中古ドメインとは、以前に別の人や会社が使っていて手放されたあと、新しい持ち主が登録し直したドメインのことです。
前の持ち主の被リンクや評判を当てにして使うと、Googleのスパムポリシーに触れるおそれがあります。本記事では、中古ドメインのSEO上の効果とリスク、使う前の確かめ方を解説します。

この記事でわかること
- 中古ドメインとオールドドメインの違い
- 中古ドメインに期待されてきた効果と、Googleが示す考え方
- 中古ドメインのリスクとデメリット
- 取得の前と後に確かめること(ペナルティの確認方法)
- 手動による対策が見つかったときの対処法と、中古ドメインに頼らない立ち上げ方
なお、中古ドメインを使ってよいか迷っている方や、購入済みのドメインの扱いに困っている方は、カルテットコミュニケーションズのSEOコンサルティングの無料相談もご活用ください。
ドメインの履歴とサイトの状況を伺い、広告運用とあわせた立ち上げの進め方を一緒に整理します。

カルテットのSEOコンサルティング
問い合わせや売上につながる検索集客を、戦略の設計から記事制作・内部対策・被リンクまで一貫して支援します。リスティング広告の運用で培ったデータの見方を生かし、広告とSEOをあわせた設計にも対応します。
中古ドメインとは?オールドドメインとの違い

この章でわかること
- 定義①|中古ドメインは「前の持ち主がいた」ドメイン
- 定義②|オールドドメインは「登録から年数がたった」ドメイン
- 定義③|ドメインが手放されて中古になるまで

「中古ドメイン」と調べる人の多くは、新しいサイトを早く検索の上位に出したいと考えて、その手段を探しています。
まずは言葉の意味と、よく似た言葉の「オールドドメイン」との違いを押さえておきましょう。
定義①|中古ドメインは「前の持ち主がいた」ドメイン
ドメインは、サイトやメールアドレスの住所にあたる名前で、登録した人が期間ごとに更新して使い続けます。
更新されずに手放されたドメインは、別の人が新しく登録できるようになり、こうして持ち主が替わったものが中古ドメインと呼ばれます。
中古ドメインには、前の持ち主の時代に張られたリンクや、そのサイトについての検索エンジンの記録が残っていることがあります。
SEOの文脈で中古ドメインが話題になるのは、この「前の持ち主の時代の資産」を引き継げるのではないか、という期待があるからです。
中古ドメインは名前だけでなく、前の持ち主の使い方の履歴ごと手に入るものだと考えましょう。
定義②|オールドドメインは「登録から年数がたった」ドメイン
オールドドメインとは、登録されてから長い年数がたっているドメインを指す言葉です。
自社が長く使い続けているドメインもオールドドメインですが、販売の場面では、中古ドメインとほぼ同じ意味で使われることが多くあります。
弊社が確かめた範囲では、Google検索セントラルの文書に、ドメインの登録からの年数そのものを順位の要素として説明した記述は見当たりません。
年数が長いドメインが上位に出やすく見えるのは、長く運営される間に中身や紹介が積み上がった結果と考えるほうが自然です。
見るべきなのは登録からの年数ではなく、そのドメインで何が運営されてきたかです。
定義③|ドメインが手放されて中古になるまで
ドメインは、登録した人が更新の手続きをしないと有効期限を迎え、ドメインの種類や登録事業者のルールに沿った猶予の期間を経て手放されます。
手放されたドメインは、改めて誰でも登録を申し込めるようになり、そのタイミングを狙って登録する人や、登録したドメインを売る人もいます。
一度手放されてから登録し直されたドメインは、WHOISで調べられる登録日が新しい日付になっていることがあります。
そのため、登録日だけを見ても、過去にどんなサイトがあったかまでは分かりません。
中古ドメインの中身は、登録情報ではなく、過去のページとリンクの記録から確かめます。
中古ドメインのSEO効果は?Googleが示す考え方

