トピッククラスターとは、テーマ全体をまとめるページと、細かい疑問に答える記事を内部リンクで結び、テーマ単位でサイトを組み立てる方法です。
記事を思いつきで増やすより、テーマの地図を先に描いてから作るほうが、読者にもGoogleにも中身が伝わります。本記事では、仕組みとピラーページの作り方、内部リンクの設計手順を解説します。

この記事でわかること
- トピッククラスターの仕組みと、ピラーページ・クラスターページの役割
- トピッククラスターがSEOで役立つ4つの理由
- ピラーページに書く中身と、作り方の5つのステップ
- 内部リンクとアンカーテキストの張り方
- よくある失敗と、公開後の効果の確かめ方
なお、記事は増えているのに検索からの集客が伸びないとお悩みの方は、カルテットコミュニケーションズのSEOコンサルティングの無料相談もご活用ください。
今ある記事の一覧とSearch Consoleの数字を拝見し、どのテーマから組み直すとよいかを一緒に整理します。

カルテットのSEOコンサルティング
問い合わせや売上につながる検索集客を、戦略の設計から記事制作・内部対策・被リンクまで一貫して支援します。リスティング広告の運用で培ったデータの見方を生かし、広告とSEOをあわせた設計にも対応します。
トピッククラスターとは?ピラーページと記事群をつなぐサイト設計

この章でわかること
- 構成①|テーマ全体を案内するピラーページ
- 構成②|1つの疑問に深く答えるクラスターページ
- 構成③|両者を結ぶ内部リンク
- 構成④|キーワードごとに記事を作るやり方との違い

トピッククラスターは、英語の「topic(話題)」と「cluster(房・まとまり)」を合わせた言葉です。1つのテーマについての記事を、ばらばらではなく、ひと房のまとまりとして設計します。
まとまりの中心に置くのがピラーページ、周りに並ぶのがクラスターページで、この2種類を内部リンクで結びます。図の例では「リスティング広告」というテーマで、全体像のページと6本の記事をつないでいます。
なお、トピッククラスターはコンテンツマーケティングの分野で広まった考え方で、Googleの公式ドキュメントに出てくる用語ではありません。ただ、土台になる内部リンクやサイトの構成については、Google検索セントラルに具体的な説明があります。
構成①|テーマ全体を案内するピラーページ
ピラーページは、テーマ全体の定義と全体像をまとめ、各論の記事へ読者を案内するページです。ピラー(pillar)は「柱」という意味で、まとまり全体を支える役割を持ちます。
例えば「リスティング広告とは?」というページなら、仕組み、費用、始め方、改善の方法をそれぞれ数段落で紹介し、詳しい説明は各論の記事へ渡します。
狙う語は、テーマそのものを表す広めの語です。広い語で検索する人は、まず全体をつかみたいと考えていることが多いからです。
ピラーページは、テーマの入口と案内板を兼ねるページです。
構成②|1つの疑問に深く答えるクラスターページ
クラスターページは、テーマの中の1つの疑問に絞って、深く答える記事です。「リスティング広告の費用相場」「広告文の書き方」のように、ピラーページで要約した話題を1本ずつ掘り下げます。
狙う語は、ピラーよりも具体的で、検索する人の目的がはっきりした語です。1本の記事には1つの検索意図だけを受け持たせると、内容がぶれません。
クラスターページは、1本につき1つの疑問に答えきる記事です。
構成③|両者を結ぶ内部リンク
ピラーとクラスターをつなぐのが内部リンクです。ピラーからは各クラスターへ、クラスターからはピラーへ戻るリンクを張り、関連が強いクラスターどうしもつなぎます。
リンクがなければ、同じテーマの記事が並んでいても、読者もGoogleもそのまとまりに気づけません。内部リンクは、トピッククラスターを設計図から実際の道に変える部品です。
内部リンクを張って初めて、記事の集まりがトピッククラスターになります。
構成④|キーワードごとに記事を作るやり方との違い
よくある記事の作り方は、狙いたいキーワードを1つ決めて、1本ずつ記事を書いていく方法です。この方法だと、記事どうしの関係を考えないまま、本数だけが増えやすくなります。
トピッククラスターでは、先にテーマ全体の地図を描き、その中でどの記事が何を受け持つかを決めてから書きます。キーワードは記事を書く単位、テーマは記事をまとめる単位と考えるとわかりやすいでしょう。
| 比べる点 | キーワードごとの記事 | トピッククラスター |
|---|---|---|
| 出発点 | 1つのキーワード | テーマ全体の地図 |
| 記事どうしの関係 | 書いた後で考える | 書く前に決める |
| 内部リンク | 思いついたときに張る | 設計どおりに張る |
| 似た記事 | 生まれやすい | 地図の段階で気づける |
違いは、記事を書く前にテーマ全体の地図があるかどうかです。
トピッククラスターがSEOで役立つ4つの理由

