今回は、2019年9月26日にYahoo!プロモーション広告にて、コンバージョンタグ、リターケティングタグのリニューアルがありましたので、導入方法なども含め、ご紹介いたします。
タグリニューアルの概要
Yahoo!プロモーション広告のサポートページによると、従来版のタグよりもより正確な成果計測が出来るようになるタグとのことです。現在までにサイトジェネラルタグ、コンバージョン測定の補完タグをリリースしており、そこにさらに追加でCVタグ、リタゲタグそのもののリニューアルをしたものとなります。
変更点
リニューアル版と従来版を比較した表を作成しました。自分のアカウントには従来版が入っているのか、リニューアル版が入っているのかなどを確認する際にご利用ください。
コンバージョンタグ&リターゲティングタグ
Googleのようにスニペットでの計測などにはなっておりませんが、HTML5環境において遺物となりつつある、CDATA記述がなくなったなど、スタイリッシュになりました。
サイトジェネラルタグ&コンバージョン補完機能タグ
こちらは今回のリニューアル対象ではありませんので、変更はありません。余談ではありますが、タグの内容をよく見てみると、サイトジェネラルタグにコンバージョン補完機能タグが入っています。二重に設置することなどがないよう、次に記載する導入方法を良く確認し、手順通りに切り替えをしましょう。
タグの導入方法
タグの導入についてはすでにコンバージョンを測定しているか否かで、早急に導入すべきかどうかが変わっていきます。タグの表示については[ツール]→[コンバージョン測定]からコンバージョン測定の管理画面に進み、各タグを取得してください。そこでタグを表示すると以下の画像のような表示になっております。
リニューアル版、従来版が選択できるボタンが増えています。
既にCVタグ、リタゲタグが設置されている場合
既に稼働しているアカウントなどで従来のCVタグ、リタゲタグが設置されている場合は、早急にタグの切り替えをする必要はありません。今まで稼働しているアカウントであれば、サイトジェネラルタグなども設置されているはずなので、スグに対応しなければならない、ということはありません。ただし、今後提供を終了する予定との事なので、適切なタイミングで切り替えるのが盤石ではないでしょうか。
新しくCV計測、リタゲタグ設置をする場合
迷わずリニューアル版の各タグを設置しましょう。必要なタグはサイトジェネラルタグ、コンバージョン測定補完機能タグ、リニューアル版コンバージョンタグ(リターゲティングタグ)となります。設置の順番としては
- サイトジェネラルタグ
- コンバージョン測定補完機能タグ
- リニューアル版コンバージョンタグ(リターゲティングタグ)
- リニューアル版リターゲティングタグ
で設置をしてください。
サイトジェネラルタグ、コンバージョン測定補完機能タグを導入しているかどうかでも設置手順が変わってくるため、状況に応じて使い分けるようにしましょう。
考察:ITP対策の一環か
サポートページ内に名言がされているわけではありませんが、一時期業界を騒然とさせたITPの影響を、従来のタグよりも更に受けにくくしたものとみてほぼ間違いないでしょう。ITPに対してはGoogleはコンバージョンリンカーの実装や、自動タグ設定など、その他の各媒体で様々な対応がされましたね。Yahoo!では前述したサイトジェネラルタグの実装などが記憶に新しいと思います。媒体各社が対策に乗り出す中、ITP自体も2019年9月にITP2.3へのバージョンアップがされるなど、進化していっております。ITPも発展していく中で、Yahoo!がとった新たな対策がこのタグリニューアルだと個人的には考えています。
まとめ
広告主様や運用者様にとっては大事な指標であるコンバージョン。出来る限り計測の取りこぼしは避けたいところです。一方で、大きな原因となっているITPも引き続きバージョンアップされていくことと思います。そのため、こういった機能改善はしっかりと自分のアカウントに反映していきたいですね
※弊社内では、すでにリニューアル版タグへの切り替えを始めており、順次対応させていただく予定です。
参考