弁護士のSEO対策とは、法律事務所のサイトを、法律の悩みを検索する人に見つけてもらい、相談の予約につなげるための取り組みです。
相談者の悩みの言葉でページを作りつつ、弁護士の業務広告の規程を守ることが、集客を続ける近道です。本記事では、法律事務所のWeb担当者が進める施策と注意点、立ち上げ期の進め方を解説します。

この記事でわかること
- 弁護士・法律事務所のSEO対策の全体像
- 所内の素材で進める5つの施策
- 公開前に確かめたい業務広告の規程とGoogleのルール
- 検索広告とSEOの使い分け
- Web担当者が最初の3か月でやること
- 法律事務所のSEOでよくある質問
なお、法律事務所の集客を検索から伸ばしたいものの、何から手を付けるか迷っている方は、カルテットコミュニケーションズのSEOコンサルティングの無料相談もご活用ください。
取り扱う分野と今の問い合わせの状況を伺い、検索広告とあわせた集客の進め方を一緒に整理します。

カルテットのSEOコンサルティング
問い合わせや売上につながる検索集客を、戦略の設計から記事制作・内部対策・被リンクまで一貫して支援します。リスティング広告の運用で培ったデータの見方を生かし、広告とSEOをあわせた設計にも対応します。
弁護士・法律事務所のSEO対策とは?相談の予約までの道のり

この章でわかること
- 基本①|相談者は事務所名より「悩みの言葉」で探す
- 基本②|事務所のサイトも業務広告の規程の対象になる
- 基本③|ポータルサイトの掲載と、自前のサイトは役割が違う

法律事務所のSEO対策は、検索結果からサイトに来た人に、相談するかどうかを決める材料を渡す取り組みです。
図のように、悩みが起きてから相談を予約するまでの段階ごとに、事務所が用意するページが変わります。
基本①|相談者は事務所名より「悩みの言葉」で探す
法律の相談を考える人の多くは、最初から事務所の名前を知っているわけではありません。
「離婚 慰謝料 相場」「交通事故 示談 期間」のように自分の悩みの言葉で調べ、そこで見つけた事務所どうしを比べます。
比べる段階では、費用、担当する弁護士、事務所の場所と受付時間が、相談するかどうかの決め手になります。
同じ離婚の相談でも、「親権を取りたい」「財産分与で揉めている」「相手が話し合いに応じない」など、人によって調べる言葉は細かく分かれます。
事務所の側が使う「離婚事件」「家事事件」といった言葉は、相談者の検索にはあまり出てこない点にも注意が必要です。
事務所の名前ではなく、相談者が実際に使う悩みの言葉を起点にページを考えましょう。
基本②|事務所のサイトも業務広告の規程の対象になる
日本弁護士連合会の「弁護士等の業務広告に関する規程」は、業務広告を次のように定めています。
この規程において「広告」とは、弁護士又は弁護士法人が、口頭、書面、電磁的方法その他の方法により自己又は自己の業務を他人に知らせるために行う情報の伝達及び表示行為であって、顧客又は依頼者となるように誘引することを主たる目的とするものをいう。
引用元:日本弁護士連合会「弁護士等の業務広告に関する規程」第二条
相談を呼びかける事務所のサイトや記事も、この広告にあたると考えて作るのが安全です。
SEOのために書く記事も、公開する前に規程に照らして確かめる流れを作りましょう。
基本③|ポータルサイトの掲載と、自前のサイトは役割が違う
弁護士を探せるポータルサイトに事務所を載せている場合も、自前のサイトのSEOは別に考えます。
ポータルサイトは多くの事務所が並ぶ場所なので、比べられる入口にはなりますが、載せられる情報の量や見せ方は掲載先の決まりに沿います。
自前のサイトなら、事務所の考え方、分野ごとの手続きの流れ、料金の内訳、弁護士の人柄まで、相談者が知りたい順に並べられます。
ポータルサイトは比べられる入口、自前のサイトは相談を決めてもらう場所として、役割を分けましょう。
法律事務所のSEOで押さえる5つの施策

この章でわかること
- 施策①|相談の多い悩みを、解決までの流れで記事にする
- 施策②|弁護士ごとの紹介ページに経歴と取り扱う分野を載せる
- 施策③|着手金と報酬金の表を、事件の種類ごとに置く
- 施策④|電話とフォームの問い合わせを、分野ごとに記録する
- 施策⑤|Googleビジネスプロフィールに受付時間と道順をそろえる

