近年、多くの企業がマーケティング戦略の一環としてInstagramを活用し、ブランドの認知度向上や顧客獲得に成功しています。
しかし、効果的な企業アカウント運用には戦略的なアプローチが必要です。
本記事では、Instagram広告における企業アカウント運用のポイントと注意すべき点を紹介します。
参考になりましたら幸いです。
企業アカウント運用のポイント
Instagram広告で企業アカウントを運用する際は、次の2つのポイントを押さえておきましょう。
- アルゴリズムを理解しておく
- 運用目的・ターゲット・方針を決める
それぞれ解説します。
アルゴリズムを理解しておく
Instagramの投稿は時系列ではなく、独自のアルゴリズムで表示順が決まります。
このアルゴリズムはユーザーの行動履歴や関心に基づいており、エンゲージメント率の高い投稿ほど多くのユーザーに表示されやすくなるのが特徴です。
エンゲージメント率の高い投稿として、Instagramのアルゴリズムに評価されやすい主な指標は以下の通りです。
- いいね!:投稿に対する肯定的な反応を示す指標
- コメント:投稿内容に対するユーザーの意見や感想、質問などを示す指標
- 保存:ユーザーが後で見返したいと思った投稿を示す指標
- シェア: ユーザーが他のユーザーに投稿を共有した回数を示す指標
- リーチ:投稿を見たユーザー数を示す指標
- インプレッション:投稿が表示された総回数を示す指標
質の高いコンテンツを継続的に提供し、ユーザーとの対話を促すことが顧客獲得のポイントとなります。
運用目的・ターゲット・方針を決める
アカウント運用を始める前に、具体的な目的設定と明確なターゲット層を定義しましょう。
たとえば、「売上アップ」をさらに具体的に落とし込み、「ウェブサイトへの流入数を10%増加させ、コンバージョン数を1,000件獲得する」というKPI(重要業績評価指標)を設定することで、取り組むべき方向性が明確になります。
ターゲット層では、ターゲットの年齢や性別、居住地、職業、年収を絞り込み、そこからターゲットの価値観やライフステージ、行動パターンなどを設定します。
また、投稿頻度やタイミング、内容のバランスを考慮した運用方針を定めることで、アカウント全体に統一感が生まれ、企業やブランドの信頼性を高められるでしょう。
企業アカウント運用の注意点
企業アカウントを運用する際の注意点は、次の3点です。
- フォロワーの購入は控える
- クオリティやハッシュタグ分析にこだわり過ぎない
- 炎上に注意する
それぞれ解説します。
フォロワーの購入は控える
短期間でのフォロワー数増加を目指して、フォロワーを購入する方法は避けることをおすすめします。
購入したフォロワーは実際にブランドに興味を持っているわけではないため、エンゲージメント率の低下を招き、アルゴリズム上でも不利になる可能性があります。
本来の目的はフォロワーの数字を増やすことではなく、自社商品やサービスに関心を持つ質の高いフォロワーの獲得なので、時間をかけてフォロワーを育てていきましょう。
クオリティやハッシュタグ分析にこだわり過ぎない
Instagramにおいて視覚的な魅力は重要ですが、完璧を求めるあまり投稿頻度が落ちると逆効果です。
一定の品質基準を維持しつつ、継続的に投稿するバランスを心がけましょう。
また、リーチを広げる上でハッシュタグ戦略は重要ですが、Instagramのアルゴリズムは常に進化しているため、ハッシュタグにこだわり過ぎるのは危険です。
「発見タブ」からの流入も大きな要素なので、ハッシュタグだけに頼らない総合的な戦略を立てるとよいでしょう。
炎上に注意する
SNS運用には炎上リスクが伴います。
社内でネットリテラシーを高め、投稿前には複数の目でチェックする体制を整えましょう。
また、万が一炎上した場合の対応マニュアルを事前に準備しておくことも重要です。
迅速かつ誠実な対応が、ダメージを最小限に抑えます。
まとめ

Instagram広告で企業アカウントを運用する際は、単に広告を配信するだけでなく、アルゴリズムを理解し、目的やターゲットを明確にした上で一貫性のある投稿をしましょう。
また、安易なフォロワー購入を避け、クオリティとのバランスを考慮しながら、常に炎上リスクに備えた運用を心がけることも重要です。
今後の広告運用の一助になれば幸いです。