2025年8月から9月にかけて、LINE広告では「新入札戦略の正式リリース」「配信プラットフォームの統合対応」「管理負担軽減の機能追加」「否認対応の強化」など、広告効果・運用利便性を高めるアップデートが複数行われました。
本記事では、広告運用者向けにわかりやすく整理して紹介します。
2025年8~9月の主なアップデート一覧
今回のアップデートは、入札戦略から配信先の仕様変更、管理機能の改善、審査対応の利便性向上まで、多岐にわたります。
特に「目標ROAS最適化」「バリュー最適化」といった成果ベースの入札戦略が正式リリースされたことが大きなポイントです。
| 項目 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 目標ROAS最適化機能(自動入札) | ROAS目標に基づいた入札調整をAIが自動で実施 | ウェブサイトコンバージョン目的+購入イベントが対象。 |
| バリュー最適化機能(自動入札) | コンバージョン価値(売上額・利益率など)の最大化を狙う入札戦略 | 同条件で設定可能。ECで特に有効。LINE Tagによる価値計測が前提。 |
| LINEマンガの配信仕様変更 | LINEマンガ向けの広告配信が「LINEファミリーアプリ」へ統合 | LINEマンガのみの配信設定は無効化。継続する場合は許可リストで指定が必要。 |
| 商品フィードのリセット機能追加 | LINE Dynamic Adsでの商品フィードの即時リセットが管理画面上で可能に | リセットまでの待機が不要に。ただし実行後は配信停止&初期化注意。 |
| 審査否認時の導線強化 | 否認になった広告アカウントの管理画面に文言・審査基準リンクを追加 | アカウントリスト上のボタンから再審査ページへスムーズに移行可能。 |
アップデートの狙いと運用上のメリット

これらの変更は「成果に直結する仕組み強化」と「運用者の負担軽減」の両面から進められています。
AIを活用した入札戦略により成果の最適化が進む一方、管理画面から直接フィードをリセットできたり、否認理由をすぐ確認できたりするなど、日々の運用でのストレスを減らす改善も加わっています。
それぞれの狙いと実際のメリットを整理すると以下のとおりです。
- 成果重視の入札がより柔軟に
「バリュー最適化」は購入金額の最大化、「目標ROAS最適化」は費用対効果の維持に優れ、広告主の目的に応じた自動入札の使い分けが可能に。 - 配信設定の見直しが必要に
LINEマンガ向け広告を引き続き行いたい場合は、配信先設定を許可リストで明示的に指定する必要があります。 - 運用効率の向上と安全性の確保
商品フィードのリセットが即時実行可能となり、迅速な対応が可能に。一方で誤操作による配信停止には注意が必要です。 - 審査プロセスの迅速化
否認時の説明リンクや再審査導線の追加で、問題発見から修正・再申請へのスムーズな遷移が期待できます。
まとめ
2025年8~9月のLINE広告アップデートは、広告成果と運用効率に直結する内容が多く、早期の導入・検証が運用成果の向上につながります。
ぜひ、今後のLINE広告運用に役立てれば幸いです。