この章でわかること
- 効果①|期待されてきたのは「被リンクの引き継ぎ」
- 効果②|Googleは「期限切れのドメインの不正使用」をスパムと定めた
- 効果③|分かれ目は前の用途と新しい用途のずれ
- 効果④|古い名前を使うこと自体は問題にならない

中古ドメインに「効果がある」と言われてきた理由と、それに対するGoogleの考え方を順に見ていきます。
先に結論を言うと、前の評判を当てにした使い方は、効果よりもリスクのほうが大きくなっています。
効果①|期待されてきたのは「被リンクの引き継ぎ」
中古ドメインに期待されてきたのは、前のサイトに張られていた被リンクを、新しいサイトでもそのまま生かせるという点です。
新しく取ったドメインは、ほかのサイトから紹介されるまでに時間がかかるため、最初から紹介がある状態で始めたいと考える人がいます。
サイト全体の評価の考え方は、ドメインパワーとはで詳しく解説しています。
ただし、それらのリンクは前のサイトの中身を紹介したもので、新しいサイトを紹介したものではありません。
前のサイトへの紹介は、中身が替わった新しいサイトへの推薦にはなりません。
効果②|Googleは「期限切れのドメインの不正使用」をスパムと定めた
Googleは、2024年3月にスパムに関するポリシーを更新し、期限切れのドメインの不正使用を新しく加えました。
現在のポリシーでは、次のように定義されています。
期限切れのドメインの不正使用とは、期限切れのドメイン名を主に検索ランキングを操作する目的で購入し、ユーザーにとってほとんどまたはまったく価値がないコンテンツをホストするために再利用することです。
引用元:Google検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」
発表のときのブログでは、この行為がうっかり起きるものではないことも説明されています。
期限切れのドメインの不正使用は過失行為ではなく、ドメイン名の過去の評判を利用して、低品質のコンテンツが検索の上位に掲載されることを期待して故意に使用される手段です。
引用元:Google検索セントラル ブログ「2024 年 3 月のコア アップデートとスパムに関する新しいポリシーについてウェブ クリエイターが知っておくべきこと」
前の評判で上位をねらう使い方は、Googleがはっきりとスパムに数えている行為です。
効果③|分かれ目は前の用途と新しい用途のずれ
ポリシーには不正使用の例として、政府機関のサイトだったドメインでアフィリエイトを載せる例や、非営利の医療団体のドメインで医療関連の商品を売る例が挙がっています。
小学校のサイトだったドメインでカジノ関連のコンテンツを載せる例もあり、どれも前の用途と新しい用途がまったく合っていません。
前のサイトを知って訪れた人が、まったく別の中身に出会うことになるため、ユーザーにとっての価値が乏しくなります。
一方で、用途が近いからといって問題がないとは言い切れず、判断の軸はあくまで「主に検索ランキングを操作する目的か」です。
前の用途とのずれが大きいほど危ういですが、近くても評判目当てなら同じ扱いになりえます。
効果④|古い名前を使うこと自体は問題にならない
中古ドメインを使うことが、それだけで違反になるわけではありません。
Googleは、先ほどのブログで次のように書いています。
もちろん、ユーザーを第一に考えたオリジナル コンテンツのサイトを立ち上げ、それに古いドメイン名を使用することは問題ありません。
引用元:Google検索セントラル ブログ「2024 年 3 月のコア アップデートとスパムに関する新しいポリシーについてウェブ クリエイターが知っておくべきこと」
たとえば、新しいブランド名にぴったりの名前が、たまたま過去に使われていたドメインだった、という場合がこれに当たります。
その場合も、前のサイトの被リンクや評判に頼らず、自社の中身で評価を得ることを前提にしましょう。
中古ドメインを選ぶ理由が「名前」なら問題になりにくく、「評判」なら危ういと考えます。

