Google Analyticsには定期的にいろいろな機能が実装されます。最近ですとコホート分析なども実装されていますが、2016年4月に入ってユーザーエクスプローラーという機能が追加されました。
まだベータ版で一部アカウントのみという噂ですが、結構使える方が多いのでそこまでの限定的なものでもないようです。
少し触ってみたのですが、面白い機能でしたので紹介します。
ユーザーエクスプローラーとは?
ユーザーエクスプローラーはユーザー個別のサイト内の動きを把握できる機能(セッションまたぎも含む)です。
今までもユーザーフローなどを使えば、同セッション内のユーザー全体や一定条件でセグメントユーザーの動きをサマリー的に見ることはできました。(下図はユーザーフローイメージ図)
ですが、ユーザーエクスプローラーを使うことでユーザー個別のサイト内での動きを簡単に把握できるようになりました。
ユーザーエクスプローラーの基本的な使い方
使えるようになっているアカウントであれば、Google Analyticsのユーザーのカテゴリの中にユーザーエクスプローラーという項目があるはずなのでこれをクリックします。
これをクリックすると、下記のようなクライアントIDの一覧画面が出てきます。
クライアントIDはGoogle Analytics上でユーザーを識別するためにつけられたユニークなIDのことです。セッションをまたいだとしても、クライアントIDが同じであれば同一ユーザーとして計測されます。
ここから各クライアントIDをクリックすることで下記のような形で、ユーザー個別のサイト内での動き方が見れるようになります。
こちらのユーザーについてですが左の赤枠にある情報を見ると、
- ユーザーを獲得した日付:2015年1月18日
- 集客チャネル:Organic Search
- デバイスカテゴリ:desktop
となっていますので、このユーザーがサイトを見始めた時期(現在のクライアントIDが付与された時期)が2015年1月18日ということで、集客チャネルとデバイスカテゴリは主に使われるものという意味だと予測するのですが自然検索、デスクトップということです。
このユーザーが見たページなどが時系列で時間も記載してまとめられていますし、ページがhtmlファイル名ではなくページタイトルで記載されているので、どういったページを見られているのかが分かりやすいですね。
応用編
具体的な使い方を思い浮かべると、CVユーザーがどう動いたか知りたい!ということが多そうな気がします。
その場合はユーザーエクスプローラーのクライアントID一覧の画面で、CVユーザーのみのセグメントを追加することでそのユーザーのみのクライアントID一覧になります。
そうすることで、CVユーザーのみのサイトでの動き方が調べやすくなりますね。
まとめ
ユーザーがどうやってページを見ているか知りたい、というのはよくあるお話です。こういった形で分かりやすく分析できるようになったのは非常にありがたいですね。
とはいえデータを見て満足!というだけでは意味が無いので、データ出しに時間がかからなくなった分、何をすれば良いのか考える時間に頭を使うようにしたいですね。