ユーザーと対話しながら自社商品の宣伝ができる『チャットボット広告』という手法をご存知でしょうか?
AI技術の進歩によって、最近注目されているマーケティングツールです。
本記事では、チャットボット広告の種類や、どのような媒体で配信が可能かについて解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
チャットボット広告とは?
そもそもチャットボットとは、人工知能(AI)を活用した「自動会話プログラム」のことです。
通販サイトやサービスページで、問い合わせをしたい場合に使用したことがある人も多いのではないでしょうか?
ユーザーと自動会話を通して求めている商品やお悩みを聞き出し、そこから導き出したピッタリの商品を訴求できることが大きなメリットです。
たとえば不動産会社のチャットボットであれば、希望の間取りやエリア、譲れない細かい条件をチャットボットに伝えれば、そこから最適な部屋を探し出してくれる、というものがイメージしやすいかもしれません。
また、人件費が削減できる点もメリットの一つと言えるでしょう。
スタッフが手動でユーザーとやり取りをしなくても、チャットボットなら自動で対応してくれるため、ミスや手間がありません。
チャットボット広告の種類
チャットボット広告には
- 会話型…実際のスタッフとやり取りしているような、自然な会話形式で対応できる
- 選択肢型…広告主が定めた項目からユーザーに選んでもらいコミュニケーションを取る
- キーワード型…事前に登録しておいたキーワードが含まれた質問について回答する
- ハイブリッド型…上記3つの広告の特徴を合わせ持っていて、柔軟な対応ができる
の4つがあります。
選択肢型やキーワード型は、ユーザーから届きそうな質問を想定して回答やキーワードを設定しておく必要があります。
そのため、場合によってはユーザーから十分に意見を引き出せないかもしれません。
ハイブリッド型はかなり柔軟な対応ができ、認知度や購入率のアップが期待できます。しかし、導入にコストがかかるため本当に必要かどうかは十分に検討することが必要です。
チャットボット広告を利用できる媒体
チャットボット広告は、
- LINE広告
- Facebook広告
- Instagram広告
- X広告
- ディスプレイ広告
上記の媒体で配信が可能です。
それぞれ内容を詳しく解説していきます。
LINE広告
LINEは、国内で多くのユーザーが使っているアプリであることに加え、SNSは使用していないが連絡手段はLINEだという方も多いです。そのため、より多くの層へサービスを訴求できるというメリットがあります。
LINE広告でチャットボット広告を配信できる場所は、
- トーク画面の上部
- タイムライン
- LINE NEWS
- その他LINE関連サービス
などさまざまです。
Facebook広告(メッセンジャー型広告)
Facebookの特徴は、実名登録なので生年月日や出身地といったユーザーの情報が正確であることです。
その個人情報をチャットボット広告と組み合わせて使用すれば、ユーザー一人ひとりに対して最適なアプローチができることが大きな強みと言えます。
X(旧Twitter)広告
Facebookほど精密なターゲティングができるわけではありませんが、X広告と連動させてチャットボット広告を行うのも有効です。
チャットで出たやり取りを呟いて拡散すれば多くの人の目に触れる可能性もありますので、拡散して認知度を広めたい場合には良いプラットフォームとなるでしょう。
Instagram広告
ファッションやコスメ、美容や飲食などビジュアルが物を言う業界であれば、写真の共有を目的とするInstagramでの広告運用も高い効果が期待できます。
ディスプレイ広告(チャットバナー広告)
ブログや企業サイトなどに出稿できるディスプレイ(チャットバナー)広告では、
- バナー上でそのままチャットできる
- バナーをクリックするとチャットのスペースが開く
- 別ページに遷移してチャットができる
など、多くのバリエーションがありますので、サイトの雰囲気を壊さないよう柔軟に使い分けることができて便利です。
チャットボット広告を利用することで得られる効果
チャットボット広告の種類について簡単に説明しましたが、ここからは、実際にチャットボット広告を活用するとどのような効果が見込めるかについて見ていきましょう。
ユーザーに合わせてカスタマイズできる
チャットボット広告では、出稿したら終わりの他の広告とは違い、ユーザーの反応をすぐに反映して訴求ポイントを変えていけることが大きな強みです。
「自分のニーズにすぐ応えて寄り添ってくれる」という印象を持ってもらえると、顧客満足度の向上にもつながるはずです。
不特定多数に向けて出す広告よりも、一人ひとりに最も適した形に形態を変えることができるため、より高い効果が期待できます。
ランディングページのコンバージョン率アップ
チャットボット広告なら、そのサービスを強く必要としているターゲットユーザーをランディングページ(LP)に誘導できるため、成約率(コンバージョン率)アップも期待できます。
仕様によってはチャット自体がLPの体裁を持てるようにもカスタマイズできるため、LP制作費用の削減につながるというのもメリットと言えるでしょう。
離脱したユーザーへもリターゲティングできる
お問い合わせや資料請求などのコンバージョンを達成できずに離脱してしまったユーザーにリターゲティングできるというのもチャットボット広告の利点です。
何度も同じ広告が表示されるとユーザーには不快感が残り、そのサービスを避けてしまう傾向がありますが、チャットボット広告なら学習を繰り返してその都度最適な広告を表示させることができます。
一度は離脱してしまったユーザーに対しても長期的にアプローチをかけて、企業のブランディングを高めていきたいのであればチャットボット広告は向いていると言えます。
モバイル端末でのユーザビリティが高い
チャットボット広告は、スマートフォンが普及した現代だからこその広告戦略です。
LINEやInstagram、Xなど、日頃からさまざまなSNSでチャット形式での会話に慣れ親しんでいる世代のユーザーには、チャットボット広告も抵抗なく受け入れてもらえる可能性が高いため、効果につながりやすいです。
まとめ
「チャットボットと会話」することによって、コミュニケーションを取りながらユーザー一人ひとりに寄り添った訴求ができることが強みのチャットボット広告。
出稿できる媒体も多く、柔軟な対応でニーズを引き出し最適な提案を行えるのはこれまでの広告にない大きなメリットと言えます。
またランディングページに似た働きをもたせることもできるため、サイト制作のコストが抑えられる点も含め、今後ますます利用拡大が見込まれます。
ぜひ、今後の広告運用にお役立てください。