Microsoft広告を運用する場合、検索広告で自動入札機能を活用すると効果的です。
今回は、Microsoft広告における自動入札の特徴と、検索広告で活用するためのポイントについてご紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。
Microsoft広告の自動入札について
Microsoft広告では、AI技術を活用した自動入札戦略が広く採用されています。
中でも、拡張クリック単価(eCPC)は、多くの広告主に推奨されている入札方式です。
拡張クリック単価は、特にコンバージョン獲得に積極的なアプローチを取る傾向があります。
そのため、主要KPIがコンバージョン数である広告主にとっては、非常に効果的な選択肢といえるでしょう。
自動入札の導入には一定の基準があり、たとえばtCPA(目標コスト/コンバージョン)の場合は30日間で30コンバージョン、tROAS(目標広告費用対効果)の場合は30日間で50コンバージョンといった指標が設定されています。
これらの指標を満たすことで、他の自動入札戦略への移行を検討できます。
自動入札を検索広告で活用するポイント
自動入札を検索広告で活用するポイントは、次の3つです。
- シンプルなキャンペーン構成
- キーワードの適切な活用
- 自動入札戦略の適切な選択と運用
それぞれ解説します。
シンプルなキャンペーン構成
Microsoft広告では、機械学習の効率を高めるため、キャンペーン構成をシンプルに保つことが推奨されています。
具体的には、キャンペーン、広告グループ、レスポンシブ検索広告を可能な限り1対1対1の関係で構築することが望ましいです。
また、コンバージョン目標の設定も過度に細かくしないことが重要です。
マイクロコンバージョンを複数設定するよりも、1つか2つの主要なコンバージョン目標に絞ることで、機械学習がより効果的に機能し、効率的な配信につながります。
キーワードの適切な活用
キーワードの設定においては、部分一致の活用をおすすめします。
Microsoft広告の部分一致は他のプラットフォームと比べて拡張性が狭い傾向にありますが、初期段階でのボリューム確保には効果的です。
ただし、キーワードそのものは広く登録することが推奨されています。
これは、Microsoft広告の管理画面で表示される検索クエリが限定的であるため、幅広いキーワードを登録することで、より多くのマッチングチャンスを得られるからです。
自動入札戦略の適切な選択と運用
自動入札戦略の選択には、コンバージョン数の最大化、目標コンバージョン単価、拡張クリック単価などがあります。
これらの使い分けは基本的に他の広告プラットフォームと同様ですが、Microsoft広告では特に拡張クリック単価の活用が推奨されています。
また、自動入札戦略を変更した際は、即座に効果が現れない可能性があります。
特にtCPAやtROASに切り替えた直後は、数日間の待機期間を設けることが重要です。
頻繁な変更は機械学習の妨げとなるため、Microsoft広告では特に辛抱強く運用することが大切になります。
まとめ
Microsoft広告の自動入札を効果的に活用するには、シンプルなキャンペーン構成、適切なキーワード設定、そして自動入札戦略の適切な選択と運用がポイントとなります。
また、Microsoft広告はBtoB広告に強みを持つ一方で、高価格帯のBtoC商材(不動産、旅行、自動車など)でも効果を発揮しています。
ターゲット層や商材の特性に応じて、Microsoft広告の特徴を活かした運用戦略を立てることが重要です。
Microsoft広告の特性を理解し、自社の広告目標に合わせて柔軟に対応することで、より効果的な広告運用を実現できるでしょう。