Google広告を配信するときに、タグを一元管理できる便利なツール「Googleタグマネージャー(以下GTM)」があります。
GTMには、他のユーザーでも設定編集やデータ閲覧ができる権限付与の機能が備わっていますが、GTMの構造や種類を理解していないと、うまくアクセスできなかったり、業務の役割が曖昧になる可能性もあります。
そこで本記事では、GTMの構造や種類、権限付与の設定方法をわかりやすく解説します。
GTMのアカウント構造
GTMのアカウント構造は、「アカウント」と「コンテナ」という2つの層で構成されており、各単位で権限を付与できます。
- アカウント:企業単位で発行するIDの管理、コンテナを管理するユーザーの管理
- コンテナ:サイト、サービス単位で発行するIDの管理、タグやトリガーの設定
ユーザーごとに、アカウントとコンテナ権限を付与できますが、情報漏洩や運用の不備を防ぐためにも、それぞれの権限を理解し管理することが重要となります。
GTMの権限の種類
GTMのアカウントとコンテナにある権限は、以下の通りです。
アカウントの権限
アカウントの権限には、「管理者」と「ユーザー」の2種類があります。
- 管理者:新しいコンテナの作成やアカウントとコンテナの権限付与・変更が可能
- ユーザー:アカウントの基本情報の閲覧のみが可能
コンテナの権限
コンテナの権限には、「公開」、「承認」、「編集」、「読み取り」の4種類があります。
- 公開:バージョンとワークスペースの作成、編集、公開が可能
- 承認:バージョンとワークスペースを作成、編集が可能
- 編集:コンテナ内のワークスペースを作成、編集は可能だが公開は不可
- 読み取り:コンテナ内に設定されているタグ、トリガー、変数の閲覧のみ可能
コンテナの権限で一番上位の権限は「公開」となっており、権限付与するユーザーに編集から公開まで依頼する場合は、コンテナ権限を「公開」にするとよいでしょう。
GTMの権限付与の設定方法
ここからは、GTMの権限付与の設定方法をご紹介します。
GTMの権限付与設定に必要なステップは、以下の5つです。
- GTMにログイン
- 管理>ユーザー管理を選択
- ユーザーを追加をクリック
- 招待するメールアドレスと付与する権限を選択
- 招待するをクリック
まとめ
GTMの構造や種類、権限付与の設定方法について解説しました。
GTMの権限付与は簡単ですが、付与する権限を誤ってしまうとリスクを伴う可能性があるので、どこまで付与が必要か確認したうえで適切に設定しましょう。