自粛ムードも長引き、今までの生活とは生活環境や働き方、何もかもががらっと変った方も多いのではないでしょうか。
それに伴い、広告を見るユーザーの行動や心理も変化が起こっていると感じることがあります。
今回は世相に合わせた広告を追加したところ、成果が良くなった事例がありましたのでご紹介いたします。本記事が皆様のお役に立てますと幸いです。
アカウント紹介
- 業種:フォトウエディング
- 地域:愛知県
- 配信媒体:Google
- CV地点:電話番号タップ・資料請求・お問い合わせ
経緯
感染症の拡大により結婚式の中止をせざるを得なかった方が、フォトウエディングを選ばれるケースが増えてきているというお話しをお客様からご共有いただきました。そのような方に向けて広告文を追加したいとのご要望があったため、広告文を作成・追加いたしました。
追加広告の内容
以下のような広告文を作成・追加いたしました。(※内容はイメージです)
見出し1:式が延期になった新郎新婦様へ
見出し2:気持ちに寄り添うフォト婚
説明文:愛知県のフォトウエディングなら/お2人の理想のフォトウエディングを叶えます。
「式が延期になった方限定、〇〇サービス」のような限定サービスは特に無く、式が延期になった方向けの要素を盛り込んだのみとなっております。
配信結果
以下が11/1~12/31の2ヶ月間の配信結果となります。
一番下の黄色で塗った行が今回新たに追加した広告文の配信結果となります。
5パターンの広告文の中で新たに追加した広告文のクリック率が5.05%と、最も高いことが分かります。表示回数を見ても、広告のローテーションは最適化を選択しているため、媒体の最適化によってクリックやコンバージョンの獲得数が多いと見込まれ、優先的に表示がされていることが分かります。成果面では、コンバージョン率はレスポンシブ広告が0.65%、新たに追加した広告文は0.45%と少々劣るものの、クリックなどのユーザーの反応が良いことが分かりました。
検索結果に複数フォトウエディングの広告が並んだ時に、自分の今の状況に近いものがあると、つい選んでクリックしたくなるユーザー心理が伺えます。
広告文は挙式が中止になった人向け訴求として伝わりやすいことで、クリックアクションに繋がりやすかったものの、もともとフォトウエディングで検討していたわけではないため、検討に時間を要したり、検討が浅かったりでCVRが低かった可能性があります。例えば挙式が中止になった人向けの特典などあると、問合せにも繋がりやすくなるかもしれません。
まとめ
世の中の流れを意識した広告文を追加することでユーザーの反応が良くなる場合があることが分かりました。経験上、低価格訴求やサービス充実といった訴求が伸びやすく、心理に寄り添った広告文はそこまで伸びないイメージがありましたが、世の中の流れや外部要因などで商品に対して興味をもつユーザー層が大きく変わる場合には有効な場合もあるのか、と、私にとっては意外な結果となりました。
広告運用に対する固定観念にとらわれず、世の中の流れに柔軟に対応できる運用者でありたいと思います。
※感染症に関する文言は媒体の規定上、使えるものと使えないものがあり、審査落ちしやすい傾向があります。追加したい場合は直接的な文言は避け、媒体のポリシーを確認した上で行なう必要があります。
以上、本記事が皆様のお役に立てば幸いです。