ここからは、法律事務所のWeb担当者が所内で進められる施策を5つ紹介します。
図のように、施策ごとに必要な素材と頼む相手を先に決めておくと、弁護士の手を止めずに進められます。
施策①|相談の多い悩みを、解決までの流れで記事にする
記事のテーマは、電話や面談で実際によく聞かれる質問から選びます。
事務局が受けた問い合わせのメモや初回相談で多い質問を集めると、相談者の言葉がそのまま見出しの材料になります。
記事には法律の説明だけでなく、相談してから解決するまでの流れと、各段階で準備するものを書きます。
たとえば「交通事故の示談はいつから始まるか」という質問なら、次のような順で見出しを組むと、読む人が自分の状況に当てはめやすくなります。
記事の見出しの組み方(例)
- 質問への答えを最初に短く書く
- 事故から示談までの一般的な流れ
- 保険会社から連絡が来たときに確かめること
- 弁護士に相談したほうがよい場面
- 相談のときに持ってくる書類
- 費用の考え方と、この記事を書いた弁護士
記事の最後からは、その分野のページと予約のページへリンクし、読み終えた人が次に進む道を用意します。
一般論の解説で終わらせず、相談から解決までの流れを具体的に書きましょう。
施策②|弁護士ごとの紹介ページに経歴と取り扱う分野を載せる
法律の悩みは暮らしやお金に大きく関わるため、誰が書いた情報かが読む人にとって大切です。
弁護士ごとに、経歴、主に取り扱う分野、所属弁護士会、書籍や講演などの活動を1つのページにまとめ、記事から書いた弁護士のページへリンクします。
Googleが重んじる経験や専門性、信頼性の考え方は、E-E-A-Tとはで解説しています。
記事ごとに、執筆や監修をした弁護士の名前と紹介ページを示しましょう。
施策③|着手金と報酬金の表を、事件の種類ごとに置く
相談する前の人は、費用がどれくらいかかるかを気にしています。
離婚、相続、交通事故など事件の種類ごとに、相談料、着手金、報酬金、実費の考え方を表にまとめ、分野のページから見られるようにします。
表には、少なくとも次の項目を並べ、それぞれ「何に対して」「いつ」支払うのかを書き添えます。
| 費用の項目 | いつ支払うか | 書き添えたいこと |
|---|---|---|
| 相談料 | 相談のとき | 時間の単位と、初回の扱い |
| 着手金 | 依頼したとき | 結果に左右されるかどうか |
| 報酬金 | 事件が終わったとき | 何を基準に計算するか |
| 実費 | その都度 | 印紙代や郵送料などの例 |
| 日当 | 出張などのとき | どんな場合にかかるか |
金額の幅が大きい分野では、よくある条件での目安を示し、詳しい金額は相談のときに見積もると書いておくと、問い合わせの前の不安を減らせます。
金額だけでなく、何に対していつ支払うのかまで書き、追加でかかる費用も同じページで示しましょう。
施策④|電話とフォームの問い合わせを、分野ごとに記録する
SEOの成果は、順位よりも、どの分野の相談が何件増えたかで確かめます。
電話の受付で「どのページを見て連絡したか」を聞く欄を設け、フォームには相談の分野を選ぶ項目を入れておくと、分野ごとの件数が見えます。
問い合わせの件数に加えて、実際に受任につながったかも記録しておくと、相談は多いが依頼に結びつきにくい分野も見分けられます。
記録は事務局の負担にならないよう、日付、分野、きっかけになったページ、受任したかの4つ程度に絞ります。
問い合わせを分野別に数えられるようにしてから、ページを増やしましょう。
施策⑤|Googleビジネスプロフィールに受付時間と道順をそろえる
「地域名+弁護士」で探す人は、Googleマップの表示も見て事務所を比べます。
Googleビジネスプロフィールの住所、電話番号、受付時間、最寄り駅からの道順を、サイトの事務所案内と同じ内容にそろえます。
Googleマップでの見え方を整える方法は、MEO対策とはで解説しています。
土日や夜間に相談できるかなど、来所を決める情報を地図とサイトの両方に載せましょう。

カルテットのSEOコンサルティング
問い合わせや売上につながる検索集客を、戦略の設計から記事制作・内部対策・被リンクまで一貫して支援します。リスティング広告の運用で培ったデータの見方を生かし、広告とSEOをあわせた設計にも対応します。
弁護士が公開前に確かめたい、広告の規程とGoogleのルール

