Microsoft広告は、Web広告業界の最先端を行くGoogle広告と遜色ないシステムを有し、自動化の精度も非常に向上してきています。それを有効活用することが、Microsoft広告運用のポイントになります。
出稿企業の顔ぶれを見ると、比較的小規模な事業者の方も多く見られ、開拓の余地や成果を上げる余地が十分にあるという印象です。
また、Microsoft広告はB2B商材に適した広告媒体だと認識されている方も多くいると思いますが、
B2C商材でも成果が出る広告媒体として進化をしています。
今回はB2B、B2C両商材の成功事例をご紹介いたします。
1.Microsoft広告成功事例(B2B商材)
1-1.ギフトEC販売事業
■課題感
Google広告でROAS最適化運用が好調であるため、この成功モデルを転用できる媒体が欲しい
■Microsoft広告利用目的
Google広告における運用の試行錯誤を経て、ROAS重視の運用体制が確立し、成果も安定化
その成功パターンを転用できる媒体を模索し、Microsoft広告の導入を決定
■結果
CPA10,000円開始から4,000円まで効率化し、安定してCV獲得=ROAS500%

Google広告を長年運用する中で蓄積された「Web広告で期待できるROASは◯%」というノウハウを、転用できる類似媒体としてMicrosoft広告の導入を決定しました。
Google広告の設計・運用ノウハウをそのまま適用し、ROAS目標も同一に設定しました。
その結果、開始当初こそCPAが1万円程度まで高騰する場面もありましたが、1ヶ月が経過する頃には自動学習が最適化され、急速にCV数の増加とCPAの抑制が進みました。
最終的に、目標であるROAS500%も達成しています。
1-2.ファングッズEC販売事業
■課題感
Google広告でCPAが年々高まり12,000円程度になったため、効率化する方法を考えたい
■Microsoft広告利用目的
媒体環境としては、10年前と比較して競合が激増しており、すでに成熟市場となっているため、
Google広告における最適化には限界があると判断し、Microsoft広告の活用に着目
■結果
配信開始時のCPA13,000円から、6,600円への大幅な改善を達成

Google広告を長年運用する中で、競合の増加が顕著になっていました。高収益を確保できるCPA水準は維持していたものの、CPC高騰の影響もあり、これ以上の改善は困難な状況でした。
そこで、Google広告と同様の構成でMicrosoft広告を導入しました。その結果、初週こそCPA13,000円程度でしたが、機械学習が進むにつれて数値が急速に改善。最終的にCPA6,600円まで低下し、期間全体でもCPA9,500円台と、Google広告比で約30%のコスト削減に成功しました。
2.Microsoft広告成功事例(B2C商材)
2-1.自動車販売業(特殊車両)
■課題感
Google広告側でのCPC高騰(平均CPC1,000円以上)
■Microsoft広告利用目的
CPCの高騰により機会損失が生じやすいCV確度の高いクエリでクリックを獲得し、副次的なCV獲得を狙う
■結果
初月はCV確度の高いクエリでのクリック獲得に成功、2ヶ月目には5件のCVを獲得

特殊車両という高単価商材であるため、Google広告でのCPCが高騰しており、Microsoft広告の活用を模索しました。その結果、初月からGoogle広告比で約50%という安価なCPCでクリックを確保し、2ヶ月目にはCVの獲得にも至りました。
成功のポイントは、Google広告でCV獲得実績のあるクエリの転用です。複雑な施策を行わずとも、シンプルに配信面を拡大するだけで成果創出につながりました。
2-2.シェアハウス事業
■課題感
Google広告側でのCPA高騰(平均CPA70,000円前後)
■Microsoft広告利用目的
予算には比較的余裕があるが、Google広告におけるCPAの最適化には限界が見え始めていた
そこで、同等のCPA水準を維持できる新たな獲得チャネルとして、Microsoft広告の活用を模索
■結果
配信初週こそCPAが20万円となったものの、2週目以降は挙動が安定し、最終的にGoogle広告と同水準のCPA6.5万円でCV獲得

Google広告におけるCPA最適化の頭打ち感を受け、Microsoft広告活用で新たな獲得チャネルを模索しました。その結果、初週こそCPAが20万円まで高騰しましたが、2週目からは6.5万円で推移。Google広告の平均CPA7万円よりも良好な水準で、継続的にCVを獲得できています。
成功のポイントは、検索広告とP-MAXを並行導入するパワーペアのような構成を採用した点です。
Google広告の勝ちパターンをMicrosoft広告でも再現することで、成果創出につながりました。
2-3.学習塾事業
■課題感
Google広告側での施策最適化頭打ち感
■Microsoft広告利用目的
Google広告を主軸とした運用において、定量的な成果に不満はなかったが、施策が一巡し手詰まり感があったため、Microsoft広告に新たな可能性を求めた
■結果
配信初週から安価なCPAで安定的にCV獲得

Google広告における施策を多角的に実行されてきたお客様で、予算も十分に投下して最適化を行い、目標とする成果を獲得してきました。
こうした背景から、「Google広告の施策は一通り実施したため、他に有効な手立てはないか?」というご相談をいただき、媒体特性の近いMicrosoft広告に着目しました。
成功のポイントは、検索広告のみに限定し、かつGoogle広告でCV獲得実績のあるキーワードのみに絞って配信することで、高い費用対効果を維持した点です。
2-4.アミューズメント関連EC販売事業
■課題感
Google広告での獲得が安定化したため、さらなる拡大先が欲しい
■Microsoft広告利用目的
Google広告と同程度のCPA(1,500-2,000円)を維持したまま、獲得先を広げる際にMicrosoft広告が候補に
■結果
配信開始直後からCPA2,000円以内を維持、安定して獲得し期間CPAは1,400円に

比較的ニッチな領域において、Google広告を長年運用する中で、市場の成熟に伴うCPCの高騰など、様々な課題に直面してきました。それらの課題を解決することでCPAも十分に最適化され、当該市場におけるシェアも強固に確保できている状況でした。
そこで、さらなる拡大に向けて新たな媒体を模索するフェーズとなり、媒体特性を踏まえてMicrosoft広告を導入しました。
その結果、配信開始直後から目標CPAを達成し、その後も安定してCPA1,400円でCVを獲得できています。
3.まとめ
- Google広告の設計をMicrosoft広告に転用
- 成熟後は検索広告&P-MAXのパワーペア構成に
- 検索なら除外、P-MAXはアセットPDCAなどの基本をおさせて継続
また弊社実績をもとに、Microsoft広告はGoogle広告と比較し、予算を10分の1~半分に、
CPCを半分に抑えられる可能性があるため、Microsoft広告とGoogle広告を両方配信することで、
全体のCPAを抑えながら配信することができます。
4.その他
また、弊社ではMicrosoft広告のアップデート情報を随時まとめ、発信しております。
アップデート情報をお探しの方は、ぜひご確認いただければと思います。