この章でわかること
- 理由①|Googleがページを見つけやすくなる
- 理由②|サイトのテーマがはっきりする
- 理由③|読者が次の疑問へ進める
- 理由④|記事どうしの食い合いを防げる

トピッククラスターは、記事の本数を増やす方法ではなく、今ある記事とこれから作る記事のつなぎ方を決める方法です。図のように、同じ本数でもつなぎ方を変えると、サイトの見え方が大きく変わります。
理由①|Googleがページを見つけやすくなる
Googleは、ページ上のリンクをたどって新しいページを見つけています。リンクの役割について、Googleは次のように説明しています。
Google は、ページの関連性を判断し、クロールする新しいページを見つける際にリンクをシグナルとして使用します。
引用元:Google検索セントラル「Google のリンクに関するベスト プラクティス」
トピッククラスターでは、ピラーからすべてのクラスターへリンクが伸びるため、どこからもリンクされない記事が生まれにくくなります。
新しい記事を公開したときも、ピラーにリンクを足せば、既存のページから新しい記事への道ができます。
リンクの道が網の目のように通ると、新しい記事もGoogleに見つけてもらいやすくなります。
理由②|サイトのテーマがはっきりする
Googleは、ユーザー第一のコンテンツを作れているかを自分で確かめるための質問を公開しています。その中に、サイトのテーマにかかわる次の問いがあります。
サイトには主要な目的またはテーマがありますか。
引用元:Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」
トピッククラスターで記事をまとめると、サイトが何について詳しいのかが、記事の並びとリンクの形で示されます。手当たりしだいに話題を広げたサイトより、扱うテーマの軸が読者にも伝わりやすくなります。
ただし、記事をまとめただけで評価が上がるわけではありません。1本1本の記事が、読者の疑問に十分に答えていることが前提です。
テーマの軸が見えるサイトは、読者にとって「このテーマに詳しい場所」として伝わります。
理由③|読者が次の疑問へ進める
検索してきた読者の疑問は、1つで終わらないことがよくあります。費用を調べた人は、次に始め方や依頼先が気になるものです。
関連の強い記事どうしがつながっていれば、読者は検索に戻らずに次の答えにたどり着けます。サイトの中で読み進めてもらえるほど、問い合わせなどの次の行動にもつながりやすくなります。
疑問の流れに沿ってリンクを置くと、読者はサイトの中で次の答えを見つけられます。
理由④|記事どうしの食い合いを防げる
似た内容の記事が同じサイトに2本あると、どちらを検索結果に出すかが定まらず、どちらも伸びにくくなることがあります。こうした状態はキーワードカニバリゼーションと呼ばれます。
トピッククラスターでは、記事を書く前に地図の上で受け持ちを決めるため、同じ疑問に答える記事を2本作る失敗に早めに気づけます。
地図の段階で受け持ちを決めておくと、似た記事の食い合いを防げます。

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ピラーページとは?役割と書く中身

この章でわかること
- ピラー①|ピラーページの2つの形
- ピラー②|テーマの広さの決め方
- ピラー③|ピラーページに置く5つの部品
- ピラー④|クラスターと中身を重ねない書き方

