Google広告の「下書き」と「テスト」機能は、広告を本適用する前に検証ができるGoogle広告独自の便利な機能です。
本記事では、リスティング広告に役立つGoogle広告の下書きとテスト機能の特徴と活用例をご紹介します。
下書きとテスト機能とは
下書きとテストは、キャンペーンに適用する変更を本適用の前に検証することができる機能のことです。(2021年9月時点、Google広告のみの機能)
平たく言うと、ABテスト機能と同じですが、下書きとテストを利用することで、正しい検証結果を得るために必要な手順を誰でも簡単におさえることができるというメリットがあります。
◆ABテストとは
ABテストは、WEBマーケティングの手法の一つ。
WEBサイトや広告のバナーの画像をAパターンとBパターンで用意し、「どちらがより良い成果を出せるのか」ということを検証するもの。
下書きとテスト機能について、以下で詳しくご説明します。
下書き機能
下書きの状態でキャンペーンを作成し、既存のキャンペーンと比べることができる機能です。
下書き機能は、既存のキャンペーンに影響を及ぼすことなく、キャンペーンに複数の変更を加えて準備することができるというメリットがあります。
下書きを作ったらそのまま既存キャンペーンに適応することも可能ですが、その前に一度「テスト」を挟んで検証することもできます。
テスト機能
テストは、作成した下書きをキャンペーンに本適用する前に、効果検証を挟むことができる機能です。
テストでは、テスト期間を設定できるほか、元キャンペーンとのトラフィックと予算の割合を任意で設定できます。
テスト開始後には、パフォーマンスの比較を管理画面上で確認できるようになりますので、効果検証の結果を詳しく把握することができます。
下書きとテスト機能を活用すべき場面
下書きとテスト機能を活用すべき場面は主に次の3つです。
- 入札戦略を変更したいとき
- キーワードのマッチタイプを変更したいとき
- ターゲティング(エリアや配信時間など)を変更したいとき
入札戦略を変更したいとき
手書きとテスト機能は、入札戦略の変更を検討するときに活用できます。
たとえば、「自動入札を現在使っているものから別のものを試してみたい」というときに一度手動入札で、下書きとテスト機能を活用します。
事前に効果検証すること、リスクを抑えながら今後の運用の参考にできます。
キーワードのマッチタイプを変更したいとき
キーワードのマッチタイプ変更を検討するときにも手書きとテスト機能を活用できます。
Google広告でスマート自動入札の活用とともに利用することが推奨されている「部分一致」ですが、現在のアカウントが完全一致やフレーズ一致を利用した構成になっている場合に、マッチタイプを広げるのはリスクと感じる点も多いのではないでしょうか。
下書きとテスト機能を使えば、同じ文字列でマッチタイプのみを変更したキーワードを準備し、検証することが可能です。
ターゲティング(エリアや配信時間など)を変更したいとき
手書きとテスト機能は、エリアや配信時間などのターゲティング変更を検討するときの効果検証にも有効です。
たとえば、以下のようなキャンペーンではエリアの拡大や配信時間を変更することでコンバージョンが増えることも多いです。
- 実店舗型のビジネスで、店舗がある地域のみに広告を配信しているキャンペーン
- BtoBのキャンペーンで営業時間のみに配信を限定しているキャンペーン
しかし、エリア変更や時間の変更をすることで「社内のオペレーションも変更しなければならない」など、事前準備が大きくかかる場合は、 テスト機能を使うことで予めどの程度の反響があるのかを見極めることができます。
まとめ
今回は、Google広告の下書きとテスト機能についてご紹介しました。キャンペーンを本適用する前に検証できる機能が広告のプラットフォーム内でできるのは便利です。
Google広告をご利用中の方は必須の機能といえるでしょう。ぜひ今後の広告の効果検証にお役立てください。