人材派遣のSEO対策とは、派遣で働きたい人と、派遣の人材を探す企業の両方に、検索から自社のサイトを見つけてもらうための取り組みです。
求人の一覧と企業向けの案内を分けて作り、求人の内容を正確に保つことが、登録と問い合わせの両方を増やす近道です。本記事では、その施策と派遣法などのルール、立ち上げの進め方を解説します。

この記事でわかること
- 派遣で働きたい人と、人を探す企業が、それぞれどんな言葉で検索するか
- 求人の一覧・詳細、登録の案内、企業向けのページなど、6つの施策
- マージン率などの情報公開、事前面接、求人の表示のルール
- 検索広告とSEOを、2つの入口と急ぎ度で使い分ける方法
- Web担当者が最初の3か月で整える運用のリズムと、よくある質問
なお、派遣のサイトから登録や問い合わせが増えずに悩んでいる方は、カルテットコミュニケーションズのSEOコンサルティングの無料相談もご活用ください。
扱う職種と支店のエリアを伺い、スタッフ募集と企業向けの検索広告もあわせて、最初に整えるページを一緒に決めます。

カルテットのSEOコンサルティング
問い合わせや売上につながる検索集客を、戦略の設計から記事制作・内部対策・被リンクまで一貫して支援します。リスティング広告の運用で培ったデータの見方を生かし、広告とSEOをあわせた設計にも対応します。
人材派遣のSEO対策とは?求職者と企業の2つの入口をつくる

この章でわかること
- 定義①|派遣のサイトは「登録」と「依頼」の2つの成果を持つ
- 定義②|求職者は、勤務地・職種・働き方の組み合わせで探す
- 定義③|企業の担当者は、職種・地域・急ぎ度で探す
- 定義④|求人の入れ替わりが早く、ページの管理が評価を左右する

人材派遣会社のサイトは、ふつうの会社のサイトとも、求人だけを扱うサイトとも少し違います。
働きたい人を集める求人の窓口であり、同時に、人を探す企業から依頼を受ける営業の窓口でもあるからです。
定義①|派遣のサイトは「登録」と「依頼」の2つの成果を持つ
派遣会社のサイトの成果は、派遣で働きたい人のスタッフ登録と、派遣を使いたい企業からの問い合わせの2つです。
片方だけを見ていると、求人は集まるのに派遣先が増えない、または依頼はあるのに紹介できるスタッフがいない、という偏りが起きます。
そのため、サイトの中でも、求職者向けと企業向けのページを分け、それぞれの成果を別々に数えます。
派遣のサイトでは、スタッフ登録と企業の問い合わせを、別々の入口として設計しましょう。
定義②|求職者は、勤務地・職種・働き方の組み合わせで探す
派遣で働きたい人は、「〇〇駅 事務 派遣」「派遣 時短 〇〇市」「未経験 派遣 経理」のように、場所と仕事と働き方を組み合わせて検索します。
働き方の部分には、「扶養内」「週3日」「残業なし」「長期」「単発」など、暮らしの事情に合わせた言葉が入ります。
求人の一覧や詳細のページには、こうした言葉で探す人が、自分に合う仕事かどうかをすぐに判断できる情報が必要です。
求人のページは、勤務地・職種・働き方の3つが一目でわかる形にしましょう。
定義③|企業の担当者は、職種・地域・急ぎ度で探す
人を探す企業の担当者は、「派遣 急ぎ 〇〇市」「軽作業 派遣 依頼」「経理 派遣 依頼」のように、必要な職種と地域で派遣会社を探します。
急に人が辞めたときはすぐに動ける会社を、繁忙期に向けて準備するときは料金や対応の幅を比べて選びます。
企業向けのページでは、扱っている職種、対応できるエリア、依頼から就業までの流れを、担当者が社内で説明できる形でまとめます。
企業向けのページは、担当者が上司に説明できる材料がそろう形にしましょう。
定義④|求人の入れ替わりが早く、ページの管理が評価を左右する
派遣の求人は、決まればすぐに締め切られ、新しい求人が次々に入ってきます。
締め切った求人が残っていたり、中身のない一覧ページが増えたりすると、探しに来た人の役に立たず、サイト全体の評価にも影響します。
派遣のSEOでは、記事を増やすこと以上に、求人のページを毎日正しく入れ替える運用が土台になります。
求人を載せる・締め切る流れを決めることが、派遣のSEOの土台になります。
人材派遣のサイトで登録と問い合わせを増やす6つの施策