ピラーページは、トピッククラスターの中心になるページです。ピラーページの出来が、まとまり全体の読みやすさとリンクの流れを左右します。
ピラー①|ピラーページの2つの形
ピラーページには、大きく2つの形があります。1つは、テーマ全体をやさしく解説する長めの記事で、「〇〇とは?」に答えながら各論を紹介する形です。
もう1つは、テーマの記事を整理して並べる一覧型のページで、ブログのカテゴリページや特集ページを使う形です。一覧に加えてテーマの説明と各記事の紹介文を書き添えると、ただのリンク集になりません。
| 形 | 向いている場面 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 解説記事型 | テーマを1から知りたい読者が多い | 各論を書きすぎない |
| 一覧型(カテゴリ・特集) | 記事が多く、探しやすさが大事 | 説明文と紹介文を添える |
読者が全体を学びたいなら解説記事型、記事を探したいなら一覧型が合います。
ピラー②|テーマの広さの決め方
ピラーページのテーマは、広すぎても狭すぎてもうまくいきません。「マーケティング」のように広すぎると、クラスターが際限なく増え、1つのページで全体像を示しきれなくなります。
反対に「広告文の書き方」のように狭すぎると、クラスターに分ける話題が足りません。掘り下げたい疑問がいくつも出てくる一方で、全体像は1ページで説明できる広さが目安です。
事業とのつながりも欠かせません。自社の商品やサービスを検討する人が通る道の上にあるテーマを選ぶと、集客が問い合わせにつながりやすくなります。
全体像を1ページで語れて、事業につながるテーマがピラーに向いています。
ピラー③|ピラーページに置く5つの部品
ピラーページには、図の5つの部品を上から順に置くと、読者が迷いにくくなります。最初に「〇〇とは?」へ短く答え、そのページで何がわかるかを示します。
次に、全体像の図や目次でテーマの全体を見せ、各論ごとに要点を2〜3文で書いて、詳しい記事へのリンクを添えます。
最後に、よくある疑問への短い答えと、相談や資料請求などの次の行動を置きます。ピラーページは広い語で検索した人の入口になるため、次の一歩を用意しておくと、集客を成果につなげやすくなります。
定義、全体像、各論の要約、疑問、次の行動の順に置くと、ピラーページが案内板として働きます。
ピラー④|クラスターと中身を重ねない書き方
ピラーページでよく起きるのが、各論を詳しく書きすぎて、クラスターの記事と同じ内容になってしまうことです。そうなると、ピラーとクラスターが同じ検索で食い合うおそれがあります。
ピラーページでは、各論について「何が大事か」と「どこを読めば詳しくわかるか」までを書き、手順や細かい比較はクラスターに任せます。書き分けの線を先に決めておくと、両方のページの役割がはっきりします。
| 書く中身 | ピラーページ | クラスターページ |
|---|---|---|
| 定義 | テーマ全体を短く | その疑問の範囲で詳しく |
| 手順・方法 | 流れの要点だけ | 1つずつ具体的に |
| 比較・注意点 | 代表的なものだけ | 条件ごとに詳しく |
| リンク | 全クラスターへ | ピラーと関連の記事へ |
ピラーは要点とリンク、クラスターは詳しい答え、と書き分けます。
トピッククラスターの作り方5ステップ

この章でわかること
- 手順①|事業につながるコアテーマを決める
- 手順②|読者の疑問とキーワードを集める
- 手順③|検索意図でグループに分ける
- 手順④|ピラーとクラスターを割り当てて地図にする
- 手順⑤|書く順番を決めて公開し、リンクを張る

