2024年1月23日(米時間)、GoolgeはGoolge広告の会話機能に同社の生成AIモデル「Gemini」を統合することを発表しました。
現在は英米利用(英語版)のみとなっていますが、数週間中にグローバル化に対応した英語版が利用可能となり、対応言語も拡大していく予定です。
本記事では、生成AI「Gemini」の概要とGeminiを会話機能に追加するメリットを解説します。
Geminiについて
Geminiとは、GoogleのAI研究部門とコンピューターサイエンス研究部をはじめとする、Google内の共同チームによって開発された最新の生成AIモデルです。
Geminiはテキストや音声、画像といった異なる種類の情報を同時に受け取り、スムーズかつ自然に情報処理できる高い能力を持っているのが特徴です。
例えば、ビデオの音声と映像の情報を理解して応答を生成したり、動画の前後の文脈を理解してより精度の高い解析をおこなうこともできます。
また、Geminiはプログラミング言語の理解やコード説明、高品質なコード生成などの高度なプログラミング能力を持っているので、チャット形式でコード生成を指示したり、目的を入力するだけでコードの原案作成、さらには抽象度の高い内容などにも対応してくれます。
Geminiには、下記3つのモデルサイズが提供されています。
- Gemini Ultra:非常に複雑で幅広いタスクに対応できる最大モデル
- Gemini Pro:コストやレイテンシがバランス良く最適化されたモデル
- Gemini Nano:Nano-1とNano-2を提供する効率的なモデル
上記でも、Gemini Proはコンシューマー向け生成AIサービス「Band」に導入されており(英語版のみ)、Google CloudのAI開発プラットフォーム「Vertex AI」でも生成AIの基盤モデルとして導入される予定なので、今後のメインストリームとなっていくでしょう。
Geminiを会話機能に追加するメリット
GeminiをGoogle広告の会話機能に追加することで、広告主は検索広告キャンペーンを迅速に構築・拡張できるようになります。
Google広告の会話機能は、チャットベースのツールで検索キャンペーンを構築するサービスです。
そのため、WebサイトのURLを入力すれば、そのサイトの既存画像と生成AIを使って、キャンペーンに合った画像をすぐに生成できるようになります。
会話機能で生成した画像には、「SynthID」の見えない透かしが自動的に入り、画像AIによって生成されたことを示す仕組みになっています。
まとめ
生成AI「Gemini」の概要とGeminiを会話機能に追加するメリットを解説しました。
Google広告の会話機能でGeminiが統合されることで、広告主は検索広告キャンペーンの画像をAIで生成できるようになり、より広告運用が効率的になるでしょう。
ぜひ、今後の広告運用にお役立てください。