2025年2月27日に実施されたYahoo!広告のアップデートにより、ディスプレイ広告の画像・動画の審査開始タイミングが変更されています。
これまでは素材をアップロードした時点で審査が開始されていましたが、新しい仕組みでは広告に設定したタイミングでの審査開始となります。
今回の記事では、アップデートによる変更点や対応策、確認方法などを紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。
審査開始タイミング変更について
Yahoo!広告 ディスプレイ広告では、これまで広告素材となる画像や動画をアップロードした時点で審査が開始され、広告配信の予定がなくても事前に審査を完了させておくことが可能でした。
新たな仕組みでは、「素材を広告に設定した時点」で初めて審査が開始されます。
この変更により、管理画面にアップロードしただけの素材は「広告未設定のため保留」というステータスとなり、審査が開始されません。
広告素材の審査期間は「広告に設定した日から約3営業日」とされているため、広告配信開始の直前に設定すると、審査が間に合わないリスクが生じる点に注意が必要です。
特に画像や動画が不承認となった場合、テキスト修正と比べて調整に時間がかかり、広告配信予定日に間に合わない事態も想定されます。
素材の審査結果が広告配信全体に影響を与えることから、広告クリエイティブの審査は画像や動画も含めて完了させておく必要があります。
審査開始タイミング変更への対応
今回の変更に対応するには、いくつかの実践的な対策を講じることが重要です。
まず、広告設定のスケジュールを見直し、余裕を持った計画を立てておきましょう。
審査に3営業日かかる点を考慮し、不承認時の修正期間も加味して逆算したスケジュールを組むことをおすすめします。
また、リンク先URLが未確定の状態で広告設定を進める場合、仮のURLで広告を作成し「下書き」状態で保存するとよいでしょう。
下書き状態でも画像・動画の審査は開始されるため、素材自体に問題がないかを事前に確認できて便利です。
ただし、下書き状態での画像・動画の審査は、広告クリエイティブ全体としての審査に必ず通るわけではない点に注意が必要です。
審査状況の確認方法
画像や動画の審査完了状況を確認する方法は、次の通りです。
- 管理画面にログインする
- 右上の「ツール」をクリック
- 「ライブラリー」から「画像」または「動画」を選択
表示される一覧の「審査状況」列に「広告未設定のため保留」と表示されている場合、その素材はまだ広告に設定されておらず、審査が開始されていないことを意味します。
広告配信スケジュールを組む際は、審査期間を考慮し、素材の審査状況を定期的に確認するようにしましょう。
まとめ

Yahoo!広告では、ユーザーにとって有益な広告を提供するため、審査の品質向上に取り組んでいます。
今回取り入れられた審査の仕組みは広告運用者にとって多少の負担となるかもしれませんが、長期的に見ればユーザーにとって有益な広告体験を提供することにつながります。
ぜひ、今後の広告運用にお役立てください。