カルテットのSEOコンサルティング
問い合わせや売上につながる検索集客を、戦略の設計から記事制作・内部対策・被リンクまで一貫して支援します。リスティング広告の運用で培ったデータの見方を生かし、広告とSEOをあわせた設計にも対応します。
中古ドメインのリスクとデメリット

この章でわかること
- リスク①|順位が下がる、または検索結果に出なくなる
- リスク②|前の持ち主のときの手動による対策が残る
- リスク③|不自然な被リンクまで引き継ぐ
- リスク④|前のサイトと間違われる
- リスク⑤|他社の名前と重なると法律の問題になる

中古ドメインには、名前と一緒に、前の持ち主の時代のさまざまな「荷物」がついてきます。
中には、買う前に調べられるものと、自社で使い始めてからでないと分からないものがあります。
リスク①|順位が下がる、または検索結果に出なくなる
スパムポリシーに当たると判断された場合、サイトの評価そのものに影響が出ます。
Google のポリシーに違反しているサイトは、検索結果での掲載順位が下がったり、まったく表示されなかったりすることがあります。
引用元:Google検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」
Googleは、自動のシステムと、必要に応じた人による審査で、ポリシーに違反した行為を見つけていると説明しています。
中古ドメインで一時的に順位が上がったとしても、その順位が続く保証はありません。
落ちたときには、そのドメインに積み上げた記事ごと影響を受けます。
評判に頼って上げた順位は、積み上げた記事ごと失うおそれがあると考えましょう。
リスク②|前の持ち主のときの手動による対策が残る
手動による対策とは、Googleの担当者がサイトを目で見て審査し、スパムに関するポリシーに沿っていないと判断したときに行う措置です。
前の持ち主の時代に手動による対策を受けていた場合、ドメインを取得したあとも、その状態が残っていることがあります。
手動による対策は、Search Consoleでサイトの所有権を確認したあとでないと確かめられないため、買う前に知るのは難しい点に注意が必要です。
Search Consoleの基本的な使い方は、Google Search Consoleについてで紹介しています。
手動による対策の有無は、取得してSearch Consoleで確かめるまで分からないことを前提にしましょう。
リスク③|不自然な被リンクまで引き継ぐ
中古ドメインについてくる被リンクは、よいものだけとは限りません。
前の持ち主が、リンクの売買や自作自演のリンクで順位を上げようとしていた場合、そうした不自然なリンクも一緒に残ります。
不自然なリンクが多いドメインは、手動による対策の「サイトへの不自然なリンク」の対象になることがあり、外してもらう手間もかかります。
どうしても外せないリンクがある場合の考え方は、リンク否認ツールの記事で解説しています。
被リンクは数ではなく、どこから、どんな言葉で付いているかを見ます。
リスク④|前のサイトと間違われる
前のサイトを知っている人は、ブックマークや古い記事のリンクから訪れ、前と同じ中身を期待しています。
新しいサイトの中身がまったく違えば、訪れた人は戸惑い、すぐに離れてしまいます。
前の持ち主が会社や団体だった場合、取引先や利用者から、同じ組織が運営していると誤解されるおそれもあります。
自社のブランドを育てたい会社にとっては、他人の過去が名前についてくること自体が負担になります。
中古ドメインは、訪れる人にとっても「前のサイトの続き」に見えることを忘れないようにしましょう。
リスク⑤|他社の名前と重なると法律の問題になる
中古ドメインの中には、ほかの会社の社名や商品名と同じ、または似た名前のものがあります。
不正競争防止法では、次の行為を不正競争の一つとしています。
不正の利益を得る目的で、又は他人に損害を加える目的で、他人の特定商品等表示(人の業務に係る氏名、商号、商標、標章その他の商品又は役務を表示するものをいう。)と同一若しくは類似のドメイン名を使用する権利を取得し、若しくは保有し、又はそのドメイン名を使用する行為
引用元:不正競争防止法 第2条第1項第19号(e-Gov法令検索)
ドメインの登録や譲り受けは通常の取引ですが、他社の名前に乗じる目的で取得したり使ったりすると、この規定に当たるおそれがあります。
判断に迷う名前は、使う前に弁護士や弁理士などの専門家に相談しましょう。
他社の社名や商品名に近いドメインは、SEOの効果を考える前に候補から外しましょう。
中古ドメインを使う前に確かめること(ペナルティの確認方法)

