今回は、以前設定方法をご紹介させていただきましたアドカスタマイザーの機能改善についてご紹介させていただきます。追加された機能については2017年11月1日より実装されています。
今回のアップデートでは細かく配信設定を行いたいけど管理はしやすくしたいという方にオススメの機能が追加されておりますので、当てはまる方は是非一読ください。
どんな機能が追加されたの?
今回のアップデートにて追加された機能は下記になります。
- 挿入用広告のデフォルト指定
- 「ターゲット地域」と「ターゲット地域の制限」の指定
- 広告配信対象のデバイスの指定
- データ自動挿入リストのデータ件数を引き上げ
それではそれぞれを詳しくご紹介していきます。
挿入用広告のデフォルト指定
これまで挿入用広告を配信するには、挿入用広告の他に、挿入ができなかった場合に配信する通常広告も同じ広告グループ内に入稿する必要がありましたが、「デフォルトテキスト」を設定しておくことで、挿入用広告のみの入稿で配信ができるようになりました。
デフォルトテキストって?
デフォルトテキストとは、挿入用広告において自動挿入リストのテキストが正しく挿入されなかった場合に挿入されるテキストのことです。
入稿方法
自動挿入リストでの変更項目はなく、広告文内のデータ挿入箇所指定時に設定を行います。
デフォルトテキストを使用する際には広告文のデータ挿入箇所は下記のように記入してください。
{=リスト名.項目名:デフォルトテキスト}
項目名のあとに「:(半角コロン)」でデフォルトテキストを入力します。
配信例
自動挿入リストの内容
- 地域:ドバイ
- 飛行機:ABC航空
挿入用広告入稿時にデフォルトテキストを指定するだけで利用可能なので、通常広告を考える時間、入稿する時間を削減できますね。
デフォルトテキストは必ず設定しないといけないわけではないです。広告文の内容が上手くいかない場合などには、これまで通り通常広告文を入稿すれば配信が可能です。
ただし、デフォルトテキストも通常広告も設定していない場合で、自動挿入リストのテキストが正しく挿入されなかったときには広告は配信されません。
「ターゲット地域」と「ターゲット地域の制限」の指定
自動挿入リストの項目に「ターゲット地域」と「ターゲット地域の制限」を設定することができるようになりました。
この機能を使用すると、配信地域ごとに広告を出し分ける他にも、キーワードごとに配信地域の指定ができるようになります。
自動挿入リストの1行目に入力する項目名は「ターゲット地域」と「ターゲット地域の制限」です。
作成方法については過去記事を御覧ください。
ターゲット地域
指定できるターゲット地域はキャンペーンエディターの「ターゲット地域リスト」に記載がある地域単位です。
キャンペーンエディターの共有ライブラリタブからエクスポートできますが、下記にリストを載せておきます。
TargetLocationList
ターゲット地域の制限
ターゲット地域の制限で指定できるのは、「ユーザーの所在地」もしくは「空欄」です。
「ユーザーの所在地」を設定した場合は指定した地域に所在する可能性があるユーザーに対して広告が配信されます。
「空欄」にした場合は指定した地域に所在する可能性、または指定した地域に関心を示している可能性があるユーザーに対して広告が配信されます。
キーワードごとに地域指定ができるとなると、店舗が多い広告主様などは重宝しそうですね。
広告配信対象のデバイスの指定
IF関数を利用することで、モバイル向けとその他のデバイス向けで広告の出し分けができるようになりました。
広告文のデバイス指定箇所は以下のように入稿します。
{=IF(device=mobile,モバイルのテキスト):その他デバイスのテキスト}
例えば、
{=IF(device=mobile,スマートフォンのことなら):パソコンに関することなら}
と設定した場合には各デバイスごとの表示は下記のようになります。
- モバイル:スマートフォンのことなら
- PC:パソコンに関することなら
デバイスによって広告文を変えたい場合には、それぞれ広告グループを別に作成する必要がありましたが、1つの広告グループで広告を作成できるので管理もしやすくなりそうです。
データ自動挿入リストのデータ件数を引き上げ
今まで40万件までだったデータ自動挿入リストのデータ行数の上限が1アカウントにつき100万件に引き上げられました。
今までリストが多くてアカウントを分ける必要があった広告主さまも1つのアカウントで配信することが可能になりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
アカウントを管理しやすくしたいと思っている広告主様はもちろん、すでにアドカスタマイザーを使用していてアカウントのスリム化を図った広告主様も今回のアップデートによって更にスリム化できそうですね。
ユーザーのニーズに合ったより良い広告を配信できるよう、新しい機能も積極的に使っていきましょう。
今回は機能追加の内容についてのご紹介のみとなりましたが、次回以降は使用してみた結果等ご報告できればと思います。