LINE公式アカウントの「リッチメニュー」は、単なる定型ボタンではなく、今やユーザーの属性や行動に合わせて表示を最適化できる強力な集客・販促ツールへと進化しています。
多くのユーザーにタップしてもらうには、テンプレートとアクションの選び方、そしてデザインの工夫が不可欠です。
本記事では、多くのユーザーにタップされるリッチメニューの構成から、具体的な設定手順をわかりやすく解説します。
リッチメニューの構成
リッチメニューの構成は「誰に何をさせたいか」というゴールを明確にし、そのために最適な「テンプレート」と「アクション」を決めることから始まります。
テンプレートの選択
テンプレートの選択では、リッチメニューのサイズ(大・小)とボタンの分割数を決定します。
大サイズは視認性が高く、ブランド訴求や重要な情報を目立たせたい場合に最適です。
特に利用の多い6分割(大)は、主要な情報を過不足なくバランス良く配置できる万能な構成です。
情報が多すぎる場合は、タブ形式でのメニュー切り替えも検討しましょう。
アクションの選択
リッチメニューのボタンは、ユーザーにとってのアクション(ゴール設定)です。
アカウントの主要な目的に合わせ、適切なアクションを設定しましょう。
| アクション | 主な目的 | 例 |
|---|---|---|
| リンク | 外部サイトへの誘導 | 予約、ECサイト、ブログ、マイページ |
| クーポン | 来店・購入の促進 | 限定クーポン、特典ページ |
| テキスト | トーク内での情報提供 | Q&A、自動応答、チャットボット起動 |
| ショップカード | リピートの促進 | ポイントカード表示 |
最優先のゴールは必ずリッチメニューに含め、デザインで最も目立つ場所に配置するようにしましょう。
タップ率を高めるデザインと配置
構成が決まったら、ユーザーが直感的にタップしたくなるデザインと配置を行います。
画像作成
テンプレートで決めたサイズに合わせて画像デザインを作成します。
各ボタンのタップ領域がずれないよう、文字とアイコンを明確に配置しましょう。
視線誘導を意識した配置
人の視線は「左上」から始まり、中央、そして右下へと流れる傾向があるため、以下のように設定するのがおすすめです。
- 左上・中央:最も重要なアクションを配置
- 右下:定番メニューなど、優先度がやや低いものを配置
CTA(行動喚起)の明確化
ボタンの画像内テキストは、「メニュー」のような抽象的な言葉ではなく、「予約する」「限定クーポンを見る」「Q&A」のように、ユーザーがタップした後に何が起こるかを具体的に示す言葉を使用しましょう。
設定手順
リッチメニューの設定手順は以下の通りです。
- 管理画面の「リッチメニュー」から「作成」を選択
- タイトル、表示期間、メニューバーのテキストを設定
- テンプレートをクリック
- テンプレートを選択
- 画像の「設定」をクリック
- 「エリアごとに画像を作成」を選択
- デザイン済みのテンプレートを選択し、作成した画像をアップロード
- 画像上の各エリア(A, B, Cなど)のアクションを設定
- すべて設定したら「適用」をクリック
これらのステップを踏むことで、集客効果が見込めるリッチメニューの公開が可能となります。
まとめ

LINEリッチメニューは単なる情報表示スペースではなく、ユーザーの行動を設計するための強力なツールです。
今回紹介した構成と設定手順を実践し、LINE公式アカウントの集客効果と顧客体験の向上を実現しましょう。