成果の指標の一つであるコンバージョンですが、マーケティング施策や広告運用に活用するためには正確な計測が求められます。
そこで有効なのが、コンバージョン計測を補完するCVリンカー(コンバージョンリンカー)です。
本記事では、CVリンカーについて設定する際の注意点を紹介します。
CVリンカーとは
CVリンカーとは、Googleが提供するタグの一種です。
広告がクリックされた際の流入経路や識別情報などを記録し、コンバージョン計測を補完するように設計されています。
従来のコンバージョン計測は主にCookieを利用していましたが、SafariのITPをはじめとしたプライバシー保護機能やサードパーティCookieの制限の強化により、正確な計測が困難な場合があります。
CVリンカーは広告クリックを自動で検出し、情報をファーストパーティCookieやブラウザのローカルストレージに保存することで、制限の影響を受けにくいのが特徴です。
CVリンカーを設定する際の注意点
CVリンカーを設定する際の注意点は、以下の3つです。
- コンバージョンタグの設置
- 設定が必要かどうかの確認
- タグの順序
それぞれ解説します。
コンバージョンタグの設置
1つ目は、コンバージョンタグの設置です。
CVリンカーはコンバージョン計測を補完するタグなので、単体では計測ができません。
コンバージョンタグを設置した上でCVリンカーを設定し、計測精度を向上させましょう。
設定が必要かどうかの確認
2つ目は、設定が必要かどうかの確認です。
Googleでは、ユーザー訪問の可能性があるすべてのページにCVリンカーの導入を推奨していますが、全ページに「Googleタグ」が実装されている場合は設定不要です。
状況に応じてCVリンカーを設定し、効率的にコンバージョン測定を行いましょう。
タグの順序
3つ目は、タグの順序です。
Googleタグマネージャーでコンバージョンタグと組み合わせて用いる際は、CVリンカーが先に動くように設定しましょう。
コンバージョンタグが先に動いてしまうと、CVリンカーが情報を記録していない状態で計測される場合があります。
CVリンカーが先に動くように設定することで、情報の保存漏れを防ぎ、正確な計測が可能になります。
まとめ

CVリンカーについて設定する際の注意点を紹介しました。
効果的にCVリンカーを活用するには、コンバージョンタグの設置やタグの順序などに注意しながら設定することが重要です。
ぜひ、今後の広告運用にCVリンカーを取り入れてみてはいかがでしょうか。