Google広告を運用する場合、既存顧客に対してアプローチするだけでなく、新規顧客を獲得することも重要です。
Google広告では、新規顧客の獲得を効率的に行うため、「新規顧客の獲得」目標という機能の設定が可能です。
この機能はGoogle広告の検索キャンペーンとP-MAXキャンペーンで利用でき、活用することによって新規顧客の獲得に向けた広告配信が実現します。
今回は、Google広告の「新規顧客の獲得」目標について、そのメリットや設定方法を紹介します。
「新規顧客の獲得」目標の3つのメリットとは
「新規顧客の獲得」目標を設定・利用するメリットは、次の3つです。
- 新規顧客中心の広告配信が可能
- P-MAXで既存顧客を外した配信が可能
- 獲得数の内訳を簡単に確認可能
それぞれ解説します。
新規顧客中心の広告配信が可能
「新規顧客の獲得」目標の利用によって、任意の価値設定をした新規顧客への広告配信に重点を置いたり、新規顧客だけに広告配信をしたりすることができます。
運用を改善する際は、費用効果の面からも既存顧客への広告配信が増えがちですが、新規顧客を中心とした運用を重視することも必要です。
そういった場合に、大変活用しやすいと言えるでしょう。
P-MAXで既存顧客を外した配信が可能
P-MAXではオーディエンスの除外設定が不可となっていますが、「新規顧客の獲得」目標を利用することで既存顧客のリストを外した広告配信が可能です。
またP-MAXにおいても、既存顧客を完全に外すだけでなく、既存顧客よりも新規顧客を重視した広告配信ができます。
獲得数の内訳を簡単に確認可能
管理画面上で新規顧客と既存顧客の獲得数を確認する場合、オーディエンスに既存顧客のリストを入れ、既存顧客からの獲得数、それ以外を新規顧客からの獲得数として見る方法をとっていた方が多いでしょう。
「新規顧客の獲得」目標を設定することで、新規顧客と既存顧客に分けたコンバージョン数を簡単に確認できるようになります。
「新規顧客の獲得」目標の設定方法
「新規顧客の獲得」目標を設定する方法は下記の通りです。
- 広告管理画面に入る
- キャンペーン設定>「顧客の獲得」
- 「新規顧客の獲得を重視してキャンペーンを最適化する」にチェックを入れる
ただし、この設定には「新規顧客値」モードと「新規顧客のみ」モードの2種類があります。
これらは、広告の目的によって使い分けることが可能です。
「新規顧客値」モード
「新規顧客値」モードは、既存顧客より新規顧客に対する入札単価を高くする推奨設定モードです。
「新規顧客値」モードを使うと、既存顧客の購入のコンバージョン値よりも新規顧客の初回購入のコンバージョン値を高く設定することによって、新規顧客を重視した獲得ができます。
新規顧客の開拓が進まない場合はこの機能を利用し、新規顧客獲得の比重を増やす設定をしておくことがおすすめです。
「新規顧客のみ」モード
「新規顧客のみ」モードは、これまでの購入状況やアップロードした既存顧客リストに基づいて判断された新規顧客だけに広告が表示されるモードです。
新規顧客開拓に集中したい時など、新規顧客の獲得のみを目的とする広告配信を行う場合は、「新規顧客のみ」モードの利用をおすすめします。
まとめ
今回は、Google広告の「新規顧客の獲得」目標について、3つのメリットや設定方法を紹介しました。
「新規顧客の獲得」目標は、新規顧客を開拓する場合、大変便利に活用することができます。
ぜひ、今後の広告運用にお役立てください。