こんにちは。
寒暖差が激しい気候が続き、体調を崩している方も多いのではないでしょうか?
最近病院に行くことの大切さを学んだ高田です。
さて今回は、先日すべての広告主が利用できるようになったと発表されたAdWordsの「スマートディスプレイキャンペーン」についてご紹介したいと思います。
何ができるの?
以下ヘルプより抜粋です。
スマート ディスプレイ キャンペーンは、ディスプレイ広告の複雑な設定管理を支援するシンプルで高度なサービスです。手間と時間をかけずに、より多くのユーザーにアプローチして新たなコンバージョンを獲得できます。スマート ディスプレイ キャンペーンを使用すると、ほぼすべてのフォーマットで Google ディスプレイ ネットワークに広告を表示し、関心を示しているユーザーから、購入しようとしているユーザーまで、購買サイクルのあらゆる段階のユーザーにアプローチできます。
ディスプレイ ネットワーク全体に広告を配信するスマート ディスプレイ キャンペーンでは、入札、ターゲット設定、広告作成に関する 3 つの最適化技術が使用され、広告主様の負担を軽減すると同時にキャンペーンの精度を高めます。
管理や構築が容易になり、今までアプローチしきれなかったユーザーにも配信ができるようになったようですね。
文中にある「3つの最適化技術」とは何のことなのか、1つずつ簡単にご紹介いたします。
自動入札
弊社過去記事でも自動入札についてはご紹介しておりますが、スマートディスプレイキャンペーンでは目標コンバージョン単価の入札戦略が適用されます。
過去の掲載結果から学習し、コンバージョン見込みが高い場合は入札が引き上げられ、低い場合は大幅に引き下げられます。2週間の学習期間または、コンバージョンを50件獲得した時点でキャンペーンの最適化が行われます。
自動ターゲット設定
掲載結果データから学習し、できるだけ多くのコンバージョンが獲得できるよう最適な場所に広告が表示されます。
下記2つのターゲティング方法で配信が行われます。
1.自動リマーケティング
ウェブサイトへ最近アクセスし、コンバージョン獲得見込みが高いユーザーに自動的に広告が配信されます。
既に配信しているリマーケティングに影響を与えることはないようです。同じユーザー層に配信するキャンペーンが複数あっても最も関連性が高い広告が配信されます。
自動で配信されるためリストを紐づける必要はないですが、アカウントに何かしらのリストがある状態でないと配信ができないとのことです。
2.自動ターゲティング
コンテンツターゲティングとオーディエンスターゲティングを組み合わせたターゲティング方法です。
例えば、手動でターゲティング設定をした場合には「さくらんぼ」を販売しているキャンペーンでは「すきやき」というキーワードをターゲットとしては通常設定しません。しかし、自動ターゲティングでは「すきやき」と「さくらんぼ」の販売に強い関連性があると分かった場合には「すきやき」というキーワードがターゲットとして設定されます。
スマートディスプレイキャンペーンでは、通常思いつかないような設定をすることができます。
広告の自動作成
入稿したアセット(広告見出し、説明、画像、ロゴ)を自動で組み合わせて、GDNのほぼすべての広告枠に対応するテキスト広告、イメージ広告、ネイティブ広告を作成します。
既に提供されているレスポンシブ広告と似ていますが、アセットを複数入力することができ、様々な組み合わせ、サイズでクリエイティブが作成されます。
画像の入稿はもちろん出来ますが、ウェブサイトから分析して取り込むことも可能です。
すべて見れるわけではないですが、様々な組み合わせのプレビューを見ることができます。
さらに、十分なデータが収集されるとそれぞれのアセットの掲載結果を示すレポートが作成され、コンバージョン獲得に最適な組み合わせの画像、広告文を使用するよう調整することができるとのことです。
今まで時間を取られていたことが簡単にできますね。
モチベーションの高いユーザーへのリーチを広げるのは人の手では限界がありますし、ますます増えている広告枠に合わせたクリエイティブを手作業で作っていくのにも限界があると思います。
それを自動で行ってくれるのであれば効率的ですよね。
注意することは?
管理も構築も今までより容易にできるスマートディスプレイキャンペーンですが、今までのキャンペーンとは異なる部分が多数あるので注意が必要です。
要件
まず、スマートディスプレイキャンペーンを使用するにはコンバージョントラッキングを設定している、かつ過去30日間にディスプレイネットワークで50以上または、検索で100以上のコンバージョンを獲得している必要があります。
出来ないこと
多くのことを自動で行うスマートディスプレイキャンペーンだからこそできないことがあります。
- 個別単価設定
- 配信方法やデバイスの設定
- PC専用またはモバイル専用のキャンペーンを使用する
- ターゲットを手動で設定する
- スマートキャンペーンをほかのタイプのディスプレイキャンペーンに変更する
キャンペーンや広告グループでのプレースメント除外はできませんが、アカウント単位でのプレースメント除外、サイトのカテゴリ除外は行うことができます。
全てのアカウントで使用可能になったものの利用要件は少しハードルが高いのかなと感じています。
ちなみに前述の要件を満たしているアカウントではキャンペーンが作成できるようになってはいるものの、設定方法についてはまだヘルプで書かれていません。サポートに問い合わせてみたところ、順次更新する予定とのことでした。
まとめ
最近社内でも自動入札が良い結果を出しているという話を耳にするようになり、機械学習の精度が上がっていると感じます。効率的かつ最適な運用ができるならば使わない手はないのでは?と個人的には思います。
今回は機能紹介のみとなりましたが、設定方法や実際に使ってみた結果を次回以降の記事でご紹介できればと思います。