2024年3月、LINEヤフー株式会社はLINE広告において、広告の配信対象者を分割し、パフォーマンスを均等に比較できる「A/Bテスト機能(β)」を追加しました。
本記事では、A/Bテスト機能(β)の概要と利用における注意点を解説します。
A/Bテスト機能(β)とは
A/Bテスト機能(β)とは、広告の配信対象者を「クリエイティブ」、「ターゲティング」、「最適化と入札」に分割し、パフォーマンスを均等に比較できる機能です。
配信対象者を均一に分割することで、各広告グループ単位で配信機会が平等となり、正確なテストができるようになります。
A/Bテスト機能(β)では、以下のような仕組みで広告が配信されます。
利用条件
A/Bテスト機能(β)の利用条件は、以下のようになっています。
- テスト実施時に作成されたキャンペーンである(既存キャンペーンは不可)
- キャンペーン作成時に、「ウェブサイトへのアクセス」「ウェブサイトコンバージョン」「アプリのインストール」「アプリのエンゲージメント」「動画の再生」「友だち追加」のいずれかを目的に選択している
設定方法
A/Bテスト機能(β)は、管理画面より下記手順で設定します。
- キャンペーン作成時にA/Bテストの設定を「ON」にする
- 検証したい内容にあわせてテストの目的を選ぶ
- テストしたい広告グループ数を選ぶ(最大5つまで)
- テスト対象の1広告グループあたりに設定する日予算を入力する※
- 配信スケジュールを設定する(時間の設定は不可)
- ポップアップ通知を確認して「OK」をクリック
- テストキャンペーンを「下書き」から「有効」へ変更する
※テスト広告グループの1日予算は、「入力金額×テスト広告グループ数」となります。
利用時の注意点
A/Bテスト機能(β)の利用における注意点は、下記の通りです。
- キャンペーンの上限予算は設定できない
- キャンペーン予算の最適化は利用できない
- SKAdNetworkに対応していない
- 手動設定(バルクアップロードによる入稿には対応していない)
- 配信ステータスはキャンペーン単位・広告グループ・広告で変更可能
- 配信開始前はテスト目的とテスト広告グループ数は変更不可(それ以外の修正は可能)
- 配信開始後は、配信期間、予算、配信ステータスのみ修正可能
- コピー機能は通常の配信と同様に利用可能
- 日予算はその日の上限予算ではない為、超過する可能性がある※
※超過分は課金対象となりますが、配信された金額がその日発生した課金イベント配信時の最大の「1日の予算」の200%を上回った分の金額は請求対象外になります。なお、日予算設定が1,000円以下の場合は1,000円とみなされ、200%を上回った分は最大2,000円が請求されます。
まとめ
LINE広告における、A/Bテスト機能(β)の概要と利用における注意点を解説しました。
A/Bテスト機能(β)をうまく活用すれば、クリック率やコンバージョン率の向上といった目標に向けて効率の良い対策が施せます。
ぜひ、今後の広告運用にお役立てください。