この章でわかること
- 施策①|職種×勤務地の一覧は、求人がある組み合わせだけ作る
- 施策②|求人の詳細は、時給・時間・仕事内容・職場の様子を具体的に
- 施策③|求人には構造化データで「派遣」を示す
- 施策④|登録の流れと、登録の前の不安に答えるページを作る
- 施策⑤|企業向けに、職種別の案内と対応エリアのページを作る
- 施策⑥|支店ごとにGoogleビジネスプロフィールを整える

派遣会社のサイトでよく見かけるのは、求人の検索窓だけが目立ち、企業向けの案内は会社概要の一部にまとめられている作りです。
求職者向けと企業向けのそれぞれに、検索から直接たどり着けるページを用意すると、2つの入口が育ちます。
施策①|職種×勤務地の一覧は、求人がある組み合わせだけ作る
「〇〇市の事務の派遣」「〇〇駅の軽作業の派遣」のように、職種と勤務地を組み合わせた一覧ページは、求職者の検索の受け皿になります。
ただし、求人が1件もない組み合わせまでページを作ると、探しに来た人をがっかりさせる中身のないページになります。
求人が一定の数そろっている組み合わせから一覧を作り、求人がなくなった組み合わせは、上の階層の一覧へまとめます。
一覧ページは、求人がある職種と勤務地の組み合わせだけに絞って作りましょう。
施策②|求人の詳細は、時給・時間・仕事内容・職場の様子を具体的に
求人の詳細には、時給、勤務時間、休憩、交通費の扱い、仕事の期間を、まず上の方にまとめて載せます。
仕事内容は「一般事務」だけで終わらせず、「受注データの入力と電話の取り次ぎ」のように、1日の流れが浮かぶ書き方にします。
職場の人数や服装、駅からの道のりなど、派遣会社の担当者が職場を見て知っていることを書き添えると、ほかの求人との違いが伝わります。
求人の詳細は、働く前に知りたいことを先に、職場を知る担当者の言葉で書きましょう。
施策③|求人には構造化データで「派遣」を示す
求人の詳細ページには、Googleの求人情報の構造化データ(JobPosting)を入れると、検索結果の求人の表示に使われる情報を正しく伝えられます。
雇用形態を表す項目には、派遣の求人であることを示す値が用意されています。
TEMPORARY: この求人の雇用形態は派遣社員です。
引用元:Google検索セントラル「求人情報(JobPosting)の構造化データ」
派遣では雇用契約を結ぶのは派遣会社なので、採用する組織の項目には、雇用主となる自社の名前を入れる形が基本になります。
マークアップに書く職種名や時給、勤務地、掲載日と締め切り日は、ページに見えている内容と食い違わないようにそろえます。
派遣の求人は雇用形態をTEMPORARYとし、ページに見えている内容とマークアップをそろえましょう。
施策④|登録の流れと、登録の前の不安に答えるページを作る
派遣で働くのが初めての人は、「登録すると何をされるのか」「登録したら断れないのか」が気になって、登録の前で迷います。
登録のページには、オンラインでの登録と来社での登録の違い、かかる時間、持ち物、登録したあとの流れを、順番に書きます。
有給休暇や社会保険の扱い、仕事を紹介されたときに断れるかどうかなど、よく受ける質問への答えも、同じページにまとめておきます。
登録のページでは、手順と一緒に、登録の前の不安への答えを用意しておきましょう。
施策⑤|企業向けに、職種別の案内と対応エリアのページを作る
企業向けのページは、「事務の派遣」「製造・軽作業の派遣」のように職種ごとに分けると、担当者の検索の言葉と合いやすくなります。
各ページには、扱える仕事の範囲、対応できるエリア、依頼から就業開始までの流れ、料金の考え方、受け入れのときに企業側で準備することを載せます。
問い合わせのフォームは、職種、人数、時期、勤務地を選ぶだけで送れる形にすると、急いでいる担当者でも途中でやめにくくなります。
問い合わせにつながるページの作り方は、ランディングページとSEOの解説記事も参考になります。
企業向けのページは職種ごとに分け、依頼から就業までの流れを一目でわかるようにしましょう。
施策⑥|支店ごとにGoogleビジネスプロフィールを整える
「〇〇市 派遣会社」「近くの派遣会社」の検索では、地図の結果に支店が表示されるかどうかも、登録会への来社や企業からの電話につながります。
支店ごとにプロフィールを作り、正式な名前、住所、電話番号、開いている時間を、サイトの支店のページと同じ書き方でそろえます。
登録会の日程や、支店で扱っている職種の投稿を続けると、地図から来た人にも支店の様子が伝わります。
地図の検索への対策は、MEO対策とはで詳しく紹介しています。
支店ごとのプロフィールとサイトの支店のページで、名前・住所・電話番号の書き方をそろえましょう。

