こんにちは。今回は、Yahoo!とGoogleのディスプレイ広告で、ターゲティングを組み合わせたときの動作についてそれぞれご説明したいと思います。
私自身、過去にYahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)で複数のターゲティングを設定していたら、極端に配信ボリュームが少なくなった!という経験があります。今回は、私と同じように、意図しない形でターゲティングを絞り込み配信量が減ってしまうという人が減ればいいなと思い、本記事にまとめました。
ディスプレイ広告についてのまとめ記事はコチラ⇩
【2022年版】ディスプレイ広告とは?役割と種類、リスティング広告との違いを解説
Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)
まず初めに、Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)(以下YDNと呼びます)のターゲティングは以下の10個となります。
- 性別
- 年齢
- サイトリターゲティング
- サーチキーワード
- オーディエンスカテゴリー
- サイトカテゴリー
- プレイスメント
- 地域
- 曜日・時間帯ターゲティング
- デバイス
これらを組み合わせた場合、以下のような動きとなります。
- 同一ターゲティング内:OR条件
- 異なるターゲティング間:AND条件
これらについて、以下にて詳しく説明いたします。
同一ターゲティング内
同一ターゲティング内で複数の項目を設定した場合OR条件となり、設定した項目のうち少なくともどれか一つ以上に当てはまる人に対して広告が配信されます。
例)オーディエンスカテゴリーで「美容、健康」と「旅行」の2つを設定した場合、「美容、健康」に興味のあるユーザーと「旅行」に興味のあるユーザーの両方に配信されます。
異なるターゲティング間
異なるターゲティング間で複数の項目を設定した場合はAND条件となり、設定した項目のすべてに当てはまる人に対して広告が配信されます。
例)オーディエンスカテゴリーで「美容、健康」、年齢「22歳~29歳」を設定した場合、「美容、健康」に興味があり、かつ「22歳~29歳」であるユーザーに配信されます。
下図のようにイメージしていただくと分かりやすいかと思います。
複数のターゲティング間でOR条件で配信したい場合
上記のように複数のターゲティング間でOR条件で配信したい場合、広告グループを分ける必要があります。
例えば、グルメサイトの配信をする際、「グルメ、料理」に興味がある人とサイト来訪者の両方に配信したい場合、一つの広告グループにてオーディエンスカテゴリーの「グルメ、料理」、もう一つの広告グループにてサイトリターゲティングで「リターゲティングリスト」の設定をする必要があります。
同一広告グループ内にて、オーディエンスカテゴリーで「グルメ、料理」、サイトリターゲティングで「リターゲティングリスト」の両方を設定すると、その両方に当てはまるユーザーのみにしか配信されないので注意が必要です。
Google ディスプレイ広告
Googleディスプレイ広告(以下GDNと呼びます)で選べるターゲティングは大きく分けてざっくり以下となります。
- ユーザー属性:年齢、性別、子供の有無、世帯収入
- プレースメント
- トピック
- キーワード
- オーディエンス:詳しいユーザー属性・アフィニティ・購買意向強、ライフイベント・リマーケティングと類似ユーザー・お客様の組み合わせオーディエンス・カスタムオーディエンス
これらを組み合わせた場合、GDNも基本はYDNと同じく以下のような動きになります。
- 同一ターゲティング内:OR条件
- 異なるターゲティング間:AND条件
これだけ見るとYahoo!と同じでは?と思いますが、GoogleとYahoo!ではターゲティングの分け方が異なるため、Yahoo!ではOR条件だったターゲティングの組み合わせが、GoogleではAND条件となることがあります。詳しくは下記でご説明いたします。
GoogleとYahoo!での違い
GDNにて、YDNの例で記載したようなグルメサイトの配信をする場合、「グルメ」と「リマーケティング」を設定すると、「グルメ」は「オーディエンス」内のアフィニティカテゴリ、「リマーケティング」は「オーディエンス」内の「ウェブサイトを訪れたユーザー」でどちらも同じ「オーディエンス」内となるのでOR条件となります。
同一ターゲティング内でAND条件にしたいときどうすればいいの?
じゃあ、同一ターゲティング内でAND条件で配信したい場合はどうすればいいの?と思う方もいるかと思います。(例)YDNで「グルメ、料理」、サイトリターゲティングで「リターゲティングリスト」の両方に当てはまる人に配信したい。GDNで「グルメ」「旅行好き」の両方に当てはまる人に配信したい。
同一ターゲティング内でAND条件で配信したい場合、リストの組み合わせを使用しましょう。Yahoo!では「ターゲットリスト(組み合わせ)」、Googleでは「組み合わせオーディエンス」というものがあるのでこれを使用することで同一広告グループ内でのAND条件の配信が可能となります。
本記事では「ターゲットリスト(組み合わせ)」、「組み合わせオーディエンス」の詳細については割愛させていただきますので、気になる方は下記ご参照ください。
Yahoo!:ターゲットリストとは
Google:組み合わせオーディエンスについて
まとめ
上記のように、Yahoo!とGDNでターゲティングの動作が少し異なることをしっかり頭にいれて広告運用できるといいですね。この記事が皆様のお役に立ちますと幸いです。