この章でわかること
- 確認①|過去のサイトの中身を記録で見る
- 確認②|検索結果と被リンクの中身を見る
- 確認③|ドメイン名が他社の権利に触れないか
- 確認④|取得後すぐにSearch Consoleで手動による対策を見る
- 確認⑤|前の所有者の確認トークンを外す

中古ドメインを使うかどうかは、取得の前と後の2回に分けて確かめます。
取得の前は公開されている記録から推し量り、取得の後はSearch Consoleで前の持ち主の時代の履歴を確定させます。
確認①|過去のサイトの中身を記録で見る
過去のサイトの中身は、インターネット上のページを保存しているInternet ArchiveのWayback Machineで確かめられます。
ドメインを入れて検索すると、保存された日付ごとに、当時のページの姿を見ることができます。
見るのは、どんなテーマのサイトだったか、途中で中身ががらりと替わっていないか、ギャンブルやアダルト、外国語の宣伝ページが並んでいないかです。
何度も持ち主が替わり、そのたびに無関係なサイトが作られているドメインは、評判目当てに使い回されてきたと考えられます。
過去の中身が自社のテーマと大きくずれていたり、使い回された跡があれば、候補から外します。
確認②|検索結果と被リンクの中身を見る
検索窓に「site:ドメイン名」と入れて検索すると、そのドメインのページが今どのくらい検索結果に出ているかの目安が分かります。
見覚えのない外国語のページや、怪しい商品のページが出てくる場合は、ハッキングや不正な使い方の跡を疑います。
被リンクは、取得前は外部の被リンクチェックツールで、取得後はSearch Consoleのリンクレポートで確かめます。
自社のテーマと無関係なサイトからのリンクや、売り文句を詰めたリンクの言葉が多い場合は、不自然なリンクが集められていた可能性があります。
検索結果と被リンクに、前のサイトと関係のない不審なものが混ざっていないかを確かめます。
確認③|ドメイン名が他社の権利に触れないか
ドメイン名に含まれる言葉が、ほかの会社の社名や商標と重なっていないかを確かめます。
商標は、独立行政法人工業所有権情報・研修館が提供する特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)で調べられます。
似た名前の商標や、同じ名前で営業している会社が見つかった場合は、SEOの効果に関係なく使わないほうが安全です。
名前の権利の確認は、被リンクの確認より先に済ませておきましょう。
確認④|取得後すぐにSearch Consoleで手動による対策を見る
ドメインを取得したら、サイトを作り込む前に、Search Consoleでプロパティを追加して所有権を確認します。
確認できたら、「セキュリティと手動による対策」の中にある「手動による対策」と「セキュリティの問題」の2つのレポートを開きます。
Search Console ヘルプによると、手動による対策が行われていない場合は、緑色のチェックマークとメッセージが表示されます。
対策が表示された場合は、次の章の手順で直すか、そのドメインを使わない判断をします。
記事を書き始める前に、手動による対策とセキュリティの問題の2つのレポートを開きましょう。
確認⑤|前の所有者の確認トークンを外す
前の持ち主がSearch Consoleで所有権を確認していた場合、そのときの確認用のファイルやタグがサイトに残っていることがあります。
Search Console ヘルプ「所有者、ユーザー、権限の管理」では、ほかの所有者からサイトを引き継いだときは、自分の確認を済ませたあとに、過去の所有者の確認トークンを削除すれば、その所有者を未確認の状態に戻せると案内しています。
トークンが残ったままだと、前の持ち主があとから所有権を確認し直せるおそれがあります。
「設定」の「ユーザーと権限」で、見覚えのない所有者や「未使用の所有権トークン」がないかを確かめましょう。
自社のサイトのデータを見られるのは自社だけ、という状態を最初に作りましょう。

