近年、TikTokでショートドラマを活用して成果を出す企業が徐々に増えていますが、TikTokを活用したことがない企業にとって、ショートドラマの制作はハードルが高く感じられることも多いでしょう。
しかし、制作のポイントを押さえれば効果的なショートドラマを制作し、TikTokマーケティングを成功に導くことも可能です。
そこで今回は、ショートドラマの先駆者的存在である「ごっこ倶楽部」とデジタル広告を扱う「Septeni Japan株式会社」、「TikTok for Business」のスタッフによる対談をもとに、ショートドラマ制作を成功させるポイントや成功事例を紹介します。
出典：https://tiktok-for-business.co.jp/archives/23306/
デジタルマーケティングの思考を取り入れる
ごっこ倶楽部がこれまで多くのショートドラマ広告を成功させてきた大きな理由の一つに、「デジタルマーケティングの思考を取り入れた」ことが挙げられます。
「デジタルマーケティングの思考」とは、デジタル技術やデータを活用し、顧客との関係構築やマーケティング効果の最大化を目指す考え方です。
デジタルマーケティングの思考には、以下のようなものがあります。
- WebサイトやSNS、メール、動画など、さまざまなデータ収集と分析による意思決定
- AI、機械学習、ビッグデータなどの先端技術を活用
- オンラインとオフラインのマーケティング活動の統合
ごっこ倶楽部は、ショートドラマ制作におけるすべての要素を定義、分解、整理して、デジタルマーケティングで各構成における役割を明確にしています。
そして、ショートドラマの冒頭や中盤、終盤にそれぞれ何が起きるのかといったことを独自の分析手法で整理したり、言語化することで再現性の高いコンテンツを制作しています。
ストーリーテリングの重要性を理解する
Septeni Japan株式会社がTikTokのショートドラマ制作で成功を収めている秘訣は多岐にわたりますが、「デジタルマーケティング」と「ストーリーテリング（物語）の重要性」を深く理解していることが挙げられます。
特に、情報があふれる現代では単に情報を羅列するだけでは人々の心に響きにくいため、ターゲット層の共感を呼ぶような「日常の悩みや喜び」などのさまざまなテーマをもとにしたストーリーテリング制作が非常に重要です。
ショートドラマ制作はストーリーテリングが重視されているため、これまでTikTok広告の活用が想定されていなかった業界にも新たな可能性をもたらします。
たとえば、金融や人材、不動産といった商品やサービスが複雑な業界も、ストーリーテリングを通してユーザーの共感を呼び、効果的なマーケティングを展開できる可能性を秘めています。
視聴回数300万回以上など大きな成功事例も
ここでは、Septeni Japan株式会社がクライアントのアカウントでオーガニック投稿した結果、合計で300万回以上視聴された成功事例を紹介します。
TikTokのようなプラットフォームでは、ユーザーは自然なコンテンツ体験を求める傾向があり、広告色が強すぎると敬遠されがちです。
そのため、Septeni Japan株式会社は、広告とオーガニック投稿がシームレスに流れてくるショートドラマを広告素材としてカスタマイズしました。
この結果、視聴回数は合計300万回以上を超え、通常のクリエイティブ素材よりもCPI（インストール単価）が約10%改善し、アプリインストール後の課金についても、ショートドラマ経由のユーザーの課金CPA（顧客獲得単価）を約18%改善できています。
Septeni Japan株式会社の成功事例から、ショートドラマの形式の広告はエンターテインメント性が高く、視聴を継続させる傾向が高いため、TikTokにおいて高い効果を発揮する可能性を秘めているといえます。
まとめ
TikTokマーケティングにおける、ショートドラマ制作の成功ポイントと成功事例を紹介しました。
ショートドラマ形式の広告は従来の広告手法と比較して、視聴維持率やブランドイメージの向上、高い拡散効果が期待できます。
TikTokなどのSNS広告を活用してこなかった企業にとって、ショートドラマ形式の広告は非常に有効な手段となるので、ぜひ今後の広告運用に活用してみてください。
