さて、今回はSNS広告から、Facebook広告の事例を紹介したいと思います。テーマは「投稿内容と広告内容の関係性」についてです。
事例って、なにしたの?
まず、前置きとしてリスティング広告では、キーワード・広告文・リンク先の連動性が重要!というのは周知の事実かと思います。ユーザーの心理的にもそのほうが見やすく便利で、システムもそれに合わせ品質を判断する・・まったくもって合理的な考えですね!
その法則性は、Facebook広告の場合どうなのか?を検証したいと思い、クライアント様へご提案のうえで実施しました。
実際に試してしまっても構わんのだろう?
実施前は、ディスプレイ広告と同じような感覚で「通常のバナー広告形式」で配信していました。特に、投稿の内容は意識せず、広告は広告で独立したデザインで定形配信したという意味です。イメージとしては「この旅行会社を利用する事によるメリット」を中心とした訴求。
初月。その形で配信後「思ったよりはアクションが増えないなあ・・」という状況でした。その解消のために考えたのが「投稿した内容と、広告の内容を連動させる」こと。詳しく書いてしまうとノウハウがry・・ という状態のため端的にいいますと「投稿ペースを定期化し、定期投稿に合わせて新広告を追加」しました。
概要
- クライアント業種:旅行斡旋業
- キャンペーンの目的:イイね!の増加
- ターゲット:アジア圏内で海外旅行に行きたいユーザー
- 投稿の主な内容:現地のオススメスポット紹介・グルメ紹介等
→ 海外旅行に行きたい!というモチベーションを高める内容
- 投稿連動広告の主な内容:投稿と同じ
→ 広告で投稿のさわりをアピール~飛び先のFBページにある投稿で、広告内容を掘り下げる形
配信の流れ
- 5月度:定型の広告を配信
- 6月度:定型の広告を全停止、投稿と連動させた広告のみ新規配信
- 7月度:6月度で配信した広告は継続+7月も新たに投稿と連動させた広告を追加で配信
投稿と連動させた広告って実際どんなの?
データ比較
早速画像です。
※ここでいうアクション=イイね獲得数になります。
同予算帯で、アクションにまつわるパフォーマンスが軒並み向上しました。クリック率に関しては、数値だけで見るとそこまで変わっていないようにも感じますが、グラフで見ると右肩上がり感が見て取れます。アクション数に至っては、倍近くまで増やすことができました。
ユーザーのイイね!したくなる心理に、うまく合わせられたと考えられます。
まとめ
コミュニケーションツールであるSNS。今回の結果でリスティングで重要な「ユーザーのモチベーションを読み取る」といった事が、そのまま・・・いや、それ以上の速度で反映出来ると感じました。
そのユーザーが、どんな気持ちで投稿記事を読んでいて、何を良い!と思うのか。
広告らしからぬ広告である、ネイティブ広告ならではの特性を理解し、もはや「コンテンツ作成のような感覚で広告も投稿記事も、トータルで考えていく」ことで、パフォーマンスに繋がるのではと感じました。
・・・だって、自ら好きで登録した趣味嗜好にマッチした人にそもそも出すわけですし・・・そのユーザーにとって好きな事だからこそ・・・魅力がわかっている人が作った、面白い内容を読みたいはずですもんね。引続き、色々と研究していきたいと思います!