カルテットのSEOコンサルティング
問い合わせや売上につながる検索集客を、戦略の設計から記事制作・内部対策・被リンクまで一貫して支援します。リスティング広告の運用で培ったデータの見方を生かし、広告とSEOをあわせた設計にも対応します。
人材派遣会社がWebで守る派遣法と求人のルール

この章でわかること
- ルール①|マージン率などの情報は、インターネットで公開する
- ルール②|公開する数字は、事業所ごとに毎年度更新する
- ルール③|企業向けページに「事前に選べる」と書かない
- ルール④|求人の情報は、正確で最新の内容に保つ
- ルール⑤|頼んで書いてもらった声は、広告として示す

派遣会社のサイトには、ふつうの会社のサイトにはない、法律で公開が求められる情報があります。
求人の書き方や企業向けの案内の言い回しにも決まりがあるため、公開の前に、派遣法と職業安定法に照らして確かめます。
ルール①|マージン率などの情報は、インターネットで公開する
マージン率とは、派遣料金の平均額から派遣労働者の賃金の平均額を引いた額が、派遣料金の平均額に占める割合です。
派遣会社には、この割合をはじめとする情報を、関係者に提供することが求められています。
派遣元事業主は、労働者派遣事業を行う事業所ごとのマージン率などのあらかじめ関係者に対して知らせることが適当である事項について情報の提供を行わなければならない(法第23条第5項)
引用元:厚生労働省「マージン率等の情報提供について」
同じ資料では、派遣労働者の数、派遣先の数、派遣料金と賃金の平均額、マージン率、労使協定を締結しているか否か、キャリア形成支援制度に関する事項が挙げられています。
令和3年4月1日より、派遣元事業主はマージン率等の情報についてインターネットにより広く提供することが義務付けされています。
引用元:福島労働局「労働者派遣事業関係」
マージン率などの情報は、自社サイトの中に専用のページを作り、誰でも見られる形で公開しましょう。
ルール②|公開する数字は、事業所ごとに毎年度更新する
厚生労働省の資料では、情報は事業所ごとに提供し、少なくとも毎事業年度の終了後、できるだけ早く前年度分の実績を公表するよう示されています。
支店が複数ある会社は、支店ごとの数字を並べ、どの年度の実績かがわかるように見出しに年度を書きます。
自社のサイトに加えて、厚生労働省の人材サービス総合サイトでも、派遣元の事業所を探したり、マージン率などの情報を見たりできます。
求職者や企業の担当者は、こうした数字を見て派遣会社を比べることもあるため、古い年度のままにしないようにします。
情報公開のページは、事業所ごと・年度ごとに数字を更新し、更新した日を書いておきましょう。
ルール③|企業向けページに「事前に選べる」と書かない
企業向けのページで「事前に面接して、スタッフを選べます」と書くのは避けます。
労働者派遣(紹介予定派遣を除く。)の役務の提供を受けようとする者は、労働者派遣契約の締結に際し、当該労働者派遣契約に基づく労働者派遣に係る派遣労働者を特定することを目的とする行為をしないように努めなければならない。
引用元:労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律 第26条第6項(e-Gov法令検索)
例外になっているのは、紹介予定派遣です。
紹介予定派遣とは、派遣の期間が終わったあとに、派遣先の企業に直接雇用されることを予定して行う派遣のことで、通常の派遣とは案内のページを分けて説明します。
通常の派遣と紹介予定派遣は、できることの違いがわかるように、ページを分けて案内しましょう。
ルール④|求人の情報は、正確で最新の内容に保つ
派遣会社が派遣で働く人を募集するときの求人の情報も、職業安定法の決まりの対象になります。
職業安定法 第5条の4では、広告などで募集の情報を出すときに、虚偽の表示や誤解を生じさせる表示をしてはならず、正確で最新の内容に保たなければならないと定めています。
決まった求人をすぐに締め切ること、時給や勤務地が変わったら求人を直すことは、法律の面でもSEOの面でも欠かせない作業です。
求人を載せたら、締め切りと内容の変更をその日のうちに反映する流れを作りましょう。
ルール⑤|頼んで書いてもらった声は、広告として示す
派遣で働くスタッフの体験談や、企業の担当者の声は、これから派遣を選ぶ人にとって参考になる情報です。
ただ、派遣会社が頼んで書いてもらった投稿を、第三者の自然な感想のように見せると、ステルスマーケティングのおそれがあります。
サイトに載せる体験談は、会社が集めたものだとわかる形で載せ、SNSで投稿をお願いする場合は、広告であることを示してもらいます。
頼んで書いてもらった声は、会社の広告として扱い、そのことがわかる形で載せましょう。
人材派遣のSEOでやってはいけない4つのこと

