広告運用において、各Web広告媒体が推奨する設定は2019年から大きく様変わりしており、機械学習を上手く活用することが重要になっています。
今回は、機械学習を活用した広告配信手法として、Facebook広告の「ブロード配信」についてご紹介します。
ブロード配信とは?
ブロード配信は、「性別」「年齢」「地域」の3要素のみターゲティングを指定して配信をする手法のことをいいます。
特徴的なのが、今まで成果を出すために必須であったリマーケティングのためのリストや類似オーディエンス、興味関心などのカテゴリーの設定を行う必要がない点です。
ブロード配信のメリット・デメリット
ここでは、ブロード配信のメリットとデメリットについてそれぞれ解説していきます。
メリット
ブロード配信のメリットは、以下の2つです。
- リーチを最大化することが可能
- CPC(クリック単価)が低い
それぞれ以下で説明します。
リーチを最大化することが可能
ブロード配信は、年齢と性別と地域、この3つ以外では絞り込みをしないため、今までアプローチできていなかった層に広告を表示することが可能です。
そのため、リーチを最大化でき、新たな獲得ユーザー層の発見にもつながります。
CPC(クリック単価)が低い
通常、限られたユーザ―を指定し広告を配信をするとCPMが高くなり、クリック単価も高くなります。
ブロード配信は指定しているのが「性別」「年齢」「地域」の3要素になり、ほとんどターゲットを絞っていません。
そのため、CPMが低くなり、クリック単価も低くなるという傾向にあります。
デメリット
ブロード配信のデメリットは、以下の2つです。
- CTR(クリック率)が低い
- CVR(コンバージョン率)が低い
CTR(クリック率)が低い
先ほどのクリック単価が低いというメリットの反面、ターゲットを絞らず配信をし、確度の高いユーザーに的を当てているわけではないため、クリック率は低い傾向にあります。
そのため、クリック率が悪くなると、連動してクリック単価が高くなる可能性もあるので注意が必要です。
特にFacebook広告はインプレッション課金であり、クリック率が低くなるとクリック単価が高くなるためその点を考慮して運用していきます。
たとえば、バナーでの訴求を図り、クリック率の低下を最小限に抑えるようにするといった工夫をするとよいでしょう。
CVR(コンバージョン率)が低い
ブロード配信では、ターゲットを絞り込んでいるわけではないので、クリック率と同様にコンバージョン率が下がることも予想されます。
リマーケティングと比較しても、Facebook広告のブロード配信はコンバージョン率が4分の1位です。
ただし、クリック単価が低い傾向があるため、獲得率が低くても安価な獲得単価に収まるケースがあるので、実際はそこまで心配する必要はありません。
まとめ
今回は、Facebook広告のブロード配信についてご紹介しました。
今後の広告運用にぜひお役立てください。