前回の記事では、アナリティクスで目標設定できる場合において、お問い合わせが減ってしまった原因をどのように突き止めれば良いかというテーマでお話していました。
今回も引き続き、目標設定をした際のアナリティクスの利用方法についてご紹介します。
原因は、来る人が変わったのか、来た人の動きが変化したか
少しおさらいしてみると、お問い合わせが減ってしまう原因は
【原因1】サイト訪問時の流入元(+流入数)が変化した
【原因2】サイト訪問時のページ遷移が変化した
このどちらかになることがほとんどでしたね。つまり、特にサイトに変化を与えていない場合は、【原因1】そのサイトに来る経路やユーザーが変化したか、【原因2】来たユーザーの動き(=ページ遷移)が変化したのか、原因はこの2つにしぼることができます。
前回は【原因1】についてご説明したので、今日は【原因2】のサイト訪問時のがページ遷移の変化をどのように確認するのかをご紹介したいと思います。
とりあえずユーザーサマリーを比較しよう
細かくページ遷移を確認するために、まずはユーザーサマリーで
- 平均セッション時間(サイトの滞在時間)
- ページ/セッション(平均ページビュー数)
- 直帰率
をざっくり確認してみましょう。ユーザーサマリーの場合は期間を1ヶ月で比較し、期間を2ヶ月、3ヶ月と広げて数字の差がでるかを確認してみましょう。
※上記の指標は原因1の流入元の変化でも数値の差が出やすいので、あくまでもサイトのCVR(コンバージョン率)の変化がないのにコンバージョン数が減少したとき、ページ遷移の変化を探る手段として活用してください。
それぞれの数字の変化に気がついたら…
滞在時間が2割から3割程度減少(増加)していたら、平均ページビュー数が比例して減少(増加)しているかを確認してみましょう。これにより、1ページあたりの閲覧時間に変化があるのかどうかを確認することができます。
【パターンA】
ページビュー数の変化がない場合は1ページあたりの閲覧時間が短くなっているということになり、直帰率の変化が重要になります。ユーザーサマリーはすべてのランディングページごとの直帰率が均した状態で表示されるので、このあとランディングページごとに確認します。
【パターンB】
ページビュー数も比例して減少している場合はどのページの閲覧が減っているのかを確認するため、行動フローやすべてのページのサマリーで確認します。
【パターンA】ランディングページごとのデータを確認する
直帰率を細かく分析する場合は、必ずランディングページごとに確認するようにしましょう。
一般的なコーポレートサイトはトップページをランディングページとして流入するアクセスがほとんどですが、コラムページやECサイトなど、セッション数の多いランディングページを複数持つサイトはランディングページごとに数値を確認することが必須です。
行動レポートのサイトコンテンツから『ランディングページ』レポートを確認してみましょう。セッション数上位5〜10ページのデータを期間ごとに比較し、原因となるページをみつけます。
【パターンB】すべてのページのサマリー、行動レポートを確認する
こちらも行動レポートをひらき、まずは『すべてのページ』レポートでページビュー数上位5〜10位を確認し、期間比較で順位の差やページビュー数に大きな変化が出ていないかを確認しましょう。
※アナリティクスは期間を比較すると自動で期間比をパーセンテージで表示してくれるので便利です。
すべてのページレポートで、大きな数値の変化のあるページを見つけたら、今度は行動フローにうつります。レポートをひらくとランディングページごとのデータから確認できるので(本日現在)、先程洗いだしたページの遷移前の情報を確認していきましょう。なにかしらの要因がそこにあるはずです。
まとめ
前回と今回はレポートの確認方法のみをまとめたので、次回は要因となったページから、なぜそうなってしまったかの原因をどう突き止めていくのかをご紹介していきたいと思います。