FacebookやInstagram広告において、一定期間内に広告が何回表示されたのかを示す指標に「フリークエンシー」があります。
本記事では、FacebookやInstagram広告におけるフリークエンシーの概要と、フリークエンシーを最適にするための改善方法を解説します。
フリークエンシーについて
FacebookとInstagram広告におけるフリークエンシーとは、「1人のユーザーが一定期間内に広告に接触した頻度」を指します。
フリークエンシーは、インプレッション数(広告が表示された回数)をリーチ(広告を見た人の人数)で割って算出されます。
つまり、フリークエンシーの値が高すぎると、広告が何度も表示されていることになり、ユーザーは広告にネガティブなイメージを抱くようになります。
一方、フリークエンシーの値が低すぎると、ユーザーは広告で見た内容をすぐに忘れて訴求の機会を損失する結果に繋がります。
フリークエンシーの目安は?
Metaのビジネスヘルプセンターによると、フリークエンシーの目安は1桁台(2〜5回)としており、1つの広告セットあたりのフリークエンシーは平均1〜2になるようです。
ただし、フリークエンシーは広告のターゲットの規模や予算、掲載期間などの要素によって大きくなることもあります。
あくまで目安は参考程度にし、クリック率やコンバージョン率の状況をもとにフリークエンシーを調整すると良いでしょう。
フリークエンシーの改善方法
ここでは、フリークエンシーの値が増えすぎた場合の改善方法を5つお伝えします。
- クリエイティブを差し替える
- ターゲットを拡大する
- 全配置にする
- 「Advantage+」をオンにする
- フリークエンシーキャップの活用
クリエイティブを差し替える
同じ広告が何度もユーザーに表示されるとネガティブな印象になってしまいます。
広告のイメージや訴求の印象が変わるようなクリエイティブに差し替えて、パフォーマンスを向上させましょう。
ターゲットを拡大する
ターゲット範囲が狭すぎると、1人あたりに表示される広告の回数が高まる傾向にあります。
ターゲット範囲を拡大して、リーチ数を増やしフリークエンシーを緩和させましょう。
全配置にする
Facebook、あるいはInstagram広告だけに配信している場合は、プラットフォームや配置枠を「全配置」にして配信枠を最大化しましょう。
配信枠が増えれば特定のプラットフォームしか利用していないユーザーにも広告が表示され、フリークエンシーの増加を緩和できます。
「Advantage+」をオンにする
「Advantage+」とは、MetaのAIがパフォーマンスの見込める新規ユーザーを自動で探し出して広告配信する機能です。
「Advantage+」をオンにするだけで設定が完了するので、フリークエンシーが増加し過ぎた場合は活用してみましょう。
フリークエンシーキャップの活用
フリークエンシーキャップとは、同じユーザーへの広告表示回数を制限できる機能です。
ただし、ユーザー情報はcookieのデータをもとに識別されているので、ユーザーのデバイスが変わったときの対処も考慮して設定しておきましょう。
まとめ
FacebookやInstagram広告におけるフリークエンシーの概要と、フリークエンシーを最適化するための方法を解説しました。
広告効果を最大にするには、広告の表示回数の調整が重要となってきます。
今までフリークエンシーを意識していなかった方は、ぜひ本記事を参考に改善してみましょう。