この章でわかること
- NG①|求人のない地域と職種の組み合わせまでページを作る
- NG②|締め切った求人を、集客のために残しておく
- NG③|「最大」の時給だけを大きく見せる
- NG④|派遣先の社名やロゴを、了解なしに載せる

登録や問い合わせを急ぐと、ページの数を増やしたり、目立つ数字を大きく見せたりする方法に頼りたくなります。
ここで挙げる4つは、探しに来た人の信頼を損ない、Googleのポリシーや求人の決まりにも反するおそれがあるものです。
NG①|求人のない地域と職種の組み合わせまでページを作る
全国の市区町村と職種を機械的に組み合わせ、求人のないページを大量に作るのは避けます。
大量生成されたコンテンツの不正使用とは、ユーザーをサポートすることではなく、検索ランキングの操作を主な目的として大量のページを生成することを指します。
引用元:Google検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」
求人のない一覧ページは、探しに来た人にとっても行き止まりになるため、求人がある組み合わせだけを残します。
一覧ページの数は、実際に紹介できる求人の数に合わせましょう。
NG②|締め切った求人を、集客のために残しておく
締め切った求人を残しておけば検索から人が来る、と考えて掲載を続けるのは避けます。
Googleの求人情報の構造化データのガイドでは、すでに応募を受け付けていない求人は、締め切り日を過ぎた日付にする、ページを削除する、構造化データを外す、のいずれかで終了させるよう案内しています。
同じガイドでは、終了した求人に対して早めに対応しないと、手動による対策の対象になる場合があるとも説明されています。
締め切った求人は、その日のうちに掲載を終える流れを決めておきましょう。
NG③|「最大」の時給だけを大きく見せる
「時給最大〇〇円」とだけ大きく書き、その時給になる条件を小さく書くと、実際の条件と違う印象を与えます。
職業安定法では、募集の情報について誤解を生じさせる表示をしてはならないと定めているため、時給に幅がある場合は、その幅と条件をセットで書きます。
夜勤や資格の手当など、時給が上がる条件は、求人の詳細の中ではっきり分けて示します。
時給は、幅と条件を同じ大きさで並べ、誰が見ても同じ意味に読める書き方にしましょう。
NG④|派遣先の社名やロゴを、了解なしに載せる
企業向けのページで、取引のある派遣先の社名やロゴを実績として並べたくなることがあります。
ただ、派遣を使っていることを公にしたくない企業もあるため、載せるのは了解を得た企業だけにします。
社名を出せない場合は、「〇〇市の食品工場」「〇〇区の物流センター」のように、業種と地域で紹介する方法もあります。
派遣先の社名やロゴは、掲載の了解を得てから載せましょう。