ここからは、トピッククラスターを作る手順を、図の「リスティング広告」の例で説明します。新しくサイトを作る場合も、今あるサイトを組み直す場合も、進め方は同じです。
手順①|事業につながるコアテーマを決める
最初に、まとまりの中心になるコアテーマを決めます。選ぶ基準は、自社の商品やサービスを検討する人が、検索で調べそうなテーマかどうかです。
例えば広告運用の会社なら「リスティング広告」、会計ソフトの会社なら「確定申告」のように、顧客が購入の前に知りたくなるテーマが候補になります。
いきなり複数のテーマを走らせず、まずは1つに絞ると、社内の手間も効果の確かめ方もシンプルになります。
コアテーマは、自社の顧客が購入の前に調べるテーマから1つ選びます。
手順②|読者の疑問とキーワードを集める
次に、コアテーマについて読者が知りたいことを、できるだけ多く書き出します。検索窓に出る候補(サジェスト)や、Search Consoleで自社サイトが表示されている検索語句が手がかりになります。
営業やカスタマーサポートに届く質問も、大事な材料です。現場で何度も聞かれる質問は、検索でも調べられていることが多いからです。
検索広告を出している会社なら、広告の検索語句のレポートも役に立ちます。実際にクリックされ、問い合わせにつながった語句がわかるため、成果に近い疑問から優先して記事にできます。
サジェスト、Search Console、現場の質問、広告の検索語句の4つから疑問を集めます。
手順③|検索意図でグループに分ける
集めた疑問を、読者が知りたいことの近さでグループに分けます。図の例では「費用を知る」「始める」「成果を上げる」「任せる」の4つに分けました。

このとき迷いやすいのが、似た語を1つの記事にまとめるか、別の記事に分けるかです。判断の目安は、2つの語で検索したときに、上位に同じページが多く並ぶかどうかです。
上位のページが大きく重なるなら、同じ答えを求める検索と考えられるため、1つの記事にまとめます。重ならない場合でも、読者が知りたい答えが同じなら、まとめたほうが読みやすくなります。
似た語は、答えが同じなら1本にまとめ、答えが違うときだけ記事を分けます。
手順④|ピラーとクラスターを割り当てて地図にする
グループが決まったら、どれをピラーページにし、どれをクラスターページにするかを割り当てます。地図は、スプレッドシートの表で管理すると、記事が増えても全体を見渡せます。
| 表の列 | 書く中身 | 記入例 |
|---|---|---|
| グループ | 疑問のまとまり | 費用を知る |
| 記事のテーマ | その記事で答える疑問 | 費用の相場と予算の決め方 |
| 狙う語 | 記事が受け持つ検索語 | リスティング広告 費用 |
| 役割 | ピラーかクラスターか | クラスター |
| リンク先 | つなぐ記事 | ピラー・始め方の記事 |
| 状況 | 公開済みか未着手か | 未着手 |
今あるサイトを組み直す場合は、既存の記事をこの表に当てはめ、足りない記事と重なっている記事を洗い出します。重なっている記事は、新しく書く前に統合を検討します。
地図は表にまとめ、記事ごとの役割と狙う語を一目でわかるようにします。
手順⑤|書く順番を決めて公開し、リンクを張る
地図ができたら、書く順番を決めます。おすすめは、ピラーページと、問い合わせに近いグループの記事から始めることです。
ピラーページを先に公開しておけば、クラスターを1本出すたびにピラーへリンクを足すだけで、まとまりが少しずつ育ちます。図の例なら、「任せる」グループの記事は相談のページにつながるため、早めに用意する価値があります。
カルテットコミュニケーションズでは、既存の記事の棚卸しから地図づくり、書く順番の決定までをSEOコンサルティングでお手伝いしています。
ピラーと問い合わせに近い記事から公開し、クラスターを足すたびにリンクを更新します。

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内部リンクの張り方とURL・パンくずリストの整え方

この章でわかること
- リンク①|ピラーからすべてのクラスターへ
- リンク②|クラスターからピラーへ戻す
- リンク③|関連の強いクラスターどうしをつなぐ
- リンク④|アンカーテキストは中身がわかる言葉に
- リンク⑤|URLとパンくずリストでも階層を示す

