リスティング広告は、適切なターゲティングと運用によって大きな成果を上げることができる広告です。ただし、効果的に運営するには除外設定の活用が欠かせません。
今回の記事では、リスティング広告における除外設定の重要性や設定できる種類について解説します。
除外設定によってリスティング広告を効果的に運用したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
除外設定の重要性
リスティング広告では自動入札によってターゲティングも自動で最適化されるため、除外設定は不要だと思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、早く成果を出すには、効果の低いユーザーや広告枠を除外することが大切です。
一度除外したターゲットを後から再び広告配信の対象にするのは難しいものです。
そのため、まずは狭い範囲で効果を出し、そこから徐々にターゲットを広げていくことをおすすめします。
早い段階で成果を出せれば、次の戦略を考える余裕も生まれます。
最初に「広告を出さない対象」をしっかり決めておけば、効率的に広告運用を進められるでしょう。
除外キーワードの設定方法
除外キーワードの設定は、各広告フォーマットの管理ツールで簡単に行うことが可能です。
まず、広告キャンペーンや広告グループごとに除外キーワードを設定しましょう。
具体的には、ユーザーの検索意図に合わないキーワードや誤解を招く可能性のあるキーワード、無駄な費用が発生しているキーワードなどをリストアップし、除外キーワードリストに追加します。
例えば、「無料」や「レビュー」などのキーワードを除外することで、無料情報を探しているユーザーや単なる情報収集を目的としたユーザーを避けられます。
また、競合他社の名前を含むキーワードを除外すれば、意図しないユーザーの流入を防ぐことも可能です。
除外設定の種類
除外設定はキーワードだけではありません。
Google広告の検索広告では、下記のような特定のユーザー層に対しても除外設定ができます。
- 地域:特定地域で広告配信を除外
- 曜日と時間:広告配信したい曜日と時間を指定し、それ以外の曜日と時間で広告配信を除外
- ユーザー特性(年齢・性別・世帯収入):広告配信対象外のユーザーを除外
- デバイス:パソコン、モバイル、タブレットなど特定のデバイスで広告配信を除外
- 購買意向:関連性の低い可能性があるユーザーを除外
- Webサイトを訪問したユーザー:Webサイトに来訪済のユーザー・コンバージョン済のユーザーを除外
このように、さまざまな情報をもとにした除外設定ができるため、活用するとよいでしょう。
広告が無駄に表示されることを防げるので、ターゲット層に集中した広告展開が可能となります。
また、一定期間内に訪問したものの興味を示さなかったユーザーを除外する一方、過去に訪れたものの、コンバージョンに至らなかったユーザーを再ターゲティングするといった使い方も有効です。
より関心の高いユーザーに対して広告を表示することで、広告費用の効率的な運用が可能です。
まとめ
リスティング広告の効果を最大化するには、除外設定を適切に行う必要があります。
無関係なキーワードやユーザー層を除外することで、広告のターゲティング精度を高め、無駄な費用を削減できます。
ぜひ、効果的なリスティング広告運用のためにお役立てください。