TikTokは若者に人気のSNSですが、その広告機能を使ってマーケティングやプロモーションを行うこともできます。
公式アカウントを持たなくても広告を出すことで、より多くのユーザーに自社を知ってもらい、商品やサービスへの興味を引き出せます。
TikTok広告では、ユーザーの趣味や興味、以前見た内容や使ったハッシュタグに基づいて広告の対象を絞り込めるため、効果的なプロモーションが可能です。
今回は、TikTok広告の興味関心ターゲティングについてご紹介します。
興味関心ターゲティングの概要
TikTok広告の興味関心ターゲティングは、日常的にTikTokを使っているユーザーが好む分野や過去のアクティビティに基づき、ターゲティングを設定して配信する方法です。
これには、事前に設定されたカテゴリから選択する方法と、ユーザーの行動パターンに応じて絞り込む方法の2つがあります。
どちらの方法でも、TikTok内で特定のユーザーのフィード上に広告を表示させられます。
また、性別や年齢、地域、使用しているデバイスなど、さまざまな基準で広告のターゲットを絞ったり、類似のユーザーを見つけ出してアプローチしたりすることも可能です。
ターゲティング設定を適切に行うことで、効果的な広告運用が期待できます。
興味関心ターゲティングで設定できるカテゴリ
TikTok広告の興味関心ターゲティングで設定を行う場合、次のカテゴリから対象となるユーザーの絞り込みが可能です。
- アウトドアスポーツ
- アプリケーション
- 家の改装
- 飲食・グルメ
- eコマース
- 家庭用品
- 教育
- 金融
- 携帯電話・パソコン
- ゲーム
- デジタル家電
- 車両・輸送手段
- 日常生活サービス
- ニュース
- ビジネスサービス
- ファッション
- ペット
- マタニティ・ベビー
- メークアップ・スキンケア
- 旅行
これらは上位カテゴリに該当し、この下に細かな下位カテゴリが存在します。
興味関心ターゲティングを行うメリットとは
自社の商品やサービスに関心があるユーザーに焦点を当てた興味関心ターゲティングでは、不要な広告費用を最小限に抑えつつ、広告の効果を最大化させることが可能です。
また、TikTokはもともと若者に人気のプラットフォームでしたが、最近では30歳以上のユーザーも増えています。
そのため、動画をアップする人々も多様化し、さまざまな種類のコンテンツが見られるようになりました。
ユーザーの興味や好みに合わせて動画を見せることができるため、動画の完全視聴や「いいね」の押下、動画の共有などの反応を引き出しやすい点もメリットです。
興味関心ターゲティングのポイント
広告の成果を向上させるためには、興味関心ターゲティングを効果的に行う必要があります。
次の3つのポイントを押さえておくとよいでしょう。
- ターゲットは絞り込まない
- ターゲティングはいろいろ試す
- 効果検証を行う
それぞれ解説します。
ターゲットは絞り込まない
興味関心ターゲティングを使って広告の対象ユーザーを絞ることで、効果的な広告運用が可能です。
しかし、対象をあまりにも細かく絞りすぎると、見込みユーザーを見逃すおそれがあります。
特にTikTok広告では、一定数のコンバージョンが必要です。
そのため、最初から細かいターゲティングを設定すると最適化が遅れ、その間に不要な広告費を使い切ってしまう可能性があります。
ターゲティングはいろいろ試す
ショート動画を使ったTikTok広告は、テキストや画像の広告とは異なる魅力があり、もともと狙っていたユーザー層以外にも反響があるケースが多いです。
例えば、30代の男性をターゲットにした商品に対して、20代の女性がギフトとして関心を持つことも考えられます。
ターゲティングをあまり厳密に設定してしまうと、このような意外な需要を見逃すことになります。
TikTok広告では、固定観念にとらわれず、さまざまなターゲットにアプローチを試してみるのも、新たなチャンスを見つけ出す上で有効です。
効果検証を行う
広告の効果を最大化するためには、TikTok広告に限らず、効果検証が不可欠です。
TikTokのショート動画は、テキストや画像よりも多くの情報を伝えることができるため、さまざまな動画コンテンツをA/Bテストを通じて試すとよいでしょう。
特に、トレンドが次々と変わる今の時代では、どのクリエイティブが受けるのか予測が難しいです。
ターゲットを絞っても成果が出ない場合、広告の内容自体に改善の余地があるかもしれません。
再生回数や完了率、いいね数、シェア数などの指標を見ながら、広告の内容を定期的に更新することが効果を上げるポイントです。
まとめ
今回は、TikTok広告の興味関心ターゲティングについて紹介しました。
今後の広告運用に、ぜひお役立てください。