カルテットのSEOコンサルティング
問い合わせや売上につながる検索集客を、戦略の設計から記事制作・内部対策・被リンクまで一貫して支援します。リスティング広告の運用で培ったデータの見方を生かし、広告とSEOをあわせた設計にも対応します。
検索広告とSEOを、2つの入口ごとに使い分ける

この章でわかること
- 分担①|急ぎの求人は、検索広告で早く届ける
- 分担②|企業の急ぎの依頼も、広告で問い合わせにつなぐ
- 分担③|検索語句レポートで、求職者と企業の言葉を仕分ける
- 分担④|登録と問い合わせを、別々のコンバージョンとして数える

カルテットは検索広告の運用を本業としており、広告とSEOを組み合わせて、問い合わせの入口を増やす進め方をおすすめしています。
派遣のサイトは入口が2つあるため、広告もSEOも、求職者向けと企業向けで分けて考えると、予算の無駄が減ります。
分担①|急ぎの求人は、検索広告で早く届ける
すぐに人を決めたい求人は、ページの評価が育つのを待っていると、締め切りに間に合いません。
検索広告なら、「〇〇駅 派遣 事務」のような検索に、求人がある期間だけ広告を出し、求人の一覧や詳細へ案内できます。
広告とSEOを組み合わせる利点は、リスティング広告とSEOを併用するメリットでも解説しています。
締め切りの近い求人は広告で早く届け、一覧ページはSEOで時間をかけて育てましょう。
分担②|企業の急ぎの依頼も、広告で問い合わせにつなぐ
「派遣 急ぎ 〇〇市」のように、企業の担当者が急いで派遣会社を探す検索は、問い合わせに近い検索です。
こうした検索には、職種別の企業向けページへ広告で案内し、対応できるエリアと、最短でいつから就業できるかの目安を見てもらいます。
一方、「派遣 料金 相場」「派遣 受け入れ 注意点」のような調べものの検索は、企業向けの解説記事で受け、職種別のページへつなぎます。
企業の急ぎの検索は広告で、調べものの検索は記事で受けましょう。
分担③|検索語句レポートで、求職者と企業の言葉を仕分ける
Google広告の検索語句レポートとは、広告が表示されたときに、実際に検索された語を一覧で確かめられる画面です。
派遣の広告では、「派遣 求人」と「派遣 依頼」のように、求職者と企業の検索が同じ広告に混ざって表示されることがあります。
混ざっている語は、スタッフ募集の広告と企業向けの広告のどちらで受けるかを決めて振り分け、それぞれのページの見出しや本文にも取り入れます。
広告の検索語のデータで、求職者の言葉と企業の言葉を仕分け、ページにも生かしましょう。
分担④|登録と問い合わせを、別々のコンバージョンとして数える
スタッフ登録と企業の問い合わせを同じコンバージョンとして数えると、どちらの入口が育っているのかが見えません。
広告でもアクセス解析でも、登録の完了と問い合わせの完了を別々に計測し、電話での問い合わせも入口ごとに記録します。
そうすると、求人が足りないのか、派遣先が足りないのかに合わせて、広告とSEOのどちらに力を入れるかを決めやすくなります。
計測の分け方に迷う場合は、カルテットコミュニケーションズのSEOコンサルティングでもご相談を承っています。
登録と問い合わせは別々に数え、足りない側の入口に予算と手間を回しましょう。
Web担当者が最初の3か月で整えること

