唐突ですが、FPBと聞いて、何を想起しますか?
人によっては、科学用語であったり、釣り用具ブランドであったり、バンド名であったり、ともすればFRBの誤字でしょと思ったりするかと思いますが、リスティングに携わる方なら、「そりゃ First Page Bid やで!」と思われるのではないでしょうか。
ところが、同様の省略文字を持つと思われる、(ついでに性質も似ている、)新たな指標ができました。
その名も、「First Position Bid」。今回はこちらをご紹介します。
First Position Bid とは
ざっくりいえば、「1位掲載に必要と思われる入札単価」を指します。
(下記画像青枠内が1位の掲載位置)
もう少し具体的に
キーワードと完全一致の検索語句が検索された場合、広告の1位掲載に必要な入札単価を表した指標となります。そして、この入札単価は、設定している各々のキーワード単位の品質スコアをベースに算出しています。
簡単に言えば、「リスティング」フレーズ一致キーワードと「リスティング」完全一致キーワードでは、それぞれの品質が異なる場合、それぞれに応じた Bid が弾き出されます。
この辺りは、First Page Bid 等と同じ仕組みになっています。
上記画像は、マッチタイプのみ異なる、2つのキーワードを比較したものです。オレンジ枠で囲った方が完全一致となりますが、こちらの方が品質スコアが高く、比例してFirst Position Bid も安価だとわかります。
※ただ、品質スコアのみではなく、競合性も加味されての算出となります
補足:ページ上部の推定入札価格が気になる方へ
上記画像を見て、「なに、この指標」と思われた方もいるかと思います。恐らく、「ページ上部の推定入札価格」のことでしょう。Top Page Bid とも(もしくは Top of Page Bidとも)言います(以下、見た目を揃える意味でTop Page Bid と記載)。
こちらについても、以下簡単にご説明します。
Top Page Bid とは
端的に言えば、「プレミアムポジション掲載に必要と思われる入札単価」です。
もう少し知りたい
仕組み自体は、上述したものと同義であり、違いは「狙う掲載位置」となります。
First Position Bid が1位掲載を狙った単価であることに対し、Top Page Bid はプレミアムポジションを狙った単価となります。尚、プレミアムポジションとは、オーガニックの掲載結果面の上部に表示される位置を指します。(下記画像の青枠内)
そのため、基本的な単価の並びは、以下の通りとなります。
- First Page Bid < Top Page Bid < First position Bid
ただ、例外もあります。鋭い方は気づかれたかもしれませんが、先程載せた画像の完全一致の箇所をよくみると、Top Page Bid と、First Position Bid、実は同じ単価になっているんですね。
この状態は、「1位掲載=プレミアムポジション」を指しており、プレミアムポジションが1位以外に存在しないことを表しています。
もう1つご紹介すると、Top Page Bid や、First Position Bid が存在しない(表示が「–」)パターンもあります。
この場合、「プレミアムポジションがない」「1位表示ができない」ということではなく、指標を出せるだけのデータがないことを表しています。また、検索ボリュームが少ないワードでありがちな、掲載結果の下部に表示される状態を必ずしも表しているわけではない点に留意が必要です。
まとめ
これまで、1ページ目に掲載する単価はわかっても、その上で、1位に掲載するためにはいくら必要なんだろう、とモヤモヤがあったこともあるかと思います。今回導入された指標はその点を解消してくれる、良い指標かと思います。
ただし、流動的な指標でもあるため、あくまで参考を前提に見ることをオススメします。
以下、おさらいです。
- First Page Bid : 1ページ目への広告掲載に必要と思われる入札単価
- Top Page Bid : プレミアムポジションへの広告掲載に必要と思われる入札単価
- First position Bid : 1位への広告掲載に必要と思われる入札単価
参考ページ:(AdWords ヘルプ)
First Position Bid の見積もりとは
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