こんにちは。今日は前回から引き続きアナリティクスのお話です。
アクセス解析を学ぶ手順は
- 検査でどんな値が知れるのかを把握する
- 症状ごとにどの検査結果を使うのかを見極められるようにする
- 検査結果から原因を読み取る
- 原因に対しての対処法を知る
上記4ステップなので、今回は一番上の『検査でどんな値が知れるのかを知る』についてご説明します。
なお、今回はイメージしやすい言葉で説明しているので少し大雑把に説明している箇所があります。更に細かく詳細を調べたい場合はアナリティクスのヘルプ等を見てみてください。
レポートは大きく分けると4種類
アナリティクスは色々な数値を確認することができますが、大きく分けると4種類のレポートを確認することができます。まずはこの4種類を把握して、見たいレポートがどこを開けば確認できるのかを知ることが第一歩です。
今回はその中の『ユーザーレポート』と『集客レポート』についてご説明します。
1.ユーザーレポート
ユーザーレポートはその名の通り、訪問ユーザーがどんな人なのかを確認できるレポートです。
どんなことが分かるかは下記の通りです。(キャプチャは縦長なのでクリックで拡大してください)
- ユーザーの分布 … 年齢や性別
- インタレストカテゴリ … 興味のあるであろう内容など(音楽好き、など)
- 地域…言語と地域
- 行動 … 新規orリピーター、何回くらいサイトに訪問したのか
- ユーザーの環境 … 使用しているブラウザやプロバイダ
- モバイル … PC、スマホ、タブレット(ガラケー含まず)や、デバイスの種類(iPhone、iPadなど)
- ユーザーフロー … 上記項目ごとにセグメントしたユーザーごとのページ遷移
ユーザーレポートのポイント
見てみると「色々分かるんだ―」と関心してしまいますが、実際にアクセス解析時によく利用するのは地域、行動、モバイルの3種類が中心になってくると思います。
アクセス解析は訪問ユーザーがサイト内をどう行動したのかを探るものなので、結局全部ユーザーレポートじゃんと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それらは次にご説明する集客レポートや行動レポートで確認するので、区別しておきましょう。
2.集客レポート
集客レポートは個人的に一番内容と名称が一致しないレポートなのですが、簡単に言うと、ユーザーがどういう経緯でサイトを訪問したのかを確認するレポートです。
実際に確認できるレポートの説明は下記の通りです。(キャプチャは縦長なのでクリックで拡大してください)
- チャネル … 自然検索なのか広告経由なのかをざっくりとしたグループ分けしたもの
- 参照元/メディア … Yahoo!、Googleなど、チャネルを細かくしたもの(※)
- 参照サイト … どのページからのリンク経由で訪問したのか
- AdWords … アナリティクスとアドワーズを連携すると見れるアドワーズのデータ
- 検索エンジン最適化 … ウェブマスターツールと連携すると見れる。検索クエリなど
- ソーシャル … FacebookやTwitterなどSNS経由のアクセスについてのデータ
- キャンペーン … 自然検索の検索キーワードはここの『オーガニック検索トラフィック』で確認
(※)パラメータで『utm_source』『utm_medium 』を付与するとここで確認できます。
集客レポートのポイント
集客レポートも複雑ですが、よく確認するのは『参照元/メディア』『参照サイト』の2種類です。
サイトを訪問するまでの情報がここに詰まっている、とイメージしてもらえると分かりやすいと思います。
アドワーズやウェブマスターツールとの連携をしないと確認できないレポートもありますが、これは特別な情報ではなく「アドワーズやウェブマスターツールにいちいち移動しなくてもデータが見れるよ」という機能なので、アクセス解析をするだけなのであればそこまで気にしなくても大丈夫です。
まとめ
今日はレポートの中の2種類をご説明しました。縦長のキャプチャをご覧いただくと分かるかと思いますが、細かく色々なデータを確認できるのでまずは一度全部見てみることをおすすめします。
次回は、『行動レポート』と『コンバージョンレポート』についてご説明する予定です。