トピッククラスターの効果は、内部リンクの張り方で大きく変わります。ここでは、Google検索セントラルの説明をもとに、5つのルールを紹介します。
リンク①|ピラーからすべてのクラスターへ
ピラーページからは、まとまりの中のすべてのクラスターへリンクを張ります。Googleも、大事なページにはサイト内の別のページからリンクを張ることを勧めています。
関心のあるすべてのページに、同じサイト上の少なくとも 1 つ以上の別のページからのリンクがあることが推奨されます。
引用元:Google検索セントラル「Google のリンクに関するベスト プラクティス」
リンクは、ページの最後にまとめて並べるより、各論を要約した文の中に置くのが基本です。どの話の続きがどの記事にあるのかが、読者に伝わりやすくなります。
ピラーからは、各論の要約の文中で、すべてのクラスターへリンクします。
リンク②|クラスターからピラーへ戻す
クラスターページからは、ピラーページへ戻るリンクを張ります。導入の近くに「全体像は〇〇の記事で解説しています」と一文添えると、テーマを1から知りたい読者を案内できます。
記事の最後にもピラーへのリンクを置いておくと、読み終えた人が全体に戻れます。ピラーとクラスターが双方向につながることで、まとまりの形がはっきりします。
クラスターからピラーへ戻る道を、記事の前半と最後に用意します。
リンク③|関連の強いクラスターどうしをつなぐ
クラスターどうしは、すべてを互いにつなぐ必要はありません。「費用を調べた人が次に知りたい始め方」のように、読者の疑問の流れに沿う組み合わせだけをつなぎます。
Googleは、1ページに含めるリンクの数に理想の値はないとしたうえで、多すぎると感じるなら実際に多すぎる可能性が高いと説明しています。関連の薄いリンクを並べると、読者が本当に読みたい記事を探しにくくなります。
クラスターどうしは、疑問の流れに沿う組み合わせだけをつなぎます。
リンク④|アンカーテキストは中身がわかる言葉に
アンカーテキストとは、リンクとして表示される文字のことです。Googleは、良いアンカーテキストを次のように説明しています。
良いアンカー テキストとは、内容が具体的で、適度に簡潔で、テキストが掲載されているページとリンク先のページの両方に関連があるテキストです。
引用元:Google検索セントラル「Google のリンクに関するベスト プラクティス」
「こちら」や「詳しくはここ」だけでは、リンク先に何が書いてあるかが伝わりません。反対に、キーワードを詰め込むことも避けるよう、同じページで注意されています。
図の○の例のように、「リスティング広告の費用相場」といったリンク先の中身を表す言葉を選び、前後の文で文脈を補います。画像をリンクにするときは、img要素のalt属性がアンカーテキストとして使われます。
アンカーテキストは、それだけ読んでもリンク先の中身がわかる言葉にします。
リンク⑤|URLとパンくずリストでも階層を示す
内部リンクに加えて、URLとパンくずリストでも、まとまりの形を示せます。例えば、リスティング広告の記事を「/listing/」のような同じディレクトリにまとめると、URLを見ただけでどのテーマの記事かがわかります。
GoogleのSEO スターター ガイドでは、数千以上のURLを含むような大きなサイトについて、類似のトピックをディレクトリにまとめると、URLが変わる頻度をGoogleが学習しやすくなると説明しています。
ただし、公開済みの記事のURLを変えるときは、古いURLから新しいURLへのリダイレクトが必要です。小さなサイトなら、URLは今のまま、内部リンクとパンくずリストで整えるだけでも十分です。
パンくずリストは、そのページがサイトの階層のどこにあるかを示す道しるべです。「ホーム > リスティング広告 > 費用の相場」のように表示すれば、読者はピラーや一覧のページへすぐ戻れます。
URLとパンくずリストをテーマごとにそろえると、まとまりの形が読者にも伝わります。
トピッククラスターでよくある失敗と、組み直すときの注意

この章でわかること
- 失敗①|似た記事が2本あり、検索で食い合う
- 失敗②|ピラーページがリンクの一覧だけになる
- 失敗③|テーマを広げすぎる
- 失敗④|本数を急いで中身が薄くなる
- 失敗⑤|公開したあとリンクを更新しない

