2025年3月、Meta社が開発したオープンソースのAIモデル「Llama」の総ダウンロード数が10億回を突破しました。
Llamaは世界中で広く活用されており、広告運用担当者にとって強い味方になるツールです。
そこで今回は、Llamaの概要とSNS広告に活かす方法を解説します。
Llamaとは
Llamaとは、InstagramやFacebookを運営するMeta社が提供している、オープンソースのAIモデルです。
Llamaの最大の特徴は大規模言語モデル（LLM）にあり、テキスト生成や翻訳、質問応答、要約など、自然言語処理に関するさまざまなタスクを実行できます。
また、ソースコードは公開されており、ライセンス条件に基づいて、研究者、開発者、企業などが比較的自由に利用、改変、配布できます。
Llamaの活用方法
Llamaは目的によって活用方法が異なりますが、ここではSNS広告における主な活用方法を紹介します。
- 投稿文章やクリエイティブ生成
- 顧客対応
- プログラミング
それぞれ見ていきましょう。
投稿文章やクリエイティブ生成
Llamaに自社ターゲットを入力することで、投稿文章やクリエイティブのアイデアを効率的に生成できます。
Llamaに入力するデータが豊富で正確なほど効果が高くなるため、事前に詳細なペルソナ情報を入力しておきましょう。
顧客対応
Llamaは比較的リアルで自然な会話を実現できる能力を持っています。
そのため、自社アカウントのSNS投稿に寄せられたコメントをLlamaに読み込ませることで、自然で適切なリプライを迅速に作成することが可能です。
これにより、効率的かつ効果的なフォロワー対応が実現し、広告運用担当者の業務効率化やエンゲージメント向上に大きく貢献できます。
プログラミング
Llamaのプログラミング能力とSNS広告のコンテンツ生成能力を組み合わせれば、従来の枠を超えた多様な活用方法を生み出すことができます。
たとえば、SNS広告のパフォーマンスデータを解析して、改善点や次のアクション提案するツールを開発したり、SNS広告に寄せられたコメントをLlamaに読み込ませて、よくある質問に対して自動的に応答するシステムを構築できます。
Llamaの将来性
Llamaは今後SNS広告において、より多くのシーンで活用される可能性が高くなります。
その理由の大きなひとつは、下記のソフトウェアやハードフェアに実装されていくからです。
- AWS
- Databricks
- Google Cloud
- Hugging Face
- Kaggle
- IBM WatsonX
- Microsoft Azure
- NVIDIA NIM
- Snowflake
これらのプラットフォームはクラウドベースで強力な計算リソースと使いやすいインターフェースを提供しており、専門的な知識や大規模なインフラを持たない企業でもLlamaを容易に利用できるようになります。
また、今後は多言語対応が強化され、複数のデータを組み合わせて処理するマルチモーダル化も進められる予定なので、SNS広告の分野においても革新的な広告ソリューションが登場することが期待できます。
まとめ
Meta社が提供しているLlamaの概要とSNS広告に活かす方法を解説しました。
自然言語処理能力に優れ、オープンソースで使えるLlamaは、そのポテンシャルにおいて非常に注目すべきツールです。
今後はどの業界でも生成AIを活用するのが当たり前の時代となるため、Llamaのような高性能な生成AIを早めに使い始めて、SNS広告をより効率的に作成できるようにしましょう。