カルテットのSEOコンサルティング
問い合わせや売上につながる検索集客を、戦略の設計から記事制作・内部対策・被リンクまで一貫して支援します。リスティング広告の運用で培ったデータの見方を生かし、広告とSEOをあわせた設計にも対応します。
手動による対策が見つかったときの対処法

この章でわかること
- 対処①|問題の種類と影響を受けるページを確かめる
- 対処②|すべてのページで問題を直す
- 対処③|再審査リクエストで「最近取得した」ことを伝える
- 対処④|直しきれないなら使わないと決める

取得したドメインに手動による対策が見つかっても、すぐに諦める必要はありません。
Search Console ヘルプには、最近購入したサイトのための案内も用意されています。
対処①|問題の種類と影響を受けるページを確かめる
手動による対策レポートの説明を開くと、問題の種類と、影響を受けるページのパターンが表示されます。
影響を受けるページは、特定のディレクトリだけのこともあれば、「すべてのページに影響があります」と表示されることもあります。
中古ドメインの場合、前の持ち主の時代に作られたリンクやページが原因になっていることが考えられます。
レポートの「詳細」から、問題ごとの解決の手順も確かめられます。
まずは問題の種類と範囲を書き出し、前の持ち主の時代のものかどうかを切り分けます。
対処②|すべてのページで問題を直す
Search Console ヘルプでは、影響を受けているすべてのページで問題を直すよう求めており、一部のページだけを直しても検索結果は変わらないとしています。
不自然なリンクが原因なら、リンク元のサイトに外してもらうよう依頼し、外せないものだけをリンクの否認ツールで否認します。
否認ツールについてGoogleは、Search Console ヘルプ「サイトへのリンクを否認する」で、ほとんどのサイトでは使う必要がないとしたうえで、不自然なリンクが数多くあり手動による対策の原因になっている場合などに限って使うよう案内しています。
なお、リンクの否認ツールはドメイン プロパティに対応していないため、URLプレフィックスのプロパティで使います。
前の持ち主が作った中身の薄いページが残っている場合は、削除するか、自社の中身に置き換えます。
直すのは一部ではなく、影響を受けているすべてのページです。
対処③|再審査リクエストで「最近取得した」ことを伝える
再審査リクエストとは、手動による対策の原因を直したあとで、Googleに審査のやり直しを求める手続きのことです。
最近購入したドメインの場合は、そのことを伝えるよう案内されています。
最近購入したサイトが、所有する前からスパムに関するポリシーに違反していた場合は、レポートに記載されている問題を修正したうえで、サイトを最近取得したことと、ポリシーに違反しなくなったことを再審査リクエストでお知らせください。
引用元:Search Console ヘルプ「[手動による対策] レポート」
リクエストには、問題の正確な説明、直すために行った手順、その結果の3点を書くよう案内されています。
ほとんどの再審査は数日から数週間かかり、リンクに関するものなどは通常より長くかかる場合があるとされています。
結果の通知が届くまでは、同じリクエストを送り直さないようにしましょう。
再審査リクエストには、取得した時期と、直した内容とその結果を具体的に書きます。
対処④|直しきれないなら使わないと決める
不自然なリンクが多すぎて外せない、前の中身が大量に検索結果に残っているなど、直すのに大きな手間がかかる場合もあります。
そのドメインを使い続ける理由が「名前」でないなら、新しいドメインで始め直すほうが、結果として早いこともあります。
直す作業にかけた時間は、新しいサイトの中身を作る時間を削ることにもなります。
弊社では、取得にかかった費用ではなく、これから先にかかる手間で、使い続けるかを判断することをおすすめしています。
買ったからといって使い続ける必要はなく、手間が大きければ手放す判断も正解です。
中古ドメインに頼らずに新しいサイトを立ち上げる方法

