Z世代を中心とする若者向けのイメージのあるTikTokでは、現在ママ・主婦層のユーザーが急増しています。
本記事では、TikTokでママ・主婦層ユーザーが増えている理由とTikTok広告における成功事例をご紹介していきます。
TikTokにママ・主婦層が増えている理由
TikTokは10代から20代前半の若者層を中心に人気を集めてるSNSですが、TikTokの2021年10月の調査によると、全体のユーザーのうち、実に3人に1人が25歳から44歳のユーザーで、その中の4人に一人がママ・主婦層となっています。
若者層向けなイメージのあるTikTokがママ・主婦層にも人気を集めるようになった背景として考えられるのは以下の3点です。
- 忙しい合間のすき間時間に短尺のTikTok動画がフィットしている
- 限られた時間内に最新情報を幅広く知ることができる
- 自分のための癒やしの時間に見る動画としてちょうどよい
ママ・主婦層のユーザーは子育てなど特に忙しく、家事の合間の限られた時間で腰を据えて長尺動画を見る時間がなかったり、文字で情報収集するのもエネルギーを使うため、TikTokのショートムービーが情報収集や自分のためのほっとする時間の活用方法として、とてもフィットしているようです。
また、自分の生活と近いリアリティに共感できるという特性と相まって、ママ・主婦層は、他ユーザー層よりも更に⾼い集中⼒を持ってTikTokを視聴しており、広告に対する反応も群を抜いて⾼いということが分かっています。
特に関心の高いコンテンツは、「ホームケア」「美容」「料理レシピ」に関するもので、TikTokをきっかけに実際に購入したというケースが多いのもママ・主婦層の特長です。
TikTokで増えるママ・主婦層にアプローチしたTikTok広告の成功事例ー花王アタックゼロの事例
日本を代表する日用品メーカーの花王では、アタックZEROのマーケティングにおいて、TikTok広告を活用し、730万回再生を記録。140%の広告認知を実現しています。
参照:730万再生、140%の広告認知を獲得!花王アタックZEROのTikTok活用
成功のポイントとして挙げられるのは、以下の2点です。
- TikTokクリエイターを起用し広告色を抑えたこと
- 商品の特性を伝えられるクリエイティブ制作に注力したこと
TikTokでは、クリエイターと協業して広告配信ができるサービスがあります。
今回のアタックZEROの事例でも人気TikTokクリエイターとコラボレーションした動画を制作し、リーチ拡大に成功しています。
また、広告色は抑えながらも「商品の特性がどのようなシチュエーションだと活きるのか」などを伝えられるようにクリエイティブ制作に力を入れたことで、ターゲットとするママ・主婦層に特に共感を生む広告となったことが成功のポイントといえるでしょう。
まとめ
今回は、ママ・主婦層ユーザーが増えている理由とTikTok広告における成功事例をご紹介しました。
TikTokのユーザー追跡調査では、ママ・主婦層がTikTokを見る際は、他のプラットフォームよりも「ながら視聴」しないという結果が報告されています。
家事や育児に忙しい中で、すき間時間に最新情報をより多く⾒られるTikTokがママ・主婦層の⽣活スタイルにマッチしていることがうかがえます。
また、他の年齢層よりもママ・主婦層はTikTok広告から実際に購入するという傾向も高いことから、今後のTikTok広告運用においてもさらなる需要が期待できるでしょう。