こんにちは。
2020年9月9日にYahoo!検索広告に自動運用ルール機能が追加されました。
昨今アップデートの多いYahoo!広告の新機能ということで早速本記事でも紹介したいと思います。
自動運用ルールとは?
以下は公式ヘルプでの説明です。
自動運用ルールは、お客様が設定した運用ルールに基づいて、効果の高い検索クエリーをキーワードに追加したり、入札価格を変更したりする広告運用を定期的に自動実行する機能です。 アカウント、キャンペーンや広告グループに関連付けを行い、設定した条件に合致した場合に目的とする動作(キーワードの追加や入札価格の変更など)が行われます。
これまでお客様が蓄積してきた経験や広告運用のノウハウをルール化し、運用ルールとして設定できます。そのルールに基づいて広告運用が自動実行されるため、運用にかかっていた時間が削減されます。
つまりはこちらでルールを設定すると、そのルールに基づいて自動でキーワードの追加停止、入札の調整を行ってくれる機能です。
適用可能なルール
適用できるルールは以下のとおりです。
- 効果の低いキーワードの配信停止・対象外キーワードへの追加
条件に合致する効果の低いキーワードを配信停止、および対象外キーワードに追加します。 - 効果の高い検索クエリーのキーワード追加
条件を満たす品質の高い検索クエリーを自動でキーワードに登録します。 - キャンペーン日額予算の変更
条件を満たしたときに、キャンペーンの日額予算を変更します。 - 広告グループ入札価格の変更
条件を満たしたときに、広告グループの入札価格を変更します。 - キーワードの入札価格変更
条件を満たしたときに、キーワードの入札価格を変更します
上記の5つの中からルールを選び、条件や参照期間、実行頻度、適応対象を設定しルールを適用します。設定できる条件は以下の項目です。
※ルールによっては選択できないものもございます
- マッチタイプ
- インプレッション数
- クリック数
- クリック率
- 平均CPC
- コンバージョン数
- コンバージョン率
- コスト/コンバージョン数
- ページ最上部のインプレッション損失率(予算)
- ページ上部のインプレッション損失率(予算)
- インプレッション損失率(予算)
- ページ最上部のインプレッション損失率(掲載順位)
- ページ上部のインプレッション損失率(掲載順位)
- 品質インデックス
- ラベル
また、実行頻度は毎日、曜日(複数指定可)、月1回(日付指定可)から選択でき、参照期間は最大で過去30日間となっています。
設定例
早速実際に下記の条件を設定をしてみました。
- ルール
効果の低いキーワードの配信停止・対象外キーワードへの追加 - 条件
クリック数が100回以上かつコンバージョンが0回のもの - 参考期間
過去30日間 - 実行頻度
月に1回
「ツール」から「自動運用ルール」を選択
新規作成を選び、ルール、条件を設定
今回は「効果の低いキーワードの配信停止・対象外キーワードへの追加」を選択しましたが配信停止か対象外キーワードにも追加するか、追加する場合のマッチタイプも選択することができました。関連付けもアカウント、キャンペーン、広告グループごとで選択できるため細かく設定ができそうです。
名前を付けて保存
ルールに追加されれば完了です。実行設定のオンオフもできるため一回きりの変更は実施後にオフで対応できそうですね。また、即時実行(1回のみ)も可能でしたので自分で実行タイミングを決めたい方はこちらのボタンを活用していくことになりそうです。
簡単に設定ができましたね。
注意点として参照期間の間にインプレッションが0のものや配信設定がオフのものには適用されません。キーワードがオンでもその上の階層(キャンペーンや広告グループ)がオフになっているとルールは適用されませんのでご留意ください。また、自動入札を使用している場合は「広告グループ入札価格の変更」及び「キーワードの入札価格変更」が適用されません。
Google広告の「自動ルール」との違い
Google広告ではすでに「自動化ルール」という機能が実装されています。概要は似ていますが適用できる対象がキャンペーンや広告グループだけでなく年齢、性別、オーディエンスなどのターゲティングにも適用でき、ルール作成の自由度は現状Google広告の方が高いと言えます。また、Google広告ではキャンペーンや広告のステータスのオンオフ切り替えも実行できます。個人的にはこのステータスの切り替えを休業日や深夜の配信切り替えによく使用しています。現状Yahoo!ではこちらの機能はないため今後のアップデートに期待したいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?キーワード、検索クエリの量が多いアカウントや入札を高い頻度で調整している方は活用することで工数の削減に繋がりそうですね。
しかしながらルールの条件を決めるのはあくまでも運用者自身です。自動運用ルールの適用は管理画面上の数値のみで判断されますが、管理画面上の数値だけでは判断できないことはもちろんあります。数値としては直接コンバージョンに繋がっていないキーワードでも実はコンバージョンに貢献していた、ということもありますので実際のお問い合わせ状況やルール適用後の影響などをしっかりと確認し上手く活用していきたいですね。