2024年2月28日(水)、Yahoo!広告ディスプレイ広告(運用型)において、スマートターゲティングが正式にリリースされました。
本記事は、スマートターゲティングのβ版からアップデートされた正式版の概要を解説します。
スマートターゲティングとは
スマートターゲティングとは、ユーザーの行動履歴を利用したターゲティングの範囲を超えて、コンバージョンに至る可能性の高いユーザーに自動で広告配信する機能です。
スマートターゲティングを利用すると、システムが自動でターゲティングを最適化するため、細かいターゲティング設定をおこなう負担が軽減されます。
利用条件、設定、注意点などの詳細はYahoo!広告ヘルプよりご確認ください。
正式版におけるアップデート
スマートターゲティング正式版の提供に伴い、β版からの仕様アップデートが3点あります。
- オーディエンスリストターゲティングの除外設定を適用
- リーチ可能なユーザー数は予算に応じて変動※
- キャンペーンエディターでも提供
※入札戦略「個別クリック単価」で利用した場合に限ります。
β版からの機能改善
LINEヤフー株式会社は、2023年12月5日〜12月11日にβ版の性能と正式版の性能を比較した配信テストを実施しました。
その結果、正式版ではあらゆる広告グループで安定した成果が出ていると報告されています。
具体的には、正式版はβ版と比べてコンバージョン率の中央値が約280%向上し、コンバージョン単価の中央値が約64%低減したとのことです。
なお、このテストの対象条件は、以下となっています。
- キャンペーン目的:コンバージョン・アプリ訴求
- コンバージョン数が1以上のキャンペーンに紐づく広告グループ
Yahoo!広告ディスプレイ広告APIについて
スマートターゲティングの正式版リリースにあたり、Yahoo!広告ディスプレイ広告APIへの影響は次のようになっています。
- 対象バージョン:v13
- 対象サービス:AdGroupService
- 内容:スマートターゲティングのオンオフ設定が可能
まとめ
スマートターゲティングの正式版リリースのお知らせと概要を解説しました。
スマートターゲティングの正式版リリースによって、広告運用者は広告運用の負担軽減や機会損失の改善が期待できるので、ぜひ活用してみてください。