こんにちは。
本日はリードフォーム表示オプションについて紹介します。
これまではキャンペーンタイプをまたいだ設定ができなかったりと煩雑な面があったリードフォーム表示オプションですが、実は昨年末にアップデートが行われ、導入ハードルが下がったことはご存じでしょうか?
代理店を利用している場合は獲得した顧客の個人情報の管理面から現在でもご利用は厳しそうではありますが、自社で運用されている方であれば活用しやすくなってきています。
本記事ではアップデート内容に触れつつ、リードフォーム表示オプションの概要・設定方法・要件について紹介させていただきます。
リードフォーム表示オプションとは
まず、リードフォーム表示オプションの概要を説明します。
リードフォーム表示オプションとは広告文の下にフォームを表示し、ユーザーが必要事項を入力することで、サイトへの遷移なしで資料請求や申し込み等のアクションを行うことができる広告表示オプションです。
Google広告ヘルプでは下記のようにメリットが挙げられています。
リードを獲得し、ビジネスや、商品、サービスの売上を伸ばすことができます。
ユーザーをリードとしてマーケティング ファネルに取り込み、コンバージョンを促進できます。
ビジネスや、商品、サービスに関心を持っているユーザーを見つけて呼び込むことができます。
引用元:リードフォーム表示オプションについて
設定方法
続いて、設定方法を紹介します。
広告表示オプション→リードフォーム表示オプションをクリック
Google広告管理画面にて①広告と広告表示オプション→②広告表示オプション→③リードフォーム表示オプションの順に選択します。
利用規約を確認
リードフォーム表示オプションを選択すると利用規約が表示されますので規約を了承し、同意します。代理店の場合しっかりクライアントさまに確認を取りましょう。
また獲得した顧客情報は個人情報になるため、慎重に進めた方が良いでしょう。
繰り返しにはなりますが、クライアントさまにしっかり確認を取ったうえで個人情報の取扱いに十分注視して導入するようにしましょう。
フォーム項目を設定
設定項目は下記になります。
- 広告見出し(半角30字以内)
- ビジネスの名前(半角25字以内)
- 説明(半角200字以内)
- 質問
- 背景画像
まず、広告見出し、ビジネスの名前、説明をそれぞれ入力します。
続いて、フォームの質問を設定します。
連絡先情報、勤務先情報、またその他の質問内の+質問という箇所からカテゴリごとに用意されている質問を選択することができます。2020年末のアップデートにより、50 以上の質問項目から好きなものを選び、リードフォームをカスタマイズできるようになりました。
今回は試しにその中から不動産を選択してみます。すると、下記キャプチャのようにいくつかの質問が表示されます。またそれに対する回答形式も多肢選択式か記述式を選ぶこともできます。
続いてプライバシーポリシーのURLを入力します。
プライバシー ポリシーの URL は、お客様のビジネスのプライバシー ポリシーに直接移動するものである必要があります。
そしてフォームの背景画像を設定します。
画像の推奨サイズは 1200×628(アスペクト比 1.91:1)です。
フォーム送信後のメッセージの作成
続いて、下記をそれぞれ設定します。
- 広告見出し(半角30字以内)
- 説明(半角200字以内)
- 行動を促すフレーズ(選択式)
広告用の行動を促すフレーズの選択
広告用の行動を促すフレーズの選択、行動を促すフレーズの選択の説明を設定して一通りの設定は完了です。
完成イメージは下記になります。
背景画像は設定していないものになりますが、設定するとビジネスの名前の上部に表示されます。
要件
リードフォーム表示オプションを使用するには、以下の条件を満たしている必要があります。
- これまでポリシーを遵守してきた実績があること
- Google 広告アカウントが対象のカテゴリまたはサブカテゴリであること。
デリケートなカテゴリやサブカテゴリ(例: アダルト コンテンツなど)には、リードフォームは対応していません。 - ビジネスに関するプライバシーポリシーを定めていること。Google広告でリードフォーム表示オプションを作成する際には、お客様のプライバシーポリシーへのリンクを含める必要があります。プライバシーポリシーはリードフォームの最後に表示されます。
さらに、動画キャンペーンまたはファインド キャンペーンにリードフォーム表示オプションを追加する場合は以下の情報が必要になります。
- Google 広告の合計費用が 50,000 米ドルを超えていること
広告主提供のテキストや画像を含むリードフォームには、標準の Google 広告 ポリシーが適用されます。詳細を入力する際のユーザーの利便性を確保するため、以下の追加要件も適用されます。 引用元:リードフォーム表示オプションについて
補足
補足情報を下記に記載します。
キャンペーンタイプごとに表示デバイスが異なる
リードフォーム表示オプションの作成手順自体はどのキャンペーンタイプでも同じですが、キャンペーンタイプによって表示できるデバイスに違いがあるため注意が必要です。
特に動画キャンペーンでは、Android 搭載のモバイル デバイスにのみ表示のみにしか表示されません。そのため、もしキャンペーンが iOS またはデスクトップのみをターゲットに設定している場合、そのキャンペーンはユーザーに配信されないため注意が必要です。
なお、これまではキャンペーンタイプをまたぎ同一のものを使用することはできませんでしたが、2020年末のアップデートにより、検索キャンペーン、動画キャンペーン、ファインドキャンペーンをまたいでリードフォーム表示オプションを共有できるようになりました。
以下、Google広告ヘルプの引用です。
広告主の皆様からは、特に複数のキャンペーン タイプをまたいで使用する場合、リードフォーム表示オプションの管理が難しくなるというご意見をいただきました。そこで、管理の手間を省くことで時間の節約につながるように、検索キャンペーン、YouTube キャンペーン、ファインド キャンペーンをまたいでリードフォーム表示オプションを共有できるようにしました。
引用元:リードフォーム表示オプションで質の高い見込み顧客をさらに獲得
掲載結果はGoogle広告レポートで確認可能
管理画面で [クリックタイプ] と [コンバージョンの種類] 別に掲載結果レポートを分割することで、クリックとコンバージョンに関する掲載結果を確認できます。
注意点として、リードフォームが開かれる度にクリックとして記録されます。つまり料金が発生することになります。
サイトを閲覧せず初見のユーザーがいきなりフォームから問い合わせ等のアクションを起こすことは想定しにくい場合も考えられるため、まずは刈り取り要素の強いブランドキャンペーン等から実施するのが無難かもしれません。
なお、リードフォームで情報が送信されるとコンバージョンとしてカウントされ、フォームが最初に送信された時に Google 広告で自動的にリードフォームコンバージョンが作成されます。
獲得した顧客情報は管理画面からダウンロード可能
見込み顧客情報はCSVファイルでダウンロード可能ですが、保持期間が30 日しかないため定期的にダウンロードする必要があります。また、Webhook 統合を設定することでCRMで見込み顧客を直接取得することもできるようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?他の広告表示オプションとは異なり、利用規約の同意の必要だったり注意すべきことはありますが、設定の自由度も高く良い機能だと考えています。
とにかく資料ダウンロードを促したいアカウントでの使用や、クリックごとに料金が発生すること・またアトリビューションを意識し刈り取り側面が強いブランドキャンペーンのみの設定といった使い方も一つの手だと思います。
ビジネスモデルに沿った使い方をすることで効果を発揮できる、リードフォーム表示オプション。
代理店運用の場合は個人情報の管理の面で導入は難しいかもしれませんが、自社で運用されている方はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。