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【Google AdWords】新UIの最適化案をみてみた件

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更新日:

こんにちは。最近、AdWordsにて管理画面の新UI本格移行に向け、はやく慣れていかねばなぁ・・・と日々チャレンジしている鈴木です。新UIに変わってから、ふと気になって最適化案を見たところ、感動したので記事にしました。

※一運用者としての主観の感想を多分に含みますのでご留意ください

最適化案ページとは

「最適化案」に馴染み無い方のために、まずは解説をば。

[最適化案]とは
アカウントに過去のデータがある場合は、[最適化案] タブで次のことができます。

  1. 過去のデータに基づいて、見込まれる成果を表示する
  2. 時間をかけずに広告の掲載結果を改善する
  3. キャンペーンに変化をつけて新鮮さを保つ

出典:AdWords公式ヘルプ

流石Googleさん、色々出来ますね!個人的には、この中では3がかなりありがたく思う次第。クライアント様に提案するためのサポートをしてもらえるのは、非常に嬉しい機能です。

参考:過去の最適化案

旧UIのときの最適化案はこんな感じです。

これも数年前から比べますと、大分改善が進んできています。というのも、思い返せば過去数年前・・・改善が進んでいない頃のためか、鵜呑みには出来ないものでした。タクシー運転手の求人案件を運用しているときだったのですが、最適化案に表示されたキーワード追加案をみて愕然。

所謂「マジカルバナナ方式」にて追加候補キーワードが出てきた際、内容が「タクシー単体キーワードなどを一律に追加する」という提案内容で、とてもこれでは・・という状態でした。それ以来、食わず嫌い的にシステム任せを避けていましたが、その辺りどうなったかも気になるところです。

実際のアカウントで、どんな項目があるのかみてみた

※クライアント様の特定を避けるため、細かいところは伏せております

おお、色々項目がありますね。そして、なんか今風のレイアウトです!!

 

グラフィカルで分かりやすいですね!せっかくなので、このアカウントで出てきていた項目から、興味を惹かれたものをご紹介します。

「重複するキーワードを削除」

こちらは「キーワードとターゲット設定」タブにて出てきます。突然ですが、私が思う最適化案のメリットは「システムがアカウントをどう判断しているのか?」が判るところ。ただこちら、広告主様の意向と本来構成としてあるべき姿が異なっているときもありますよね。

例えば、今回ご紹介しているアカウントの広告主様は初めての出稿ということもあり、まずは考えたものを試したいというご意向が強く、キーワード構成も「類似語句を多数登録する」というスタイルでした。これに対し、最適化するうえで変更すべき点として以下の案が出てきております。

このケースでは「言い回しの違い」のようなレベルであれば、システムはちゃんと「同じ語句だという判断をしている」ということですね。そもそも、こうなりそうだなぁ・・・というのは構成案の段階から判っていたことではありますが、この意見を運用者個人の目線でお伝えしても「ソースは自分」状態となり、信憑性に欠けてしまうケースも…

ただし、これが「システムの判断」として明確に出てきていれば、広告主様にキーワードが重複してしまいシステム的には最適ではないので、入れないほうがいいですよ、という事実をお伝えする際にもご納得頂きやすいと思います。

「コンバージョン数の最大化」

こちらは、旧UIの場合、なぜか最適化タブに表示されていませんでした。新UIの場合には「入札単価と予算」カテゴリの最適化案として出てきます。

こちらの案は、パッと見てどの程度増減するかの数値は判らないものの、導入するとどうなるか?は”「→」”で直感的にイメージ出来るようになっていますね。

※カーソルを”「→」”付近にあわせると、数値詳細が見られます。csvダウンロードでも可。

活用シーンとしては、コンバージョンがつきやすく、データ量が十分に確保出来ている&呼び込めるユーザー像もある程度明確なアカウントの場合。

そういったアカウントでは、手動よりも、システムに任せたほうがオークションによって都度入札額等の対応を柔軟に変えられるため、結果に繋がりやすいイメージです。こちらも積極的に導入したいですね。

その他の項目

その他には「コールアウトオプションを使いましょう、サイトリンクオプションを使いましょう」といった、オプションを使いこなそう系の案が出ていました。

プレビュー表示もあり、直感的に判りやすい!Googleさんの忖度の念を感じます。あとは、RLSAの追加案も、ボタン一つでユーザーリスト登録出来て便利ですよ!「モニタリング」もできるようになりましたし、メリットが多いので積極活用したいところですね!

最適化案をみてみた総評

改善案の傾向としては、キーワードの提案精度向上しかり・・・Googleさんが提唱す「HAGAKURE準拠で、効果的に品質を高めていく方向の提案」が出てきている印象でした。まるでGoogleさんのご担当者の方から、直接アドバイスをもらえているかのようです。

これが自動的にシステムで出せるなんて、本当に、数年前から進化しているなぁとしみじみ感じます。Googleさん、ありがとうございます!!!

おまけ

ほかのアカウントでも見てみたところ、基本的にはだいぶ素晴らしいなという印象ですが・・・
例えばキーワードの追加・重複削除の提案で、人間が判断すべき余地はまだあるとも感じました。

同音異義語的なものや、会社名キーワードに一般キーワードが含まれているなど、語句だけで判断つきにくいケースでの適切な提案までは、さすがに厳しいなという印象です。

例:「株式会社〇〇タクシー」という指名キーワードと「タクシー」という一般キーワードが、別のキャンペーンに存在しているアカウント
このアカウントでは、指名キーワードと一般キーワードを混同して判断しており、重複の削除提案が出てきていました

まとめ

いかがでしたでしょうか。数年前であれば、入札調整もアカウント構成も手動対応ベースのほうが、安定する事が多かった印象です。しかしながら、数年で飛躍的な進化を遂げた最適化案。極的に活用すれば人×システムによるシナジーが生み出せることうけあい!

最適化案ページから一発でキーワード登録が出来たりと作業的にラクになるのはもちろん、まだまだ人間の思考が必要だ!と感じた点もポイント。システムが進化するにつれて人の価値が危ぶまれる時代になってきましたが…進化の方向性をみるに、業界としては作業ではなく、より頭を使う方向に加速する感があります。一運用者としては、人の存在価値を肯定されているようで、なんだか嬉しく思いました。

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ブログ記事の中で広告運用の事例をご紹介することがありますが、実際の事例を一部加工した内容となっておりますのでご留意ください。

また、2018年7月24日よりGoogle AdWordsはGoogle広告に名称変更されました。それ以前の記事に関してはGoogle AdWordsと表記されておりますのでご了承ください。


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