この章でわかること
- 規程①|事実と違う表現や、過度な期待を抱かせる表現は使えない
- 規程②|勝訴率は載せられず、依頼者や事件の紹介には同意が要る
- 規程③|記事にも弁護士の名前と所属会を書き添える
- Google④|地名だけ替えたページの量産やリンクの売買をしない
- 手順⑤|所内の確認役と、ページの控えの残し方を決める

法律事務所のサイトでは、SEOのために書いた文章も、業務広告の規程に照らして確かめる必要があります。
ここでは規程の条文とGoogleのポリシーから公開前に確かめたい点を4つに絞り、最後に所内の確認の手順をまとめます。
規程①|事実と違う表現や、過度な期待を抱かせる表現は使えない
規程の第3条は、弁護士がしてはいけない広告を挙げています。
弁護士等は、次に掲げる広告をすることができない。
引用元:日本弁護士連合会「弁護士等の業務広告に関する規程」第三条(第一号〜第三号を抜粋)
一 事実に合致していない広告
二 誤導又は誤認のおそれのある広告
三 誇大又は過度な期待を抱かせる広告
ほかに、困惑させたり過度な不安をあおったりする広告や、特定の弁護士や事務所と比べた広告も挙がっています。
「すぐに解決します」のような言い切りや、他の事務所より優れていると読める言い回しは、見出しやキャッチコピーに入りやすいので注意します。
結果を約束する言い切りや、他の事務所との比べ方は、公開前に書き直しましょう。
規程②|勝訴率は載せられず、依頼者や事件の紹介には同意が要る
第4条は、訴訟の勝訴率を表示した広告を認めていません。
顧問先や依頼者の名前、受任中の事件、過去に扱った事件も、依頼者の書面や電磁的方法による同意がある場合などを除いて、表示できないとしています。
解決事例を載せるなら、依頼者が特定されない書き方にし、依頼者の利益を損なわないかを所内で確かめます。
同意を得た場合は、同意を示す書面などを、広告が終わってから3年間保存することも第11条で求められています。
解決事例は、依頼者が特定されない書き方と同意の記録を、セットで用意しましょう。
規程③|記事にも弁護士の名前と所属会を書き添える
第9条は、弁護士が広告をするときに、氏名と所属弁護士会を表示するよう定めています。弁護士法人の場合は、名称、事務所の名称、所属弁護士会です。
電話やメールで受任する場合の広告では、第9条の2により、受任する法律事務の範囲や、報酬の種類・金額・算定方法・支払時期なども表示します。
記事の末尾と事務所案内に、氏名と所属弁護士会をまとめて載せておきましょう。
Google④|地名だけ替えたページの量産やリンクの売買をしない
Googleは、検索の順位を動かすことが主な目的のページづくりを、スパムとしています。
大量生成されたコンテンツの不正使用とは、ユーザーをサポートすることではなく、検索ランキングの操作を主な目的として大量のページを生成することを指します。
引用元:Google検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」
支店のある市の名前だけを差し替えた同じ文面のページを並べると、この不正使用にあたるおそれがあります。
また、同じポリシーは、ランキングを上げるためのリンクの売買をリンクスパムとし、過剰な相互リンクも例に挙げています。
拠点ごとのページは、その事務所の弁護士や受付時間、道順など、中身を変えて作りましょう。
手順⑤|所内の確認役と、ページの控えの残し方を決める
規程に合っているかの判断を、Web担当者ひとりに任せるのは負担が大きくなります。
下書きはWeb担当者、内容の確認は執筆した弁護士、表現の確認は代表弁護士などと、役割を先に決めておきます。
また、第11条は、広告をした弁護士に、広告物かその複製などの記録を、広告が終わってから3年間保存するよう求めています。
ページを書き換えたときは、書き換える前の画面の控えと公開した日を残しておくと、あとから問われたときに説明できます。
公開と書き換えのたびに、確認した人と日付、ページの控えを記録に残しましょう。
検索広告とSEOの使い分け|急ぎの相談は広告、調べる人にはSEO

この章でわかること
- 使い分け①|急ぎの相談は検索広告で受け止める
- 使い分け②|広告の検索語句から、記事にする悩みを選ぶ
- 使い分け③|広告文と着地ページにも同じ規程がかかる
- 使い分け④|広告とSEOの成果を、同じ問い合わせの記録で比べる