この章でわかること
- 方法①|新しいドメインで、自社にしかない情報を積み上げる
- 方法②|立ち上げの時期は検索広告で集客と言葉の検証をする
- 方法③|名前が気に入った中古ドメインは「新しいサイト」として使う

中古ドメインに頼りたくなるのは、新しいサイトが検索で見つけてもらえるまでの時間が不安だからです。
その不安は、ドメインの評判ではなく、集客の手段を分けることで小さくできます。
方法①|新しいドメインで、自社にしかない情報を積み上げる
新しいドメインは前の持ち主の履歴がないため、確かめる手間もリスクも少なく済みます。
評価は、自社の事例や現場の知識、よくある質問への答えなど、自社にしかない情報を積み上げることで得ていきます。
Googleは「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」で、検索ランキングのためではなく、人の役に立つことを第一に作られたコンテンツを評価する考え方を示しています。
ほかのサイトからの紹介も、こうした情報が増えるにつれて自然に集まりやすくなります。
新しいドメインは遠回りに見えても、評価を失うおそれが少ない道です。
方法②|立ち上げの時期は検索広告で集客と言葉の検証をする
検索で上位に出るまでの間の集客は、検索広告(リスティング広告)で補えます。
検索広告は、審査を通れば検索結果の広告枠にすぐ表示でき、止めればその時点で費用もかからなくなります。
広告の検索語句のレポートを見れば、実際にどんな言葉で検索され、どの言葉から問い合わせが生まれたかが分かります。
その結果をもとにSEOで記事を書く言葉の順番を決めれば、新しいドメインでも無駄の少ない進め方ができます。
広告とSEOの組み合わせ方は、リスティング広告とSEOを併用するメリットで紹介しています。
広告の検索語句をSEOの言葉選びに生かす進め方は、カルテットコミュニケーションズのSEOコンサルティングでもご相談いただけます。
立ち上げの時期は広告で集客と言葉の検証を進め、SEOは自社の中身で育てます。
方法③|名前が気に入った中古ドメインは「新しいサイト」として使う
社名やブランド名にぴったりの名前が中古ドメインだった場合は、前のサイトとは切り離した「新しいサイト」として使います。
取得後は、前の章の手順で手動による対策と確認トークンを確かめ、前のサイトのURLの構成や記事を再現しないようにします。
前のサイトにしかなかったURLは、無関係なページへ転送せず、「ページが見つからない」(404)を返すのが自然です。
前の持ち主の時代のリンクは、自社の新しいサイトを紹介したものではないため、順位の助けとして当てにしないようにしましょう。
中古ドメインを使うなら、前のサイトの続きではなく、まったく新しいサイトとして始めます。

カルテットのSEOコンサルティング
問い合わせや売上につながる検索集客を、戦略の設計から記事制作・内部対策・被リンクまで一貫して支援します。リスティング広告の運用で培ったデータの見方を生かし、広告とSEOをあわせた設計にも対応します。
中古ドメインのよくある質問