この章でわかること
- 段取り①|1か月目は、求人の掲載と締め切りの流れを整える
- 段取り②|2か月目は、登録のページと企業向けのページを整える
- 段取り③|3か月目は、記事と計測で回し始める
- 段取り④|3か月目の終わりに見る数字

派遣のサイトのSEOは、一度ページを作れば終わりではなく、毎日の求人の入れ替えと、毎週・毎月の見直しの積み重ねです。
最初の3か月で、誰が・いつ・何をするかを決め、運用のリズムを社内に根づかせます。
段取り①|1か月目は、求人の掲載と締め切りの流れを整える
営業の担当者が求人を受けてから、サイトに載せ、決まったら締め切るまでの流れを、担当と時間の目安を決めて書き出します。
あわせて、求人の詳細ページの項目をそろえ、時給・勤務時間・仕事内容・職場の様子の書き方の見本を作ります。
構造化データが入っているか、締め切った求人が残っていないかも、この月のうちに確かめます。
最初の月は、求人を正しく載せて正しく締め切る流れを固めましょう。
段取り②|2か月目は、登録のページと企業向けのページを整える
登録のページに、手順と持ち物、よくある質問をまとめ、オンライン登録と来社の登録の両方の案内をそろえます。
企業向けには、扱う件数の多い職種から職種別のページを作り、対応エリアと依頼の流れを載せます。
情報公開のページも、最新の年度の数字になっているかを確かめ、サイトのどこから見られるかを決めておきます。
2か月目のうちに、登録と企業向けの入口になるページをそれぞれ1つずつ仕上げましょう。
段取り③|3か月目は、記事と計測で回し始める
求職者向けには、派遣の登録の流れや、有給休暇の考え方など、登録の前によく聞かれる疑問を記事にします。
企業向けには、受け入れの準備や紹介予定派遣との違いなど、担当者が社内で説明に困るテーマを記事にします。
Search Consoleで、どの言葉で求人の一覧や企業向けのページが表示されているかを確かめ、次に作るページを決めます。
Search Consoleの基本は、Google Search Consoleの解説記事で紹介しています。
3か月目からは、検索のデータを見て、次に作る記事とページを決める流れに入りましょう。
段取り④|3か月目の終わりに見る数字
3か月では、検索順位が大きく動かないこともあります。
見るのは、作ったページが検索で表示され始めたか、登録と問い合わせがそれぞれ増えたか、締め切った求人が残っていないかです。
| 見る数字 | どこで見るか | 次の手の考え方 |
|---|---|---|
| 一覧ページの表示回数 | Search Console | 反応のある組み合わせを広げる |
| スタッフ登録の数 | アクセス解析 | 登録のページの質問を足す |
| 企業の問い合わせの数 | アクセス解析・電話の記録 | 職種別のページを増やす |
| 締め切り忘れの求人の数 | 求人の管理表 | 締め切りの担当を見直す |
登録と問い合わせを別々に見て、足りない入口から次の3か月のページを決めましょう。

カルテットのSEOコンサルティング
問い合わせや売上につながる検索集客を、戦略の設計から記事制作・内部対策・被リンクまで一貫して支援します。リスティング広告の運用で培ったデータの見方を生かし、広告とSEOをあわせた設計にも対応します。
人材派遣のSEOでよくある質問

