昨今、Safari ITPやアドブロッカーの普及により、Web広告の成果が正しく把握できないケースが増えています。
「どの広告が成果につながっているかわからない」「自動最適化が思うように機能しない」といったお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
本記事では、計測に影響を及ぼす外部要因と精度向上につながる計測方法を紹介します。
計測精度に影響する2つの要因
計測精度向上にあたり、まずは正確に計測できない理由を把握する必要があります。
ここでは、計測に影響する可能性のある2つの外部要因について解説します。
- Safari ITP
- アドブロッカー
それぞれ見てみましょう。
Safari ITP
Safari ITP(Intelligent Tracking Prevention)は、AppleのSafariブラウザに搭載されている追跡防止機能です。
Appleが実装したITPは、Cookieなどのトラッキング技術を制限することでユーザーのプライバシー保護を強化しています。
これにより、従来のCookieを基盤とした広告計測では、コンバージョンを正確に把握することが難しくなっています。
iPhoneシェアが高い日本ではITPによる影響が大きいため、Cookieをサーバーから発行できるサーバーサイドGTMなどの対策が求められるでしょう。
アドブロッカー
アドブロッカーとは、ブラウザ上で広告タグの通信を遮断し、広告表示やトラッキングを制限するソフトウェアです。
ブロックにより広告自体が表示されない場合、計測への影響は限定的ですが、解析ツールのタグまで動作しなくなる可能性があります。
GA4などのアクセス解析データに欠損が生じると、サイト全体の計測精度の低下につながります。
精度向上につながる計測方法
計測の精度を高めるためには、自社の目的や状況に応じた計測方法を導入する必要があります。
主な計測方法は、以下の4つです。
- クライアントサイド計測
- 拡張コンバージョン
- サーバーサイドGTM
- サーバーサイド計測
それぞれ解説します。
クライアントサイド計測
クライアントサイド計測は、ブラウザ上で広告タグを動作させてデータを取得する一般的な計測方法です。
無料のGoogleタグマネージャーを使えば手軽に始められますが、ITPのCookie制限やアドブロッカーの影響を受けやすく、データ欠損や計測精度の低下につながる場合があります。
導入のしやすさと外部要因による制限を理解したうえで、実装を検討しましょう。
拡張コンバージョン
拡張コンバージョンは、メールアドレスなどのユーザー情報を活用して広告計測の精度を補完する仕組みです。
一般的にはクライアントサイド計測と併用して導入され、Cookieに依存しない計測によりITPの影響を受けにくくなります。
媒体にデータを送る方法は計測タグとAPIの2つです。
計測タグは導入しやすい反面、アドブロッカーの影響を受ける可能性があります。一方、APIは専門的な技術が必要ですが、ブロックの影響を受けにくい点が特徴です。
サーバーサイドGTM
サーバーサイドGTMは、サーバー経由でCookieを設定することでITPの影響を抑え、Cookieの保持期間を延長できる計測方法です。
保持期間はサーバー構成によって異なり、IPアドレスとドメインが一致する場合は最大400日、一致しない場合は7日間まで延長されます。
サーバー間の通信が中心となるため、アドブロッカーの影響を受けにくい点が特徴です。
ただし、導入にはサーバー運用やメンテナンス費用、専門的な技術が必要になります。
サーバーサイド計測
サーバーサイド計測は、コンバージョンAPIを利用し、サーバー間で直接データを通信する計測手法です。
Cookieの保持期間は設定方法やサーバー構成によって異なりますが、IPアドレスとドメインが一致する場合は最大400日まで延長できます。
柔軟にカスタマイズでき、ITPやアドブロッカーの影響を受けない安定した広告計測が可能です。ただし、高度な技術と継続的なメンテナンスが求められます。
まとめ

計測に影響を及ぼす外部要因と精度向上につながる計測方法を紹介しました。
プライバシーやデータの保護が重要視される昨今、環境の変化を理解したうえで自社の状況に応じた適切な手法を選ぶことが重要です。
ぜひ、今後の広告運用に取り入れてみてはいかがでしょうか。