トピッククラスターは考え方がわかりやすい一方で、進め方を誤ると効果が出にくくなります。特に、今あるサイトを組み直すときに起きやすい失敗を、見直し方とあわせて紹介します。
失敗①|似た記事が2本あり、検索で食い合う
地図を作ってみると、同じ疑問に答える記事が2本見つかることがあります。そのままにすると、検索結果にどちらを出すかが定まらず、両方とも伸び悩むおそれがあります。
見直すときは、内容の充実した記事を残し、もう一方の役立つ部分を移したうえで、古いURLから残す記事へ301リダイレクトで転送します。古い記事の扱いに迷ったときは、古くなった記事を削除するか残すかの判断も参考にしてください。
似た記事は1本にまとめ、古いURLは残す記事へ転送します。
失敗②|ピラーページがリンクの一覧だけになる
ピラーページを、クラスター記事へのリンクを並べただけのページにしてしまう失敗です。リンクだけでは、読者はテーマの全体像をつかめず、どの記事から読めばよいかもわかりません。
各論の要点を数文ずつ書き、その流れの中でリンクを張ると、ピラーページそのものが読む価値のあるページになります。
ピラーページは、リンク集ではなく、全体像を学べるページとして書きます。
失敗③|テーマを広げすぎる
記事を増やしたい気持ちが先に立つと、事業と関係の薄いテーマにまで手を広げがちです。Googleは、検索エンジンを第一に考えたコンテンツ作りを見直すきっかけとして、次の問いを挙げています。
いずれかが検索結果の上位に表示されることを期待して、さまざまなトピックで多くのコンテンツを制作していますか。
引用元:Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」
テーマを広げすぎると、1つのまとまりに力を注げず、どのテーマも中途半端になります。地図に載せる記事は、コアテーマの範囲に収まり、自社の顧客の疑問に答えるものに絞ります。
地図に載せる記事は、コアテーマの範囲と自社の顧客の疑問に絞ります。
失敗④|本数を急いで中身が薄くなる
地図ができると、空いている枠を早く埋めたくなります。しかし、本数を優先して1本ごとの中身が薄くなると、まとまり全体の質が下がります。
1本ずつ、その記事で受け持つ疑問に答えきっているかを確かめてから公開します。生成AIで下書きを作る場合も、事実の確認と、自社ならではの経験や知見の追記は人の手で行います。
本数より、1本ごとに受け持つ疑問へ答えきることを優先します。
失敗⑤|公開したあとリンクを更新しない
トピッククラスターは、作って終わりではありません。新しいクラスター記事を出したのに、ピラーページにリンクを足していないと、その記事はまとまりから外れたままになります。
記事を公開するときの作業手順に「ピラーページへのリンクの追加」と「関連記事からのリンクの追加」を入れておくと、更新の漏れを防げます。
記事を公開するときの確認項目
- ピラーページの該当する要約の文に、新しい記事へのリンクを足した
- 新しい記事の導入と最後に、ピラーページへのリンクを置いた
- 疑問の流れでつながる関連の記事から、リンクを張った
- アンカーテキストが、リンク先の中身を表す言葉になっている
- 地図の表の「状況」を公開済みに更新した
記事の公開手順に、ピラーと関連記事へのリンクの追加を組み込みます。

カルテットのSEOコンサルティング
問い合わせや売上につながる検索集客を、戦略の設計から記事制作・内部対策・被リンクまで一貫して支援します。リスティング広告の運用で培ったデータの見方を生かし、広告とSEOをあわせた設計にも対応します。
公開後の効果の確かめ方とSearch Consoleの見方

この章でわかること
- 確認①|クラスターのまとまりで検索の数字を見る
- 確認②|内部リンクの状況をリンクレポートで確かめる
- 確認③|問い合わせにつながったかを確かめる
- 確認④|見直しの周期を決めておく

