少し前まではInstagramをみているとブライダル系の広告ばかりが表示されていましたが、特に予定はないのでスルーしていたところ、最近ではダイエットや整形の広告の表示が多くなってしまいました。それはそれで複雑な気持ちです。
さて、今回は先日Yahoo!プロモーション広告より発表がございました【広告掲載基準「広告の有用性について」判断基準変更】について書きたいと思います。
変更の概要
2019年5月8日に公開された変更内容の概要です。
1. 適用開始日
2019年6月3日(月)
※日程は変更になる場合があります。2. 概要
<対象基準>
第2章 3.広告の有用性
(2)アービトラージサイト等、第三者のサイトへのリンクや広告が
多数掲載されているものや、広告のクリック等をさせることを主目的
としているようなもの<変更点>
ビジネスモデルが成果報酬型サイト(アフィリエイトサイトを含む)
およびそれと同等であると弊社が判断したサイトについては、「広告
のクリック等をさせることを主目的としているもの」に該当するサイト
とし、当該サイトに関する広告は、弊社が提供するすべてのサービス
および提携パートナー上での広告掲載を不可とします。
何が変わるの?
以前までは「広告のクリック等をさせることを主目的としているようなもの」という曖昧な表現でしたが、「ビジネスモデルが成果報酬型サイト(アフィリエイトサイトを含む) 」と、アフィリエイトサイトの掲載不可が明記されました。これによりアフィリエイトサイトの広告配信が原則禁止となり、現在配信しているものについても6月3日から順次配信停止となります。
補足ですがGoogle広告ではアフィリエイトサイトの配信に関する規制はありません。今回の変更はYahoo!プロモーション広告独自の変更のためGoogle広告では引き続き配信が可能です。(2019年5月19日現在)
アフィリエイトサイトの基準は?
今回配信停止対象となる「ビジネスモデルが成果報酬型サイト(アフィリエイトサイトを含む) 」にはどのようなものが該当するのでしょうか?
サポートセンターに問い合わせたところ、アフィリエイトサイトと判断される審査基準について具体的な指標は公開されていないとのことでした。「一部サイトを除き掲載できなくなる」とのことですがどのようなサイトが例外に当たるのかについては「適切と判断したサイト」という曖昧な表現に留まっています。
一般的にアフィリエイトサイトと判断されるサイトは以下のようなものが挙げられます。
- 商品購入を行うサイトと主体者、ドメインが異なるもの
- 個人の感想をメインに扱ったもの
- 主体者以外が記事を書いていると誤解させるもの
つまりはLPと購入サイトの主体者が同一であるとユーザーが認識できるものである必要があります。広告主様がご自身で作成されたLPでも、サイト内で購入等が完結しておらず、別サイトに遷移させることが目的のLPであれば注意する必要がありそうです。企業の関係者でない個人やメディアがおすすめしているようにユーザーから誤解されるようなサイトは広告配信ができない可能性があります。
まとめ
今回の変更はあくまで個人のアフィリエイトサイトの取締りを強化することが目的の変更であり、現在配信されている企業のLPには影響は少ないとのことでしたが、明確な審査基準が発表されていないため実際に変更が適用されるまではどのような影響が出るかはわからないのが実情です。用心に越したことはありませんので、この機会にLPが適切な内容かをチェックされてみてもいいかもしれませんね。
アフィリエイト広告のすべてが悪!というわけではありませんがクリックを稼ぐために架空のメディアを装ったり、「芸能人の◯◯もオススメ」「絶対痩せるサプリ」などインパクト重視で肖像権や薬事法を無視していたり、虚偽の内容を掲載するサイトが多くあったのも事実です。今回の変更でユーザーにとって有用性の高い広告が増えることを運用者として願うばかりです。