この章でわかること
- 質問①|中古ドメインを買うのは違法?
- 質問②|オールドドメインなら安全?
- 質問③|ペナルティの有無は買う前に分かる?
- 質問④|中古ドメインを本体のサイトへ転送するのは?
- 質問⑤|すでに中古ドメインで運営しているときは?
最後に、中古ドメインについてよく寄せられる疑問に答えます。
どれも、法律の問題とGoogleのポリシーの問題を分けて考えると整理しやすくなります。
質問①|中古ドメインを買うのは違法?
ドメインの登録や譲り受けは通常の取引で、中古ドメインを買うこと自体が違法になるわけではありません。
ただし、他社の名前と同じか似たドメインを、不正の利益を得る目的などで取得したり使ったりすると、不正競争防止法の不正競争に当たるおそれがあります。
また、違法でなくても、検索ランキングの操作が主な目的ならGoogleのスパムポリシーの対象になります。
法律の問題とGoogleのポリシーの問題は別で、どちらにも当たらないことを確かめます。
質問②|オールドドメインなら安全?
登録から年数がたっていることは、安全の保証にはなりません。
長い年数の間に何度も持ち主が替わり、そのたびに別の用途で使われてきたドメインは、むしろ確かめることが増えます。
自社がずっと持ち続けているドメインなら、過去の履歴は自社のものなので、この心配はいりません。
安全かどうかは年数ではなく、誰が何に使ってきたかで決まります。
質問③|ペナルティの有無は買う前に分かる?
手動による対策の有無は、Search Consoleで所有権を確認しないと見られないため、買う前に確かめるのは難しいのが実情です。
買う前にできるのは、過去のページの記録や検索結果、被リンクから、不自然な使い方の跡がないかを推し量ることまでです。
売り手が「ペナルティなし」とうたっていても、その根拠を自分で確かめられない点には注意しましょう。
買う前の確認は推測までで、確定するのは取得後のSearch Consoleだと考えます。
質問④|中古ドメインを本体のサイトへ転送するのは?
中古ドメインを取得して本体のサイトへ転送(リダイレクト)し、前のサイトの被リンクの評価を移そうとする方法が語られることがあります。
Googleの文書にこの方法だけを名指しした記述は見当たりませんが、評価を移すことが主な目的なら、検索ランキングの操作をねらった行為と見られるおそれがあります。
前のサイトを目当てに訪れた人にとっても、無関係なサイトへ飛ばされるのは不親切です。
評価を移すためだけに中古ドメインを転送する方法は、弊社ではおすすめしません。
質問⑤|すでに中古ドメインで運営しているときは?
まずSearch Consoleで、手動による対策とセキュリティの問題のレポート、リンクレポートを確かめます。
問題がなければ、前のサイトの評判に頼らず、自社の中身を積み上げる運営に切り替えれば十分です。
手動による対策が見つかった場合は、この記事の対処法の手順で直し、再審査リクエストを送ります。
前の持ち主が使っていた確認トークンが残っていないかも、あわせて見直しましょう。
すでに使っている場合も、まずはSearch Consoleで今の状態を確かめるところから始めます。
まとめ|中古ドメインの評判ではなく、自社の中身で評価を得る

この記事の要点
- 中古ドメインは、前の持ち主の履歴ごと手に入るドメインで、登録からの年数そのものは評価の決め手にならない
- 前の評判で上位をねらう使い方は、Googleの「期限切れのドメインの不正使用」に当たる
- 古い名前を、ユーザー第一のオリジナルのサイトに使うこと自体は問題ない
- 取得の前は過去のページ・被リンク・名前の権利を、取得の後はSearch Consoleで手動による対策と確認トークンを確かめる
- 立ち上げの時期は検索広告で補い、SEOは新しいドメインと自社の中身で育てる
中古ドメインは、うまく使えば近道になるものではなく、使う前に履歴を確かめる手間がかかる選択肢です。
迷ったときは、そのドメインを選ぶ理由が「名前」なのか「前の評判」なのかを書き出してみてください。
新しいサイトの立ち上げや、購入済みのドメインの扱いに迷っている方は、カルテットコミュニケーションズのSEOコンサルティングにご相談ください。
広告運用の知見も生かしながら、検索広告とSEOを組み合わせた立ち上げの進め方を一緒に考えます。

カルテットのSEOコンサルティング
問い合わせや売上につながる検索集客を、戦略の設計から記事制作・内部対策・被リンクまで一貫して支援します。リスティング広告の運用で培ったデータの見方を生かし、広告とSEOをあわせた設計にも対応します。