2025年8〜9月のYahoo!広告のアップデートでは、広告出稿の対象が広がり、さらに運用効率を高める仕組みが追加されたことが大きな特徴です。
特に検索広告(ショッピング)の制限解除は、今まで出稿できなかった事業者にとって追い風となる内容でした。
本記事では、広告運用者が押さえておくべき最新のアップデートを整理して紹介します。
8〜9月の主なアップデート

この時期のアップデートは大きく次の3つに分けられます。
- 検索広告(ショッピング)の制限解除
- 検索広告の改善
- 運用・管理面の刷新
それぞれの内容を簡潔に見ていきましょう。
1. 検索広告(ショッピング)の制限解除
今回の最大のトピックは、検索広告(ショッピング)に関する規制緩和です。
これまで対象外だった CtoC(個人間取引)サイト が出稿可能になり、中古商品の掲載 も条件付きで解禁されました。
さらに、薬機法関連カテゴリ についても一部規制が緩和され、医薬品や化粧品などの出稿が可能に。
ただし、禁煙グッズや性機能改善などの商品は引き続き制限対象なので、出稿前に基準を確認する必要があります。
2. 検索広告関連の改善
検索広告では、広告作成の効率化とターゲティングの精度向上に関する変更がありました。
生成AIがサイト内容を読み取り、クイックリンクアセットを自動提案してくれる新機能が追加され、広告文作成の工数削減に貢献します。
また、地域ターゲティングに地点指定+半径指定が加わり、実店舗を持つ広告主が商圏をより的確に絞り込めるようになりました。
3. 運用・管理まわりの変更
広告管理の仕組みに関しても、利便性向上の動きが進んでいます。
支払い方法では、検索広告とディスプレイ広告(運用型)を対象にクレジットカード後払いが追加されました。
新規アカウントを開設する広告主にとって柔軟なキャッシュフロー管理が可能です。
一方、既存アカウントは対象外のため注意が必要です。
さらに、2025年12月15日からは「ビジネスID」の統合にあわせてお支払いセンターが導入予定です。
運用体制の見直しを早めに進めておくことが求められます。
まとめ
今回のアップデートは「規制緩和」と「利便性向上」の両面で変化がありました。
検索広告(ショッピング)では出稿対象が広がり、新たな市場開拓の可能性が生まれています。
一方で検索広告や管理体制の刷新も進んでおり、日常の運用にも影響が及びます。
単なる仕様変更として流すのではなく、自社の出稿戦略や運用フローを見直す契機とすることが重要です。
ぜひ、今後の広告運用にお役立てください。