弊社(カルテット)は検索広告の運用を本業としており、法律事務所の集客では、広告とSEOを役割で分けて考えます。
広告は出せばすぐに表示され、SEOは時間がかかる代わりに、ページが残るかぎり集客の入口になり続けます。
使い分け①|急ぎの相談は検索広告で受け止める
家族が逮捕された、交通事故の示談の連絡が来たなど、すぐに弁護士を探す人は、検索して見つけた事務所にその場で電話をかけることがあります。
こうした急ぎの検索は、SEOで上位に出るまで待てないため、検索広告で受け止めるのが向いています。
急ぎの分野は広告、時間をかけて調べる分野はSEOと、分野ごとに役割を決めましょう。
使い分け②|広告の検索語句から、記事にする悩みを選ぶ
検索広告の管理画面では、広告が表示された実際の検索語句と、そこから問い合わせにつながったかを確かめられます。
問い合わせにつながった言葉は、SEOで優先して記事やページにしたい言葉の候補になります。
広告とSEOを組み合わせる利点は、リスティング広告とSEOを併用するメリットでも解説しています。
自事務所の分野に当てはめて考えたい方は、カルテットコミュニケーションズのSEOコンサルティングでご相談いただけます。
広告で問い合わせが取れた言葉から順に、SEOのページを作りましょう。
使い分け③|広告文と着地ページにも同じ規程がかかる
検索広告の広告文や、広告から飛ぶページも、事務所の業務広告です。
広告の配信先の審査を通った広告文でも、弁護士の業務広告の規程に合っているかは、事務所が自ら確かめる必要があります。
広告文、着地ページ、SEOの記事を、同じ基準で所内の確認にかけましょう。
使い分け④|広告とSEOの成果を、同じ問い合わせの記録で比べる
広告とSEOのどちらが役に立っているかは、それぞれの管理画面の数字だけでは比べにくいものです。
施策④で作った問い合わせの記録に「広告から」「検索から」「紹介から」などのきっかけを残しておけば、分野ごとに入口の違いが見えます。
SEOからの相談が増えてきた分野は広告の予算を減らし、まだ検索で上位に出ない分野に広告を回す、といった配分の見直しにも使えます。
広告とSEOの成果は、同じ問い合わせの記録で並べて比べましょう。

カルテットのSEOコンサルティング
問い合わせや売上につながる検索集客を、戦略の設計から記事制作・内部対策・被リンクまで一貫して支援します。リスティング広告の運用で培ったデータの見方を生かし、広告とSEOをあわせた設計にも対応します。
法律事務所のWeb担当者が最初の3か月でやること

この章でわかること
- 1か月目|Search Consoleと問い合わせの記録を整える
- 2か月目|相談の多い分野のページと料金表を直す
- 3か月目|所内の弁護士に取材し、記事を出し始める
- 4か月目以降|月に1度、数字を見て次に直すページを決める

Web担当者が事務局の仕事と兼ねている事務所でも進められるよう、最初の3か月の段取りを月ごとにまとめました。
SEOの成果が数字に表れるのは先になるため、最初の3か月は土台づくりに充てます。
1か月目|Search Consoleと問い合わせの記録を整える
まず、Search Consoleにサイトを登録し、どんな言葉で表示されているか、どのページが見られているかを確かめます。
あわせて、電話とフォームの問い合わせを分野ごとに記録する表を作り、事務局で記入の仕方をそろえます。
設定の基本は、Google Search Consoleについての解説を参考にしてください。
最初の1か月は、ページを増やす前に、数字を見られる状態を作りましょう。
2か月目|相談の多い分野のページと料金表を直す
問い合わせの記録とSearch Consoleの数字から、相談の多い分野を2〜3つ選びます。
その分野のページに、取り扱う内容、相談から解決までの流れ、費用の表、担当する弁護士を載せ、規程に照らして表現を確かめます。
新しい記事より先に、相談につながる分野のページを整えましょう。
3か月目|所内の弁護士に取材し、記事を出し始める
弁護士の時間を取りすぎないよう、30分ほどの取材でよく受ける質問とその答え方を聞き取り、Web担当者が記事にまとめます。
書いた記事は、取材した弁護士に内容と表現を確かめてもらってから公開し、執筆や監修をした弁護士の名前を載せます。
取材、下書き、弁護士の確認という流れを決めて、無理のないペースで続けましょう。
4か月目以降|月に1度、数字を見て次に直すページを決める
4か月目からは、月に1度、Search Consoleの表示回数とクリック数、問い合わせの記録を並べて見ます。
表示は増えているのにクリックが少ないページはタイトルと説明文を、読まれているのに相談につながらないページは料金や予約への案内を見直します。
法改正や裁判所の運用の変化で内容が古くなった記事は、確認した日を書き添えて直し、残すか消すかも判断します。
古くなった記事の扱い方は、古くなった記事、削除する?残す?で解説しています。
月に1度の振り返りで、新しく書くより先に直すページを決めましょう。
法律事務所のSEOでよくある質問

