第2回、第3回の記事では、Googleアナリティクスでどんな数値を確認できるのか、全4カテゴリのレポートについてご紹介しました。そこで今日は、どんな時にどのレポートを見れば良いのかについてご紹介します。
なお、今回はあくまでアクセス解析の範囲内でできることに視点を当ててお話するので、リスティング広告の管理画面やウェブマスターツールなど、他の情報については触れずにすすめていこうと思います。
例:お問い合わせが減った(目標設定できない場合)
「最近お問い合わせが減ってしまった…」
こんなとき、Googleアナリティクスをどう確認すれば良いのでしょうか?
ケース1では、お電話や来店中心の集客モデルで、アナリティクスの目標設定では計測できない場合についてお話してみようと思います。
原因は『流入元の変化』『訪問後の遷移の変化』
アナリティクスには大きく4種類のレポートがありました。
- ①ユーザーレポート
- ②集客レポート
- ③行動レポート
- ④コンバージョンレポート
「お問い合わせが減った」という変化の原因を考えると、
【原因1】サイト訪問時の流入元が変化した ⇒ ②集客レポート
【原因2】サイト訪問時のページ遷移が変化した ⇒ ③行動レポート
上記2つに原因があることがほとんどです。
では、それぞれの原因をどのレポートで調べるのかを確認していきましょう。
【原因1】サイト訪問時の流入元が変化した
サイトに来る経路や流入元を調べるためには、②の集客レポートを利用します。
- これまで自然検索(オーガニック検索)経由がほとんどだったのに流入が大きく減少した
- メールマガジンのリンクからの流入が減少した
などの数値の変化があるのかを確認します。
この場合は集客レポート内の『参照元/メディア』を確認してみましょう。また、飲食店や美容院、不動産などはポータルサイトやクーポンサイトからのリンクによる流入がサイトの大半を占めている場合があります。ある特定のサイトからの流入が多い場合は『参照サイト』を確認してみるのも良いでしょう。
【原因2】サイト訪問時のページ遷移が変化した
ユーザーがサイトに来たあと、どうページを見たか(ページ遷移)は、③の行動レポートを利用します。
- トップページの直帰率が大幅に上昇している
- トップページ以外がランディングページになっている
などの数値の変化があるのかを確認します。
この場合は行動レポート内の『すべてのページ』でまずは数値を確認してみましょう。直帰率はページ全体の数値ではなく、ページごとに確認することが重要です。
また、トップページ以外のページがランディングページになっているのかどうかは『ランディングページ』で簡単に確認できます。「SEOで検索順位が上がり意図せず露出している」「どこかにそのページのリンクが貼られた」などの場合はこちらで見てみましょう。
まとめ
アナリティクスにはたくさんのレポートがありますが、お問い合わせについてまず確認するのは今回ご紹介した2パターンです。どのレポートを確認すればよいかを予め分かっていれば、そんなに複雑なことではないですよね。
今回は目標設定できない場合のお問い合わせについてご説明したので、次回はWEB上でしっかりと目標設定できるタイプのデータの確認方法についてご紹介する予定です。