トピッククラスターの効果は、記事1本ずつではなく、まとまり全体で確かめます。数字の確認には、Googleが無料で提供しているSearch Consoleを使います。
Search Consoleの基本的な使い方は、Google Search Consoleについてで解説しています。
確認①|クラスターのまとまりで検索の数字を見る
Search Consoleの検索パフォーマンスのレポートでは、ページのURLで絞り込んで、表示回数やクリック数、掲載順位を確かめられます。クラスターの記事が同じディレクトリにあれば、そのディレクトリを含むURLで絞り込むだけで、まとまり全体の数字が見られます。
見るときは、まとまりの表示回数が増えているか、どの記事がどの検索語句で表示されているかを確かめます。狙っていない語句で表示されている記事があれば、新しいクラスターの候補になります。
クラスターのURLの共通部分で絞り込み、まとまり全体の数字を見ます。
確認②|内部リンクの状況をリンクレポートで確かめる
Search Consoleのリンクレポートでは、サイト内で多くリンクされているページを確かめられます。レポートの用途について、ヘルプでは次のように説明されています。
サイトの主要なページ(ホームページ、問い合わせページ)がサイト内で適切にリンクされているかどうかを確認できます。
引用元:Search Console ヘルプ「リンクレポート」
ピラーページがサイト内でよくリンクされているか、新しいクラスター記事にリンクが届いているかを、このレポートで確かめます。
なお、このレポートはサイト上のすべてのリンクを網羅したものではなく、サンプルが表示されます。細かく確かめたいときは、ピラーページを実際に開いて、リンクを1本ずつたどります。
リンクレポートで、ピラーと新しい記事にリンクが届いているかを確かめます。
確認③|問い合わせにつながったかを確かめる
検索の数字が伸びても、問い合わせや資料請求につながらなければ、事業の成果にはなりません。Googleアナリティクスなどのアクセス解析で、クラスターの記事から問い合わせのページへ進んだ人がいるかも確かめます。
検索広告を出している場合は、広告で成果の出ている検索語句と、クラスターの記事が表示されている語句を見比べるのも有効です。広告で問い合わせが取れている語句に記事でも答えられているかを確かめると、次に書く記事を決めやすくなります。
広告と自然検索の役割分担の考え方は、リスティング広告とSEOを併用するメリットも参考にしてください。
検索の数字とあわせて、問い合わせにつながったかを確かめます。
確認④|見直しの周期を決めておく
図のように、見直しの周期を決めておくと、更新が後回しになりません。公開したときは登録とリンクを確かめ、1か月ごとに数字を見て、3か月ごとに伸びない記事を直し、半年ごとに地図を描き直す、という流れが一例です。
検索の評価が落ち着くまでには時間がかかることもあるため、公開してすぐの数字だけで良し悪しを決めないことも大切です。
見直しの周期を先に決め、地図とリンクを定期的に更新します。
まとめ|トピッククラスターは地図を描いてからリンクでつなぐ

この記事の要点
- トピッククラスターは、ピラーページとクラスターページを内部リンクで結び、テーマ単位でサイトを組み立てる設計
- ピラーページは定義・全体像・各論の要約・疑問・次の行動を置く案内板で、詳しい答えはクラスターに任せる
- 作り方は、テーマ決め・疑問集め・グループ分け・地図づくり・公開とリンクの5ステップ
- 内部リンクは双方向に張り、アンカーテキストはリンク先の中身がわかる言葉にする
- 効果はまとまり全体で確かめ、地図とリンクを定期的に更新する
トピッククラスターで大切なのは、記事を書く前にテーマ全体の地図を描き、記事ごとの受け持ちを決めておくことです。地図があれば、似た記事の食い合いも、どこからもリンクされない記事も防げます。
まずは、今あるサイトの記事を1つのテーマぶん書き出し、ピラーとクラスターに分けてみてください。足りない記事と重なっている記事が見えてきます。
カルテットコミュニケーションズでは、検索広告の運用で得たデータも生かしながら、テーマの選び方から内部リンクの設計まで支援しています。サイトの構成に悩んだときは、カルテットコミュニケーションズのSEOコンサルティングにお気軽にご相談ください。

カルテットのSEOコンサルティング
問い合わせや売上につながる検索集客を、戦略の設計から記事制作・内部対策・被リンクまで一貫して支援します。リスティング広告の運用で培ったデータの見方を生かし、広告とSEOをあわせた設計にも対応します。