この章でわかること
- 質問①|求人サイトに載せていれば、自社サイトの求人はいらない?
- 質問②|支店ごとにサイトを分けたほうがいい?
- 質問③|企業向けの記事は、何を書けばいい?
- 質問④|スタッフの体験談は載せてもいい?
- 質問⑤|大手の派遣会社と同じ検索で競えますか?
派遣会社のWeb担当者や支店長から、よく受ける質問に答えます。
迷ったときは、働きたい人と企業の担当者が、それぞれ知りたいことにすぐたどり着けるかで考えると判断しやすくなります。
質問①|求人サイトに載せていれば、自社サイトの求人はいらない?
求人サイトは、多くの求職者に求人を見てもらう入口として役に立ちます。
ただ、求人サイトで見つけた人も、応募の前に派遣会社の名前で検索し、自社のサイトで会社の様子や登録の流れを確かめることがよくあります。
自社のサイトに最新の求人と登録の案内があれば、求人サイトの掲載が終わったあとも、検索から登録につながる入口が残ります。
求人サイトは入口と考え、自社のサイトにも最新の求人と登録の案内を置きましょう。
質問②|支店ごとにサイトを分けたほうがいい?
支店ごとに別のドメインでサイトを作ると、評価が分かれ、更新の手間も支店の数だけ増えます。
多くの場合は、1つのサイトの中に支店ごとのページを作り、支店の住所や扱う職種、登録会の日程、その地域の求人の一覧をまとめるほうが管理しやすくなります。
支店のページには、支店の担当者の顔や、支店のある地域の職場の特徴など、その支店ならではの情報を入れます。
支店はサイトを分けず、1つのサイトの中で支店ごとのページを充実させましょう。
質問③|企業向けの記事は、何を書けばいい?
企業の担当者は、派遣を初めて使うときや、上司に説明するときに、仕組みや手順を調べます。
受け入れの前に準備すること、派遣と紹介予定派遣の違い、料金の内訳の考え方など、担当者が社内で説明に困るテーマが向いています。
自社の営業担当者がよく受ける質問を書き出すと、記事のテーマが見つかりやすくなります。
企業向けの記事は、営業がよく受ける質問への答えから書き始めましょう。
質問④|スタッフの体験談は載せてもいい?
体験談は、派遣で働くのが初めての人の不安を和らげる、役に立つ情報です。
載せる場合は、本人の了解を得て、名前や写真、働いている派遣先が特定されない形にします。
会社がお願いして書いてもらったものであることがわかるように載せ、謝礼を渡している場合はそのことも隠さないようにします。
体験談は本人の了解を得て、会社が集めた声であることがわかる形で載せましょう。
質問⑤|大手の派遣会社と同じ検索で競えますか?
「派遣 求人」「派遣会社 おすすめ」のような広い言葉では、大手の派遣会社や求人サイトが並び、地域の派遣会社が上位に出るのは簡単ではありません。
一方で、「〇〇市 製造 派遣 寮」「〇〇駅 医療事務 派遣」のように、地域と職種と条件を組み合わせた検索なら、地元の職場をよく知る会社の情報が強みになります。
広い言葉で大手と競うより、地域と職種を絞った検索で一番役に立つページを目指しましょう。
まとめ|人材派遣のSEOは、2つの入口と求人の鮮度で決まる

この記事の要点
- 派遣のサイトには、スタッフ登録と企業の問い合わせという2つの入口がある
- 一覧は求人がある組み合わせだけ作り、詳細は時給・仕事内容・職場の様子を具体的に書く
- マージン率などの情報は事業所ごとにインターネットで公開し、毎年度更新する
- 企業向けページで事前に選べるとは書かず、紹介予定派遣とは分けて案内する
- 急ぎの求人と依頼は広告で、調べものの検索は記事で受け、成果は入口ごとに数える
人材派遣のSEOは、ページの数を増やすことより、働きたい人と企業の担当者のそれぞれに、正しく新しい情報を届け続けることです。
求人の入れ替えと情報公開が整えば、検索から来た人にも、紹介で来た企業にも、安心して登録や相談をしてもらえるサイトになります。
どちらの入口から整えるか迷っている方は、カルテットコミュニケーションズのSEOコンサルティングの無料相談もご活用ください。
扱う職種と支店のエリアを伺い、検索広告のデータも使いながら、最初に整えるページを一緒に選びます。

カルテットのSEOコンサルティング
問い合わせや売上につながる検索集客を、戦略の設計から記事制作・内部対策・被リンクまで一貫して支援します。リスティング広告の運用で培ったデータの見方を生かし、広告とSEOをあわせた設計にも対応します。