この章でわかること
- 質問①|成果が出るまで、どれくらいかかりますか
- 質問②|記事は弁護士が自分で書かないといけませんか
- 質問③|SEO会社や制作会社に頼むとき、何に気をつけますか
- 質問④|ブログやSNSの投稿も規程の対象になりますか
最後に、法律事務所のWeb担当者や弁護士から寄せられやすい質問に答えます。
所内でSEOを始めるかどうかを話し合うときの材料にしてください。
質問①|成果が出るまで、どれくらいかかりますか
分野の競争の激しさや今のサイトの状態で変わるため、一概には言えません。
Googleも、SEO業者に聞く質問の例に、期待される結果とその時期、成果の測り方を挙げています。
所内で進める場合も、最初に「いつまでに、どの分野の相談を、何で測るか」を決めておくと、途中で続けるかどうかを判断しやすくなります。
期間の見込みは、測る数字とセットで決めておきましょう。
質問②|記事は弁護士が自分で書かないといけませんか
弁護士がすべて書く必要はなく、Web担当者やライターが取材をもとに下書きし、弁護士が内容を確かめる形でも進められます。
ただし、法律の説明に誤りがないか、表現が規程に合っているかの最終の確認は、弁護士が受け持ちます。
記事には、執筆または監修をした弁護士の名前と紹介ページを示し、誰の責任で書かれた情報かが読む人に伝わるようにします。
下書きは分担しても、内容と表現の確認は弁護士が担いましょう。
質問③|SEO会社や制作会社に頼むとき、何に気をつけますか
外部の会社が作るページや広告も、事務所の業務広告として規程の対象になります。
弁護士等は、第三者が弁護士又は弁護士法人の業務に関して行う情報の伝達又は表示行為でこの規程に抵触するものに対し、金銭その他の利益を供与し、又はこれに協力してはならない。
引用元:日本弁護士連合会「弁護士等の業務広告に関する規程」第八条
依頼する前に、業務広告の規程を踏まえて原稿を作れるか、公開前に事務所の確認を挟めるかを聞いておきます。
あわせて、順位を保証する提案や、リンクを買えば上がると勧める提案は、Googleの考え方にも合わないため断ります。
規程を知ったうえで、事務所の確認を挟んで進められる会社を選びましょう。
質問④|ブログやSNSの投稿も規程の対象になりますか
規程は、広告を口頭、書面、電磁的方法その他の方法による表示で、顧客や依頼者になるよう誘うことを主な目的とするものと定めています。
そのため、相談を呼びかける目的の投稿であれば、ブログやSNSでも対象になると考えて確かめるのが安全です。
事務所の日常の紹介など、相談を呼びかけない投稿であっても、解決事例や依頼者に触れる内容は同意と書き方に注意します。
サイトの外での発信も、相談を呼びかける内容は同じ基準で確かめましょう。

カルテットのSEOコンサルティング
問い合わせや売上につながる検索集客を、戦略の設計から記事制作・内部対策・被リンクまで一貫して支援します。リスティング広告の運用で培ったデータの見方を生かし、広告とSEOをあわせた設計にも対応します。
まとめ|弁護士のSEOは、悩みの言葉と規程の両立で積み上げる

この記事の要点
- 法律事務所のSEOは、悩みの言葉で探す相談者に、相談を決める材料を渡す取り組み
- 施策は、悩み別の記事、弁護士の紹介、料金表、問い合わせの記録、Googleビジネスプロフィールの5つ
- 事務所のサイトも業務広告の規程の対象。誇大な表現、勝訴率、同意のない事例は載せない
- 急ぎの相談は検索広告、調べる人にはSEOと役割を分け、広告の検索語句で記事のテーマを選ぶ
- 最初の3か月は、計測、分野のページ、取材記事の順で土台を作る
弁護士のSEO対策は、相談者の悩みの言葉に正面から答えるページを、規程を守りながら積み上げていく取り組みです。
まずは相談の多い分野を1つ選び、そのページと料金表を見直すところから始めてみてください。
検索広告とSEOをどう分担するか迷っている方は、カルテットコミュニケーションズのSEOコンサルティングの無料相談もご活用ください。
分野ごとの相談の状況を伺い、広告の検索語句を生かしたページづくりの順番を一緒に考えます。

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