動画マーケティングとは、その名の通り「動画を使ったマーケティング施策」のことです。
映像で商品やサービスを伝えて、商品の認知度・理解度を上げたり、購買意欲をかきたてたり、ブランディングをしたりなど、様々な魅力を映像で発信する事で、顧客や見込み顧客、潜在顧客の獲得を目指します。
急速に動画広告市場は拡大しており、動画マーケティングは大変重要な存在になってきています。
そこで今回は動画マーケティングについて解説していきます。
1.動画マーケティングとは?
動画マーケティングとは、動画を使用してサービスや商品、更には自社の魅力などを発信するマーケティング手法のことで、戦略立案から企画設計、動画作成をし公開、分析など全て含まれます。
そのため戦略を立てたり、掲載する媒体の設計をするなど事前準備も大切です。公開後は動画がどのぐらい再生されたか、どんな視聴者層だったのかといった効果分析もPDCAを回すために重要になってきます。
2.動画マーケティングはスマホの普及で注目されるようになった
注目され始めた背景には、通信環境が整備されて、スマートフォンを使用してSNSがいつでもどこでも見られるようになったことが挙げられます。
更に、個人で簡単に動画が発信できるようになったことや、TiktokやYouTubeなど動画コンテンツを愛用する人が増え、動画が身近になったことも要因になっています。
2020年10月に株式会社クロス・マーケティングが行った「YouTubeの利用実態に関する調査」を行ったところ、10代~20代の男女ともにテレビを見るよりもYouTubeを視聴する時間が長いという結果も出ています。
また、動画に馴染みが無かった親世代も子供と一緒に動画を視聴する様になり、動画を見る機会が増えています。
動画マーケテイングはこのような影響力があり、テレビの替わりとして頭角を表している媒体を使用し、幅広い層に宣伝できるマーケティング手法として注目されています。
3.動画マーケティングの目的
動画マーケティングには
- 商品の認知度・理解度を上げる
- 購買意欲をかきたてる
- ブランディング
の3つの目的があります。
動画マーケティングを行う企業は、商品やブランドの認知度や理解度を上げ、親しみを持ってもらうことで購入につなげたり、ブランディングによって企業イメージを浸透させたりすることを目的をして動画を使用しています。
3-1.商品の認知度・理解度を上げる
現在、動画はスマートフォンで気軽に楽しむことができます。SNSでも動画を目にする機会も増えました。ユーザーのニーズに合った動画を作成すれば、視聴や拡散される確率が高くなり、より多くの人に商品を知ってもらえるチャンスにつながります。
3-2.購買意欲をかきたてる
動画はテキストでは伝えにくい部分や、顧客自身が商品を利用するイメージを伝えられるので、購買意欲をかきたてやすいことも特徴です。
3-3.ブランディング
動画に企業のBGMやイメージカラーを取り入れたり、キャラクターを登場させたりすることにより、ブランドの雰囲気を伝えることでブランディングも可能となります。
4.動画マーケティングのメリット・デメリット
では、マーケティングの効果として、メリットとデメリットを見ていきましょう。
4-1.メリット
メリットは大きく分けて3つあります。
4-1-1.低予算で行える
YouTubeやTwitterなど、SNSや動画投稿プラットフォームを利用することで維持費が掛からず、テレビCMを作るような莫大な広告費が必要ではなくなります。
また、テキストのように自社のオウンドメディアを作成し、ドメインを購入してサイトをデザインするといった手間もかかりません。
4-1-2.視聴までのハードルが低く拡散されやすい
子ども、大人を問わずに幅広い層にアピールできます。作業しながらの「ながら見」もできるので、視聴されやすいこともメリットです。
インパクトやユーモアのある動画が作成できれば、SNSやインターネットでの拡散も望めます。
4-1-3.狙った層へアプローチしやすい。分析しやすい。
テレビCMとは違い、性別・年齢・地域などから絞り、見せたいユーザーへピンポイントで動画を見せることができます。
測定ツールを使用することで、どんなユーザーが購入したか、結果はどうだったのかがわかりやすく、次の施策へつなげられるのもメリットです。
4-2.デメリット
デメリットは2つが挙げられるでしょう。
4-2-1.動画マーケティングに精通している人材がいない
これは大きなデメリットと言えます。大抵の場合、自社に動画作成や動画マーケティングに精通している人材がいないことが挙げられます。
動画についての理解がなければ、動画マーケティングを始めたくてもどのように進めるのか、効果を出すにはどうすれば良いのかが分からず、作成に時間がかかる事になるでしょう。
4-2-2.コストが高くなる場合がある
クオリティの高い動画を作りたいとなると、コストが高くなる場合もあります。
特にノウハウがなく企画から全てを制作会社に依頼するとなると、企画費、キャスティング費、撮影・編集費、スタジオ費など全て費用が掛かり、かえってコストが高くなることになります。
予算を明確に決めて、その範囲内でいかに良い動画を作るのか、というクオリティ操作が重要となります。
5.動画マーケティングの成功事例
では、最後に動画マーケティングの成功事例をご紹介します。
5-1.三朋企業の採用動画(BtoC)
ダクト製作、工事・エアコン工事などを行う三朋企業の採用動画です。採用動画とは思えないインパクトのある動画になっています。同社はこの動画を制作したことで学生の応募数が4~5倍に増え、動画を掲載したことで企業ホームページへのアクセスが4~5倍増加したと発表しています。
5-2.ジャルパックのセール動画
セール期間に合わせて2週間配信した「びっくりオプション」の動画です。この動画はYouTubeやTrueViewの動画広告などで配信され、オプションの販売件数は目標対比180%を記録しました。TrueViewの完全視聴率は45%と高い結果になりました。
5-3.クラウド会計ソフトfreeeの説明動画(BtoB)
アニメーションを使って会計ソフトの魅力を分かりやすく解説している動画です。2021年3月時点で再生回数は15,491回です。
帳簿や税金、税務リスクなどの説明は難しく考えがちになりますが、ポップなキャラクターや明るいBGMを使用することで、視聴者に前向きに考えていける印象を与えています。
6.まとめ
動画マーケティングとは、動画を使用してサービスや商品、更には自社の魅力などを発信するマーケティング手法のことで、戦略立案から企画設計、動画作成をし公開、分析など全て含まれます。
以下3つの目的を実現するのに長けている広告ですので、配信する広告の一つとして検討いただけると幸いです。
- 商品の認知度・理解度を上げる
- 購買意欲をかきたてる
- ブランドイメージの伝達