アップデートが頻繁なGoogle Analyticsですが、その度にメニューの名称変更や追加があり、キーワード関連のメニューでは5種類(2015年8月現在)となっておりますが、それぞれの違いが分からない方も多いのではないでしょうか?
本日はこのキーワード関連のメニューの違いについてご紹介します。
キーワード関連のメニュー5種類
現在、集客メニュー内にあるキーワード関連のメニューは下記の5種類となります。
- AdWords > キーワード
- AdWords > 検索語句
- 検索エンジン最適化 > 検索クエリ
- キャンペーン > 検索広告キーワード
- キャンペーン > オーガニック検索トラフィック
それでは、それぞれの違いを見ていきましょう。
AdWords > キーワード
AdWordsで広告主が検索連動広告で入稿しているキーワードが表示されます。
内容としてはAdWords管理画面上のデータと同様となりますので、アナリティクスのみ閲覧している担当者には便利なメニューだと思います。
また、注意点としてはAdWordsとアナリティクスを連携していない場合、表示される項目が全て(not set)になってしまいます。(AdWordsの自動タグ設定を使用していても表示不可)
AdWords > 検索語句
上記の「AdWords > キーワード」同様にAdWords管理画面内で確認できる検索語句のデータを流用し表示しています。
こちらもAdWordsとアナリティクスの連携が行われていないと(not set)表示となります。
検索エンジン最適化 > 検索クエリ
こちらはGoogle検索結果にサイトURLが表示された時に使われた検索クエリ(検索されたキーワード)が表示されます。AdWordsの内容は含まれません。
このメニューの特徴としては、主にSEOでクリック率や掲載順位を確認するツールなので、コンバージョンの項目がありません。
使用する場合はSearch Console(旧ウェブマスターツール)との連携が必要となります。
キャンペーン > 検索広告キーワード
上記にある「AdWords > キーワード」との違いは、AdWordsとアナリティクスが連携していないくても表示がされます。
また「AdWords > キーワード」では検索連動広告のみでしたが、こちらではディスプレイ広告も反映されます。
ただ、検索広告キーワードというメニュー名ですがAdWordsのみのデータのため、Yahoo!スポンサードサーチやYDNなど他媒体の広告は含まれません。
キャンペーン > オーガニック検索トラフィック
上記にある「検索エンジン最適化 > 検索クエリ」との違いは、Search Consoleとアナリティクスが連携していないくても表示がされます。
また、表示されるデータは、Google以外のYahoo!やBingなど、チャネルがOrganic Searchと判定されるものの合算値となります。
まとめ
今回ご紹介したメニューは一見似ている内容もありますが、それぞれ計測しているデータに違いがあるので、しっかり内容を把握をした上で役立ていきたいですね。
ご紹介しましたキーワードに関するデータを、リスティング広告に役立てるなら「検索エンジン最適化 > 検索クエリ」からクリック率の高いキーワードを選んだり、「キャンペーン > オーガニック検索トラフィック」でコンバージョンが獲得できているキーワードを追加を行うのが効果的かと考えます。
個人的には、これまでアナリティクスの代名詞でもあった流入キーワード(現メニューではオーガニック検索トラフィック)の表示箇所がメニュー内で下位に表示されるようになり、代わりにAdWordsやソーシャルが上位に表示されていることが気になりました。
「今後、SEOだけで流入数を増やすことは難しいから、サイト運用を行うならAdWordsやソーシャルも意識しなさい」とのGoogleからのメッセージかもしれないですね。。。