)が一定以上の値であること
- 広告の掲載順位が高い広告が優先されて表示される
- 表示されるオプションとフォーマットの組み合わせは、オークションごとに決まり、通常は最も成果の良いものが選定される
掲載順位を引き上げる為には、入札単価の引き上げや品質の改善が必要です。
まとめ
広告表示オプションは、訴求したい商品・サービスによって柔軟に使い分けができる非常に便利な機能です。
一方で表示される為に広告ランクには一定の値が必要となることや、課金のタイミングも理解して自社の商品・サービスに合ったオプションを使うことをオススメします。
現状のテキスト広告の効果を更に上げたいとお考えの方は、ぜひ広告表示オプションをご活用を検討してみてはいかがでしょうか。