みなさん、こんにちは。今回は検索クエリの活用方法についてご紹介していきます。広告運用者や経験者にとってはごくごく当たり前のことだと思いますが、検索クエリはユーザーがどのような情報を求めているかの指標となるため、リスティング広告を運用していく上で重要という点や、施策提案をする上でも確認が必須になると考えております。
本記事では検索クエリを正しく理解して、広告効果を高めていく方法をご紹介いたします。
検索クエリって?
検索クエリとは、ユーザーがGoogleやYahooなどの検索エンジンを使って検索窓に入力した語句(単語、フレーズ、複合語など)を意味します。例えば近場で美味しいラーメン屋さんを探したいと思ったときに…
「ラーメン 美味しい店 名古屋」
で検索した場合は「ラーメン 美味しい店 名古屋」が検索クエリとなります。また、クエリ(query)は日本語で言うと質問、疑問を意味します。つまり、検索エンジンから情報を引き出すために、ユーザーが検索窓に入力した質問(語句や文字列)のことを「検索クエリ」と解釈できます。
検索クエリの確認方法
各媒体での検索クエリの確認方法は以下です。
Google広告の場合
- キーワードをクリックする
- 検索語句をクリックする
- 検索クエリが一覧で表示される
Yahoo!広告の場合
- キーワードをクリックする
- 検索クエリーを表示をクリックする
- 検索クエリが一覧で表示される
検索クエリの確認方法は非常に簡単です。
検索クエリの種類と意味
実は、検索クエリに種類分けがあることはご存知でしょうか?
種類分けを理解しておくことで検索クエリに対しての見方も変わってくると思います。検索クエリは大きく分けて下記の3つに分類されます。
ナビゲーショナルクエリ(特定のウェブサイトに”行く”)
サイト名やブランド名など、ユーザーがすでに知っている、特定のサイトへ移動するためのクエリを指します。
例:「Amazon」「Instagram ログイン」「吉野家 メニュー」
インフォメーショナルクエリ(情報関連)
何か知りたいとき、情報を調べるときに入力されるクエリを指します。検索エンジンを使う時の多くはこのクエリに当たるという方が多いのではないでしょうか?
例:「名古屋 天気」「ポテトサラダ レシピ」「PS5 価格」
トランザクショナルクエリ(購入・申込み関連)
トランザクションは「取引、処置」という意味で商品を探して購入するといった、取引(購入・申込み関連)を目的としたクエリを指します。問い合わせやアプリのダウンロード、旅行の予約など、なんらかの行動が前提になっています。
例:「ファッション 通販 格安」「パスドラ アプリ ダウンロード」「イタリア旅行 予約」
このクエリを使用するユーザーは目的がはっきりとしているため、自分の求める商品やサイトがあれば高い確率で行動を起こしてくれます。すべての検索クエリがこれらの3つに分類できるわけではありませんが、ユーザーの目的や考えは検索クエリごとで様々な意味があるとわかります。
では、実際に検索クエリをどのようにリスティング広告に活用していくかを解説していきます。
検索クエリの活用方法
検索クエリの確認はリスティング広告の運用において非常に重要です。検索クエリを確認しないと登録したキーワードが本来意図するようにユーザーに対して広告配信ができているのかがわかりません。意図しない配信を続けていては、効果的な広告配信に繋げることは難しいでしょう。
これらを踏まえ検索クエリの活用方法は以下であると考えます。
- 除外キーワードの発見
- 新しいキーワードの発掘
- 広告の改善
それぞれについて説明していきます。
除外キーワードの発見
安易にキーワードを部分一致で登録していくと、意図しない検索クエリに対しても反映されてしまう可能性が高いです。(※要注意)キーワードのマッチタイプに関しての考え方は弊社過去記事でも詳しく解説していますので除外キーワード登録をする際はご参照下さい。
- 【リスティング広告】知ってるとオトク!フレーズ一致と部分一致の除外登録の違い
https://quartet-communications.com/info/listing/technique/51572
- 意外と知らない!?除外登録のいろはを正しく理解し、活用しよう
https://quartet-communications.com/info/listing/technique/48679
例えば、名古屋の店舗しかない花屋がリスティング広告に出稿する場合は。「北海道 花」や「花 観光地」などの検索クエリではおそらくCVにはつながりにくいと思います。
その結果ユーザーにとって意図しない広告が表示されてしまい無駄なクリックが発生することで予算を圧迫してしまう形になります。CVに繋がりにくい検索クエリは除外していかないと、いつまでたっても広告効果が改善しない悪循環に陥ります。そのため、基本中の基本ですが除外キーワードの登録は必須であり、少なくとも1週間に1回は検索クエリをチェックしていただきたいです!(※可能であれば、毎日検索クエリを追っていけるとベスト)
除外キーワードの設定方法は下記となります。
Google広告の場合
- キーワードをクリックする
- 除外キーワードをクリックする
- +マークで除外キーワードの設定をする
Yahoo!広告の場合
- ツールをクリックする
- 対象外キーワードリスト管理をクリックする
- 対象外キーワードリスト追加をクリックして除外キーワードの設定をする
設定方法は非常に簡単です。対象外キーワードリストから設定する際はキャンペーンに設定するのも忘れないようにしましょう。
新しいキーワードの発掘
検索クエリをチェックすることで、新しいキーワードが発掘できます。検索語句のトレンドは、常に変化しています。Googleのデータによると、検索語句のうち70%が、リスティング広告で入札しているキーワードと完全に一致しないそうです。すなわち、全体の70%の検索語句が、私たちが拾いきれないキーワードと言えます。
CVにつながった検索クエリを確認し、必要に応じてキーワードに追加していないものは追加をしましょう。予想外のクエリがCVに繋がっていることは多々あります。(広告運用者としては、この予想外のクエリの発見が面白いと感じる部分でもあるかと思います…)
広告の改善
検索クエリのチェックによって、広告文やLPを改善し広告の効果を高めることに繋げることできます。広告改善のための流れは、課題の原因をしっかりと深掘りし、ボトルネックを見極めることです。その上で検索クエリの活用は広告改善をしていく上で最も土台の部分に該当すると私は考えています。
また、広告文とキーワードとLPの関連性は品質にも影響するので、3者がページのテーマを認識しやすいように広告文と併せてLPをメンテナンスしていくことも重要です。そうすることで、「品質の改善」 ➝ 「広告スコアの改善」 ➝ 「入札額の抑制」→「広告効果の向上」に繋げることができます。
広告の改善に関する考え方は別の記事でも解説しておりますので、是非ご参照下さい。
- 【初心者向け】リスティング広告を最適化する上での考え方
https://quartet-communications.com/info/listing/technique/63136
まとめ
いかがでしたでしょうか?検索クエリの活用は広告運用にあたり基本的な内容でもあり、とても重要です。ユーザーが欲している情報を読み取り、検索クエリをうまく活用してより広告の効果を高めていきましょう。